メイン » » » 澤田允茂
さわだ のぶしげ

澤田允茂

さわだ のぶしげ

1916.9.26(大正5)〜 2006.4.14(平成18)

昭和・平成期の哲学者

埋葬場所: 4区 1種 26側 2番

 東京出身。祖母の澤田亀(同墓)は愛媛県松山市に私立松山裁縫傳習所(済美高等学校)を設立した裁縫教育者。父の澤田茂(長男)は陸軍中将。長男として生まれる。弟の澤田允明は生物学者で愛媛大学名誉教授。
 1940(S15)慶應義塾大学文学部西洋哲学科卒業。同年12月に応召し、中国戦線、南方戦線で過酷な戦場を体験。戦後、'46.6復員。慶應義塾大学文学部助手となり、務台理作を師事。 '60文学部教授、論理実証主義の影響をうける。通信教育部長、文学部長を務めると共に、'77日本哲学会会長や日本科学哲学会会長を歴任した。慶応大学退官後は、同大学名誉教授。
 著書は多数あり、'58刊行した『少年少女のための論理学』は、翌年、毎日出版文化賞受賞。 その他に、『人びとのための論理学』(1960)、『現代論理学入門』(1962)、 『現代における哲学と論理 論理的分析と哲学的綜合』(1964)、『哲学の基礎』(1966) 、『哲学』(1970)、『やさしい論理学』(1975)、『認識の風景』(1975)、 『ライフサイエンスの哲学』(1976)、『考え方の論理』(1976)、『論理と思想構造』(1977)、『言語と人間』(1989)、『哲学の風景 ポスト・ヒューマニズムを目指して』(1997)、『昭和の一哲学者 戦争を生きぬいて』(2003)、『九十歳の省察 哲学的断想』(2006)など多数刊行。 科学哲学、分析哲学の紹介につとめた。享年89歳。

<講談社日本人名大辞典>
<『考え方の論理』の著者プロフィールなど>
<ご子息の澤田 誠様より情報提供>


墓所

*墓石は「澤田家之墓」。入口に「土佐国能茶山」とある。


関連リンク:



| メイン | 著名人リスト・さ | 区別リスト |
このページに掲載されている文章および画像、その他全ての無許可転載を禁止します。