東京都出身。本名は丸茂智惠子。父は国学院大教授で文学博士、考古学者の丸茂武重(同墓)。母は劇作家。 主に『木曜ゴールデン』や『火曜サスペンス』等の二時間ドラマや昼帯の連続ドラマを手がけた。代表作は花王愛の劇場の『ママは大ピンチ』。他に1998(H10)ビデオオリジナル作品である「必殺始末人?」〜地獄に散った花びら二枚〜(松竹)の脚本を手がけた。この作品の監督は松島哲也、出演は田原俊彦・南野洋子などそうそうたるメンバー。ドラマ花王愛の劇場『男の選び方』が最後の作品となった。肝不全のために、家族にのみ看取られ逝去。
享年59歳。
本人の遺言通り密葬にふされ、死後4ヶ月経った11月に公にされた。2000(H12)12月7日の月命日に業績と人柄を偲ぶ『偲ぶ会』が青山で行われた。綾部伴子の長男は役者の丸茂太郎。
*墓石は和型「丸茂家之墓」、裏面「昭和三十六年二月 丸茂武重」と刻む。墓石の右側に並んで「矢野百合子太郎女之供養塔」、左面「天に任せよ 地にすがれよ」、右面「生きても 死にても 天と地とは わが住みか」、裏面「丸茂美葉・太郎之父方祖母 昭和二十三年三月十五日歿 平成十年 五十年祭に丸茂千恵子 建之」。
*墓所左に墓誌が建つ。丸茂武重から刻みが始まり、戒名は馨徳院恩訓式覚居士。没年月日と行年、「文学博士」と刻む。「明治四十五年 東京にて出生 國学院大学幼稚園教員養成所(現 幼児教育専門学校)所長 昭和四十四年より 國学院大学文学部史学科教授」と簡略歴も刻む。丸茂武重の横に並ぶようにして娘で本名の「丸茂智恵子」と「ペンネーム 綾部伴子」、生没年月日、行年が刻み、脚本家として活躍「ありがとう」と刻む。出生後6日で亡くなった丸茂克重(T6.4.23-4.29)。丸茂武重の妻で本名の「丸茂ふぢ子」とペンネーム「劇作家 田井洋子」、没年月日、「日本放送作家協会理事長 紫綬褒章 勲四等宝冠章受章」と刻む。