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こうはら かずなり

香原一勢

こうはら かずなり

1896(明治29)〜 1981.10.12(昭和56)

大正・昭和期の編集人、哲学者

埋葬場所: 20区 2種 10側

 福岡県北九州市出身。1918(T7)早稲田大学文学部哲学科卒業。神田豊穂の興した春秋社に入り編集者として活躍し、雑誌『帝国教育』『日本歴史』などを編集した。
 その後、哲学者へと転身し、哲学講話をまとめた『希臘哲学講話』(1919)、『群衆心理学講話』(1921)や、新学芸講座『近代思想家の宗教観』(1923)を刊行。 カントの『哲学概説』(1925)、ヒユーム『世界大思想全集 第13巻 人生論』(1930)の翻訳をした。初心者の人にもわかりやすさを追求し、『初学者の為の西洋哲学史概説』(1932)、『初学者の為の哲学概論』(1932)、『哲学入門』(1948)を著した。他に編纂『哲学辞典』(桑木厳翼監修・1934)がある。
 財団法人国民学術協会主事を務めた。脳血栓のため逝去。享年85歳。告別式は世田谷区成城の自宅で執り行われた。

<訃報記事など>


*墓石は洋型「香原家」。裏面が墓誌となっている。戒名は浄照院釋学眞。右面に「昭和五十七年九月吉日 香原志勢 建之」と刻む。

*長男は立教大学名誉教授で人類学者の香原志勢(ゆきなり)。孫にサイエンスライターの香原知志(同墓)がいる。


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