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なかはら ぜんちゅう

仲原善忠

なかはら ぜんちゅう

1890.7.15(明治23)〜 1964.11.25(昭和39)

昭和期の歴史学者

埋葬場所: 18区 1種 7側 13番

 沖縄県久米島の生まれで太史氏を出自とし、父善久と母ナヘの三男として生まれた。 1912(M45)沖縄県師範学校を卒業し、いったん県内小学校の訓導となるも、翌年には広島高等師範学校へ入学し、卒業後は沖縄県外の学校で教鞭をとった。
 沖縄研究にとりかかるのは1939(S14)ごろからで、『おもろさうし』中のいわゆる「久米島オモロ」を、つまり自らの郷里である久米島のオモロの研究を手がかりに、『おもろさうし』全体に敷衍させていった。 戦後は1948(S23)に善忠をはじめ金城朝永、東恩納寛惇(17-1-26)、比嘉春潮(26-1-17)らとともに東京で沖縄学の研究団体として沖縄文化協会を創設し、初代会長に就任した。 善忠らの創設した沖縄文化協会は、現在に至るまでその潮流を絶やすことなく沖縄学の研究・発展を担っている。 また同協会が1979に創設した賞として沖縄文化協会賞があり、金城朝永賞、比嘉春潮賞とならび仲原善忠賞(主に文学の研究分野に授賞)が設けられている。 その蔵書は現在琉球大学附属図書館にて仲原善忠文庫として収蔵されている。
 主な著作に私家版の「かがり糸」(1943)をはじめ『おもろ新釈』(1957)や、現沖縄文化協会長である外間守善とともに著した『校本おもろさうし』(1965)、『おもろさうし辞典・総索引』(1967)などのほか、沖縄タイムス社からは『仲原善忠全集』全四巻が発行されてい る。

<仲村顕様より情報提供>
<森光俊様より写真提供>


 


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