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なかがわ のぞむ

中川 望

なかがわ のぞむ

1875.3(明治8)〜 1964.4.1(昭和39)

明治・大正・昭和初期の知事、貴族院議員、枢密顧問官

埋葬場所: 2区 1種 2側 6番

 宮城県出身。宮城県士族の中川操吉の二男。1901(M34)東京帝国大学法科大学卒業し、同年文官高等試験に合格。'03福島県参事官となり、次いで兵庫県参事官、内務省参事官となる。'05衛生局保険課長、同書記官、地方局市町村課長を経て、'08埼玉県内務部長となり、'09欧米各国へ出張、帰国後、'13(T2)内務地方局市町村課長、同年神奈川県内務部長、翌年内務省衛生局長を歴任した。
 '17(T6)第14代山口県知事に就任(在任期間:1917.12.17〜1921.12.24)。林知事の後を受け、それまでの共励事業を引き継ぎ、大巾な増税による積極政策を展開して、大規模な道路の調査改修、港湾調査、さらには本格的な保険衛生調査などに取り組む姿勢をみせた。'21(T10)第12代鹿児島県知事に就任(在任期間:1921.12.24〜1923.9.29)。次いで、'23(T23)第19代大阪府知事に就任(在任期間:1923.9.29〜1927.5.17)した。'27(S2)依願免本官。
 '29復興局長官、翌年廃官。この間、衆議院議員選挙法改正調査会幹事、大礼使事務官、日本赤十字社副社長、軍事保護院参与等となる。また枢密顧問官のほか日本医療団評議員となる。貴族院議員(勅選議員)として'39.8〜'47.1(S14〜S22)まで在職期間7年6ヶ月務めた。正4位。勲一等旭日章受章。享年89歳。
 妻は男爵の大森鍾一の娘であり、長男の中川淳は内務官僚(同墓)。なお、大森鍾一の娘、すなわち妻の姉妹は、池田宏(2-1-2-5)、児玉九一、重成格に嫁している。児玉九一は児玉源太郎(8-1-17-1)の九男である。

<歴代閣僚と国会議員名鑑>
<日本歴代県知事総覧>


*和型の墓石に「中川家之墓」。右面が墓誌となっており、中川貞子、従3位 勲1等 中川望、ヨハネ正4位 勲3等旭日中綬章 中川淳の三名の俗名、没年月日、行年が刻む。

*中川望の墓所と池田宏の墓所は隣り同士である。双方の妻は男爵の大森鍾一の娘であり、姉妹である。


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