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ふるやま しんいち

古山眞一

ふるやま しんいち

1925.10.11(大正14)〜 1983.8.12(昭和58)

昭和期の英文学者

埋葬場所: 14区 1種 10側 3番

 関東州(中国大連市)出身。父は機械技術者の古山石之助(同墓)。幼少の頃、大連、東京、満州、奉天(瀋陽)にて育った。
 1944.9(S19)東京都立高等学校文科甲類卒業後、応召して海軍予備士官となる。翌年、終戦により復員。'46.4東京大学文学部英文学科(旧制)入学し、'49.3卒業、そのまま大学院に残り、'51.3修了。その間、東京都大田区立大森第二中学校講師を務めた。
 '51.4武蔵高等学校教諭に着任。'54.4武蔵大学の専任講師となり、'55.4〜'63.3明治大学講師を兼務した。'55.11武蔵大学助教授、'63.4武蔵大学教授。
 英文学者として多くの英和辞典の編纂に携わった。'49中島文雄・朱牟田夏雄(25-1-2)編の『新スタンダード英和辞典』(大修館)の原稿執筆や編集、校正を担当。'51『英文法研究序説』を刊行。 同年『最新コンサイス英和辞典(標準簡易表記法)改訂版』(三省堂・佐々木達 主幹)では主として発音表記を担当。'54 C.C.Fries教授の新著『英文学研究』では第29・30合巻第1号掲載、C.C.Fries:The Structure of English の紹介・批判を担当。 '55『最新コンサイス英和辞典(ジョーンズ式発音表記)』(三省堂・佐々木達 主幹)では、ゲルハルト式発音表記のジョーンズ式発音表記への改訂を担当。'59 Floris and Blaucheflurの語彙『武蔵大学論集、十周年記念号』掲載、英国中世物語詩の語彙調査、及びChaucer,Shakespeare, 英訳聖書A.V.,Miltonの語彙との比較を担当した。
 武蔵大学では図書委員、教務委員を勤めた。'64.4〜'67.3東京経済大学講師を兼務、'66.4〜'72.3共立女子大学講師を兼務、'68.4〜'75.3学習院大学講師を兼務した。'69.4武蔵大学人文学部設置に伴い、人文学部教授となる。急性腎不全のため逝去。享年57歳。

<「古山真一教授追悼号〔含 略歴・著作年表〕」 
武蔵大学人文学会雑誌 / 武蔵大学人文学会 編>


墓所 墓所右手側の和型5基

*墓所正面に和型「古山家之墓」。墓所右手側に小さな和型5基。右端から古山石之助と妻の とく(1954.8.24歿)の墓。次に南満州鉄道社産業部や調査部などに勤務し、『満鉄調査機関要覽』(S11年度)を刊行した古山勝夫(1954.11.26歿)・俊子(1962.6.17歿)夫妻の墓。 次に英文学者の古山眞一の墓。次に古山茂夫(2008.9.30歿)・徳子(1994.5.1歿)夫妻の墓。次にベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)などに参加していた市民運動家の古山洋三(1991.1.28歿)の墓。墓所左側には墓誌も建つ。


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