サクランボ狩りと洞爺湖周辺の散策

 2時近く、札幌に着くとTさんが迎えてくれました。前にお会いしてから10年位経つでしょうか、懐かしいお変りの無い姿を拝見しました。

 

支笏湖から苔の洞門

 早速、Tさんの車で支笏湖の先の苔の洞門に向かいます。ここは、千歳市の観光案内によると次のような所です。

風不死岳の麓にある枯れた峡谷にびっしりと苔がむした奇勝地です。樽前山が噴火したときに流れ出た溶岩の割れ目が、沢水等により浸食されてできた自然の回廊状の地形で、深さ最大約10m、総延長約420メートルにも及ぶ切り立った岩肌はまるでビロードで覆われたかのように美しく幻想的です。
苔の種類はエビゴケ、チョウチンゴケ、オオホウキゴケなど約30種。これほどの苔の群生は適度な温度、湿度、日照量で長い年月をかけないとできないという学術的にも大変貴重な場所です」

 しかし、近年の気候変化のためでしょうか、何箇所かがけ崩れが起き、中には入れません。今年は、雨の無い季節に調査探訪をするとか。

入り口から見ても、苔がびっしりと生えているのが分かります。入り口までの道は整備されていますが、実は枯れた水路で、雪解けなどの時は通れなくなると管理人が言っていました。

         

苔の洞門入り口                       ここから先立ち入り禁止

洞爺湖から平成噴火の西口火口へ

 ここは、以前北海道をドライブした時、雨と霧で余り良く見えなかったところです。今日の天気は曇りで、最近の道南は6−7月にこのような気候が続き、蝦夷梅雨とか言っているとのこと。これも温暖化の影響でしょうか。

今回は、噴火湾のあたりまで良く見えました。

     

西口噴火口への道                         前回も印象に残った放置された車

        

隆起陥没した国道(1)                    速度標識のみ残る(2)

    

崩壊した菓子工場(3)                         未だに立ち上る水蒸気(4)

 

ここを見て宿の翠湖荘へ。電力さんの施設で立派なものですが、ここもご他聞に漏れず、この種の設備はずいぶん始末したとのことです。

ゆっくりと温泉に入り、夜は二人で昔話など歓談して過ごしました。

    

宿の露天風呂からの洞爺湖                           二人で歓談

Tさんは、鹿児島のご出身、電力に就職した最初の勤務地がこの近くで、定年後は農家からサクランボはどの果樹園を借りて、数100本の果樹を作っています。商売ではないので、友人などにこの木は貴方のものと言うことで持ってもらい楽しんでいます。当然、赤字!

奥さんは、現役で自分は洞爺湖の近くのマンションに住み(?)果樹の手入れなどやっているそうです。

 

有珠山から壮瞥町、そしてサクランボ狩り

 今日は、札幌から奥さんもきて合流することになっており、それまで有珠山壮瞥町を案内してもらいました。

まずは、有珠山へ。ここのケーブルは、前回は全く霧で駄目で、昭和新山なども見えませんでした。今回は、蝦夷梅雨とは言いながら、地球岬から駒ケ岳方面まで見ることが出来ました。

       

昭和新山                                  証拠写真

 

昭和新山と洞爺湖(間に農園) 有珠山

     

有珠山川の火口跡                          地球岬から伊達火力の方向

 

降りてきて、隣接した熊牧場を見ました。熊用のビスケットなど売っており見せると後足で立って手を振り、巧みにキャッチします。カラスが狙っていますが、さすがに手の届きそうな所までは近付きません。

    

熊牧場                          今年生まれた小熊

 

早くくれと催促

 

 まだ時間は十分。壮瞥町にある北の海記念館に行きました。ここは前回は、隣の温泉設備に入った所で、パークゴルフなども併設され、町の設備としては良く整っています。郷土の歴史などもわかる様になっています。

     

北の海記念館                             展示場

 

更に、町の道の駅「そうべつ」に行き、町の名産の饅頭などを買いました。ここは情報館も併設されています。この饅頭は、平成噴火でやられた菓子工場の会社のものでしょう。

 

道の駅「そうべつ」

ここから洞爺湖温泉に戻って、高速バスで来る奥さんを待ちますが、まだ少し時間があるので、牧場に行ってアイスクリームなど食おう言うことで、Lake Hill Farmにいきました。ここからは羊蹄山が良く見えますが、あいにく雲がかかっています。

     

牧場                               はるかな羊蹄山

洞爺湖温泉で奥さんを迎え、綺麗なレストランで食事をして、サクランボ畑に向かいます。

 

綺麗なレストラン

周辺は果樹園が多く、水田などもあります。Tさんは立派な作業小屋を二つ置いてあり、農機具なども本格的に備えています。確かにこれだけの広さを手入れするとなると簡単には行かないでしょう。

サクランボの木には「**さん」と名札がついており、今日も何人かの人が来て、自分の木から実を取っていました。

     

私のサクランボの木                           採ったサクランボ

キャタツを使って、もぎながら食べ、食べながらもぐということで、作業そのものは簡単です。

Tさんは、他にも、りんごやプラムなどの果樹、野菜を少々といったことで、色々な作物を楽しんでいます。りんごなどは、実がたくさんつくので摘果が結構大変なようです。

取ったサクランボは、箱に入れ、先ほど買った饅頭などと共に宅急便で送りました。

 

農園のりんごの木など

 まだ時間も早いから洞爺湖に行こうと言う事になり、湖畔でモーターボートに乗って中ノ島まで言って見ました。ここにはエゾ鹿がいて、船着場などにこないようにこちらが柵で囲まれています。

    

モーターボートから羊蹄山                    柵の向こうのエゾ鹿(こちらが柵の中?)

 

足湯から洞爺湖を見る

 

戻って、湖を見ながら湖畔の足湯につかり、翠湖荘に戻りました。そして夜は3人で、色々な話しをして楽しく過ごしました。

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