08年4月26日 | 東京名階段ツアー 高輪・五反田編 | ||||||||||||
ゲスト:浅草キッド、劇団ひとり、池田鉄洋、松本泰生 | |||||||||||||
東京山の手は起伏に富んだ形状であるため、タモリの好きな坂はもちろんのこと、街中に階段が多いことで知られる。中でもマニアも唸る階段が多く存在するのが高輪・五反田エリア。今回はこのエリアの名階段を堪能しつくす。 最初は高輪2丁目の保安寺参道。高低差はあまりなく緩やか(駅の階段より緩やか)ではあるが、左右に古い住宅があり、シュロの樹が生えている。この階段がどんな感じかを実感するためにご指名で池田が一気に駆け上った。池田はあまり意義を見出せていない感じだったが、ともかく上っていった。彼が戻ってきたのち、全員で登段。電灯や家屋に趣を感じたり、上からの眺めを味わったり、けっこう堪能した。また、一段の高さを表す蹴上、足が接地する面の奥行きを表す踏み面という専門用語もここで覚えた。 続いて高輪4丁目のS字型抜け道階段。坂は曲がっていてほしいというタモリの願望も叶える階段で、早速登段する。蹴上も踏み面も不規則という階段は、骨材や鉄筋が露出しているかなり年季の入ったもの。途中には集合住宅のものと思しき施設があって道を塞いでいるが、側溝を渡ってゆくと階段の続きがある。登り切ると清泉女子大が見え、タモリは昔番組で入ろうとして怒られたことを思い出していた。 今度はその清泉女子大裏の階段(東五反田3丁目)。両脇が石垣になっており、排水管が露出するなどの雰囲気、そして桜の巨木がみどころだ。登段するとすぐに見えるのは、踏み面に貼られた滑り止めのグリップ。黄色いだけに周辺と調和しておらず一同にも不評だが、その滑らなさは確かなようだ。そこから東五反田4丁目へ移動。裏通りの急階段を見る。急なうえに踏み面も狭い、この危険な階段はまず足軽の池田がイケダッシュで一気に上る。どうも達成感はないようだが、一応みんなでも登段。蹴上や踏み面、傾斜も途中から急に変わる変則的な階段だ。この階段では下りにもチャレンジ。と、下り切ったところで玉袋がツアコンが持つような旗を上に忘れてきたことが発覚。当然のように池田が取りに行かされるのだが、実はADが持っていたというオチで、これにはさすがの池田もキレていた。 最後は上大崎1丁目の不思議な階段。何が不思議かというと、ステップが斜行しているのだ。地形に合わせて階段を作った結果なのだとか。さらに脇のブロック塀も斜めに積んであるので、かなりおかしな感じになっている。登段してもまっすぐ進んでいるように思えず危ないようだ。と、一通り堪能した一同。次回は花の季節に酒もいれて、と盛り上がるが、その場に井筒監督を呼ぶ案は「酒の飲み方が古いから」却下のようだ。 階段をただ上り下りするだけの回だが、周辺を含めた雰囲気の良さもあってなかなか楽しい。松本の登場時に紹介されてた著書も読んでみたい。「階段で笑い取れますかね?」「取れる取れる」というOPのやりとりとは裏腹に、ほとんど笑いを取らずに淡々と進むが、それがかえって良いように思う。浅草キッドが出てくると、それだけで酒の話題と井筒の話題が出るようになったのも条件反射的でいい。ただ、ひとりと比べて年齢はもちろん上、キャリアも上のはずの池田が足軽になっている状況が疑問。そこはひとりが行くべきなんじゃないのか。台本上の設定で本人も納得ではあるんだろうが、いまいち解せないものがある。C。 安斎、パンクバンドを始めるらしい。曰く、「50年生きないと本当のパンクはできない」と。
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08年4月19日 | さしすせそにぽも加えよう! 「六ポン木ポン酢会」発足記念パーティ | ||||||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、高橋克実、YOU、城咲仁 | |||||||||||||
最近ポン酢の愛好家が増えているそうで、芸能界にもちらほら。その中にあってポン酢への造詣の深さでは右に出る者のいない城咲(子供のころからポン酢を使い、ホスト時代のシャンパン漬けの身体もポン酢に癒された)が六ポン木ポン酢会を結成、自ら会長となりポン酢パーティーを開くこととなった。今回はそのパーティーにお邪魔して彼が全国から集めた私物のポン酢を堪能する。 今回のメンバーはみなポン酢好き(ポン酢を飲むのはさすがに城咲くらいのようだが)ということで一同の期待も高まる中最初に出てきたのは近藤醸造のゆずぽん酢。天然ゆず果汁がたっぷり入っている。なお、ポン酢を味わうため食材は大根の薄切りのしゃぶしゃぶのみ。あまり話が広がらず城咲も焦り気味だが、ウルトラCでポン酢の味をギターで表現という暴挙に出た。固まる一同。 翠玉園のSUIGYOKUEN PONZUは柑橘類をふんだんに使用してフルーティな味わいに。高橋も「これなら飲める」となかなか好評。川中醤油の一番搾りすだちぽん酢しょうゆは天然かけ醤油やすだちの一番搾りを使用した上品な一品。すだちの味が強く出ているようだ。旭食品の旭ポンズは天然果汁を沈澱するほどふんだんに使用し、鯖節まで入れた濃い味。「完全味つけ」と銘打ったパッケージにも自信がみなぎる一品だった。倉敷鉱泉の塩ぽんずはかなり色が薄く、塩と果汁で味をととのえている。高橋は今回のパーティー前に知っていたようだし、全体的にも好評な味だった。 高橋やYOUのお気に入りポン酢も紹介する。高橋はお多福醸造のゆず味付生ぽん酢。ゆず果汁をふんだんに使用した濃い味付け。YOUはチョーコー醤油のゆず醤油かけぽん。うすくちしょうゆを使用したマイルドで甘い味付け(鍋には合わないが)で、城咲にも大好評だった。再び城咲のコレクションに戻り、マルエ醤油のへべすぽん酢。宮崎の稀少な柑橘、へべすを使用して強さが出ている。北山村販売センターのじゃばらぽん酢じゃぽんは、これも和歌山の稀少な柑橘であるじゃばらを使用し、だしを使わないでじゃばらの風味を最大限に活かした。ジュースのような味わいで好評。 ここで城咲が簡単ポン酢料理を手際よくつくり二品持ってきた。大根と水菜のサラダにはシークヮサーポン酢(沖縄特産販売)とオリーブオイルとにんにくを混ぜ合わせてブラックペッパーを振ったドレッシングをかけて。また、カニかま・きゅうり・卵のレタス巻きには好みのポン酢をつけて、とのこと。結局塩ぽんずでいただいていたが、サラダもレタス巻きもタモリも納得の出来だった。これに刺激されたか、タモリも一品つくることに。マヨネーズとポン酢(今回は塩ぽんずを使用)と醤油を合わせて和風タルタルソースをつくり、カキフライをこれでいただく。これが一同大絶賛の味だったが、最後に高橋が場を凍りつかせて終了。 こういう食べもの系は仕方ないとはいえどうしても味がわからぬもどかしさがある。各社わりとお取り寄せに対応していそうだし、手が出ない値段でもないのでそのへんはいいかもしれないけど。塩ぽんずは是非味わってみたい。YOUがえらい久々の出演のように思えて調べてみると1年半ぶり。久々に出てきても、他のゲストが喋ってる最中にブツブツ喋るのは変わらない。それを敢えて拾う音声はたいへんだと思う。YOUは城咲と相性が悪いのでは、と思ったが、意外にそんなことはなく(なぜか城咲のギターに食いつくなど)、むしろ高橋との噛み合わせがよくないように感じた。城咲は初出演でいきなりホスト(not 夜のホスト)的立場ながらよくやっているように思う。本当に好きなのがよく伝わってきた。料理の腕が抜群そうなので料理ネタで重宝されるかも。最後に全体が一体となった怒涛の下ネタ攻勢があった。最近あからさまな下ネタがないこの番組においては珍しいことだと思う。女性ゲストがYOUと乾ちゃんでよかったとはいえ、この2人すら引かせてしまう高橋の負の力はかなり大きいのではないか。C。 関連リンク:近藤醸造;翠玉園;川中醤油;倉敷鉱泉;お多福醸造;チョーコー醤油;マルエ醤油;沖縄特産販売 安斎は餃子をポン酢おろしで食べるのが好きらしい。
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08年4月12日 | 美しい! そして有難い!! 東京ボーズスタイル2008 | ||||||||||||
ゲスト:みうらじゅん、渡辺祐(進行)、Perfume、松下弓月、樋口星覚、守屋宣成、青江覚峰、日下賢裕 | |||||||||||||
超宗派集団、虚空山彼岸寺。仏教の裾野を広げるべく活動している彼らが宗派を超えた合同法要を開催、法衣をはじめとしたライフスタイルについて語り合うとのことで、今回はその会にパフュームとともにおじゃまする。パフュームが呼ばれたのは、今回出演の僧侶(イケてる僧侶、略してイケ僧)たちからの熱いラブコールがあったためらしい。 最初は順に自分の好きな曲をBGMに登場してもらい、法衣の着こなしについてアピールするパート。トップバッターはアウトドア般若心経でもお世話になった松下。曲はPerfume「ポリリズム」。下手に前回オザケンが好きと言っていただけに今回パフュームの曲を選んだことにみうらやタモリからえらいブーイングだ。法衣は伝統を重んじつつ、下衣と上衣の色を橙に合わせ、さらに袈裟の色まで同色に合わせて白をアクセントに使う上級者テクを披露。 Underworld「REZ/COWGIRL」に乗せて現れたのは樋口。上下ひとつなぎの黒い衣の上に同じ色の袈裟をかぶせ、中の着物も含めて黒で統一している。さらに作務衣にもなるすぐれもの。黒は禅宗のベースの色で、位が上がると色がつけられるが、かっこいいから黒を着ているとのこと。また、樋口はモテたいがために髪も剃っていないそうだ。続いてPerfume「Baby cruising Love」に乗って守屋の登場。アクアブルーの袴に紫の袈裟、数珠の紐も青にして寒色系で統一してきた。青江と日下は揃って村田陽一ソリッド・ブラス「G・N・P」で登場。東西の違いはあれどともに本願寺系で、袈裟の着方が楽になっているのが特徴。青江はタイトに、日下は長めに着こなしていた。衣への紋の有無や紐の結び方に東西の違いが出ているとのこと。 全員揃ったところで、ファッションリーダーの樋口の法衣以外へのこだわりを聞いていく。作務衣はデニム地で使い古しがかっこいいので、洗濯機で何度も洗ったり、ストーンウォッシュを施したりしているとのこと。上着の裾の長さにも気を配っている(短いと足が長く見える)のだそうだ。下着は入門1年目は白ブリーフのみと厳しいしきたり。ただ、年を重ねると下着もおしゃれができるらしい。タオルの巻き方にも基本形から耳を入れたり結び目から垂れをつくったりといろいろあるようだ。樋口はタオルを作務衣のタオルということでサムタと呼んでいるようだが、他のメンバーはそうは呼んでいないようす。 引き続き、仏教ファッションの最新トレンドも覗く。Tシャツに衿がついているので着崩れしないTシャツ襦袢、着脱が楽なマジックテープ帯、伸縮性の生地を使用したストレッチベッス(つま先が割れていない足袋)を見た。全体的に僧侶たちから見ても便利なものが多いようでなかなか好評だったがストイックな樋口はそのほとんどを否定。しかし邪気のないあ〜ちゃんによってあっさりぶった斬られてしまうのだった。 最後はメンバーの中から最もイケている僧をパフュームが選出。松下が選ばれ、副賞としてパフュームと一緒に記念撮影するという、他の僧も素で羨ましがる権利が与えられた。選ばれた松下自身も興奮でカミカミ。さらに五宗派が集まったということで合同で般若心経を読経、そのまま終了した。 ストイックな樋口 VS 奔放なあ〜ちゃんという構図ができあがってから俄然面白くなってきたように思う今回、法衣は法衣で面白いと思うのだけど、モテたいとか合コンにも行くとか最近結婚したとか、補足的に触れられていた若い僧侶たちの実態みたいなものがもっと掘り下げられれば楽しいように思った。音に聞こえしあ〜ちゃんの毒(天然?)はおそろしいもので、後半は彼女ひとりでもっていってしまった感。そんな今をときめくパフュームに対しても「黒魔術の人みたい」などと嘯くみうらがえらい。そうした中でも、若い女子を前にしているせいか下ネタをほとんど出さず暴走もせず、というのが何だか微笑ましかった。イケ僧たちについては、村田陽一というのがベタっちゃベタではあるもののいいところを選んできたなと感じた。数年ぶりに名前を聞いた。なつかしい。B。 関連リンク:虚空山彼岸寺 タモリ、笑福亭鶴瓶が坊主にする手伝いをしたらしい。
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08年4月1日 | あなたの「持ってた!」がきっとある!! 昭和ラジカセ史探訪 | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、江川達也、竹山隆範、高橋洋二、松崎順一(解説) | |||||||||||||
すっかり廃れてしまった感のあるラジカセ(定義は持ち運び可・電池で利用できる)だが、そんなラジカセを2,000台も集め、当時の性能そのままに整備して販売する中古ラジカセ専門店・デザインアンダーグランドが出張店舗を出してきた。収集は海外に出そうなところを交渉して入手、販売価格は当時の価格の半分くらい、というスタンスの店。今回はここで、オールドファン感涙の名機の数々を見ていく。 ラジカセは昭和のラジカセ史に沿って見ていく。昭和43年に誕生した日本最初(かつ、世界最初)のラジカセがAIWAのTPR-101。当時の大卒初任給に匹敵する価格だ。続いて、後のラジカセの雛型となるAIWAのTPR-205(カセットとラジオの配置を決定づけた)、モノラルラジカセの大ヒット作・SONYのCF-1980(さまざまなつまみを実装し、メカ的な雰囲気を持った)、ワイヤレスマイクを内蔵したNationalのMAC-FF RQ-448やHITACHIのTRK-1280、通称パディスコと見ていく。マイクは一見利用目的が不明だが、離れていてもマイクを通してラジカセから自分の声が出ることから、当時は拡声器的な使い方や告白、はたまた葬式にも使っていたようだ。 昭和48年の生録ブーム(野外の音を録る)の到来に一役買ったのがSONYのCF-2700、通称カセットデンスケ。デンスケのオープンリールをカセットに替え、ラジオをつけた逸品だ。六音はステレオでできるが再生はモノラルという欠陥を抱えているものの、プロも使っていたらしい。昭和50年頃からステレオ化が進むが、日本初のステレオラジカセは昭和47年にSONYがCF-2550で実現。当時はモノラルで満足されていたのと、スピーカーの左右が近すぎてあまり意味がないのではないか、という考えから、すぐには火がつかなかったのだそう。同じくSONYのCF-6500、通称ZILBAPくらいになってようやく人気が出てきたようだ。他、TOSHIBAのRT-S90、通称BOMBEAT adres、AIWAのCS-J77が紹介された。 昭和53年にはメタルテープが発売。用途によってテープを選ぶ時代が到来した。当時の高橋のオリジナルテープを見てその緻密さに一同感嘆。そして昭和54年には頭出し機能が登場。NationalのRX-5700、通称DISCO-Mがヒット作だ。機能としては無音部分を検知するだけなのだが、当時としては画期的。流行し出したホームカラオケ機としての利用にも適したマシンとなった。同じころ、SHARPのGF-808、通称ザ・サーチャーWのようにダブルカセットを搭載した機種も登場。ラジカセの選択肢、遊びの幅が一気に広がることとなった。 昭和55年頃からファッション化が進み、SANYOのMR-U4やNationalのRX-F80、通称Kangarooのようにカラフルな色遣い(ターゲットは女性)の機種が続々登場。特にKangarooはカセット部とラジオ部がウォークマンのように取り外して持ち運べる斬新な機能を有していた。他、時代を彩った名機として、テレビがついたSONYのFX-300、通称JACKAL、レコードプレイヤーを搭載し、ひっくり返さなくても両面再生できるSHARPのVZ-V2(シャープ製なのにセットされたレコードはなぜかソニー)、ダブルカセットを通り越してトリプルカセットを搭載したNationalのRX-F333を見ていった。 最後に見たのは音質をとことん追求したDIATONEのY-500。パワーやスピーカーをつけすぎて電池スペースがなく、申し訳程度に取っ手をつけており、定義的にはラジカセと呼べなさそうな立派なもの。と、これだけいろいろ見てきても、タモリが欲しいと思えるものはなかったようだ。 ラジカセは末期しか触れていないが、懐かしいことは懐かしい。当時子どもの目から見ても画期的に思えたラテカセやトリプルカセットが出てきたのがよかった。昔の性能を発揮できるように整備されているはずなのに、いろいろな機種で再生を試みてもダメ(あるいはハナからおことわり)なのが多かったのはご愛嬌か。再生できたらできたでテープ側に問題があったということもあったし。店長として出てきた松崎はさわやかさがいい感じ。「突き詰めると味だけ」「需要と供給が折り合わないことはあまりないです。売れないんで」とか、自分の商売なのに笑顔でなかなかひどいことを言うのがいいと思った。「ここ、都内ですよね?」とかテープの再生なのにセレクタがラジオになってる天然ぶりもよかった。高橋は久々の出演。自ら台本を書いておきながら出ているだけあって思い入れが人一倍で、ヘタしたら松崎以上に知識を持っていたかも。自分の持ち込み企画なのだろうと思わせるに十分な熱の入れようだった。B。 関連リンク:デザインアンダーグランド 安斎、英語の教材用に買ってもらったラジカセで成人映画の音を録ろうとしたら再生ボタンを押してしまったらしい。
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08年3月25日 | 空耳アワード2008 後編 |
ゲスト:クリス・ペプラー(進行)、マーティ・フリードマン、安斎肇、木村カエラ、桜庭和志、NIGO、近田春夫 | |
先週に引き続き空耳アワード。 空耳ニュース2008は5位から。5位は「ソラミミスト問題勃発!!」。安斎が来ずに急遽マーティが代役を務めた話。当時、安斎とどちらがふさわしいかを募った結果をここで発表した。結果はマーティ3票、安斎1票(高橋力票)の計4票だった。4位は「マーティ またまた“逆空耳”発見」。B'z「OCEAN」とmihimaru GT「いつまでも響くこのmelody」から映像つきでマーティの発見した逆空耳を紹介。1本目はマーティしか受けなかったが、2本目はクリスも同調。で、マーティは当然のように耳かきをもらおうとしたが、タモリはそれをあっさり却下。3位は「ビギン サインを求められる」。ロケ中、学生にサインを求められたとのこと。2位は「興奮! 外タレ続々登場!」。当然外タレではなく、外人のエキストラという話だが。1位は「出ました! なんと4年ぶり!!」。ジャンパー。耳かき王子が獲得。 オンエアされた空耳は下記の通り。歴代グランプリ作品は、グランプリ発表後にもう少し見たいという桜庭のリクエストに応えたもの。
今回は中央でのオンエアが2月末〜3月上旬くらいと、年明けすぐにはやらずに時期をずらしている(他の2週連続企画との兼ね合い?)が、それでも過去作品除いてノミネートは39本。アワードで見て「こんなのやってたっけ?」と思うネタ、要は覚えてないネタも何本かあり、印象に残る作品が少ない、不作傾向を感じた。来年はいつやるんだろう。2週持たないのではなかろうか。ニュースはソラミミスト問題の件がよかった。仮にもテレビ番組だというのに集まった票がわずか4票というのがすばらしい(自分も送ってない)。公式にアナウンスしたわけではないにしても、視聴者層の非アクティブさが如実に表れているようで、いいことだと思った。このやる気のない視聴者に支えられる限りこの番組は安泰。マーティの方が票を集めたにも関わらず、何事もなかったかのように安斎で継続するのもいい。もうこれが2位くらいでもよさそうなものだが、企画の流れ上の順位付けだろうか。グランプリは4年ぶりのジャンパー作品ではなかったが、Tシャツ獲得作品だし概ね妥当なところか。保存版。B。 なし |
08年3月18日 | 空耳アワード2008 | ||||||||
ゲスト:安斎肇、マーティ・フリードマン、木村カエラ、桜庭和志、近田春夫、NIGO、クリス・ペプラー(進行) | |||||||||
やってきました空耳アワード。去年に引き続き、安斎がマーティのギターをバックに絶叫というOPで、去年のメンバーに桜庭とNIGOを加えて淡々と開幕。 空耳以外の企画は、これも去年に引き続き昨年の事件を振り返る空耳ニュース2008。ベスト10形式というのも去年と一緒。10位は「耳かき連発! 超新星あらわる!!」。昨年2月から投稿を始め、既に耳かき3本・手ぬぐい3本をゲットした耳かき王子の話。9位は「スタッフ震撼! ネタをパソコンで見る」。モニタがぶっ壊れた回のこと。8位は「祝 木村カエラ初投稿」。葉書がなかったそうで、往復はがきで送られてきた。新作としてオンエア、詳細下記。7位は「年賀状での投稿 切手シート当たる」。ちっちゃい内容で「カエラちゃんの上なの!?」と呆れるタモリ。6位は「名優・上原袈裟俊 喜寿を迎える」。2002年の初出演以来老け役で何度も出演している上原の出演作を一気に見た。 オンエアされた空耳は下記の通り。
オンエアで言っているほど豪華とも思われぬメンバーなのが残念。木村カエラも2回目だと新鮮味が薄い。超久々登場の桜庭はデッドオアアライブ→石原裕次郎→ボウイという最近の音楽遍歴や空耳をDVDに焼いて海外へ持っていくというエピソードを披露するなどしていたが、NIGOは「ヤバい」くらいしか言っておらず印象が薄い。要らなかったんじゃないだろうか。もっとも、もともといい印象を持っていないのでそう見えただけなのかもしれない。アワードそのものは10大ニュースを織り交ぜていくフォーマットが完成されてきた感で、楽して2週分作れるというところはよいのではなかろうか。昨年のビギンシリーズのように、出演者で括る手法もよいと思う。ニュースの10位で耳かき王子が取り上げられていたが、たびたび言っているシャルム鈴木(もうシャルムじゃないかもしれないけど)はいつになったら取り上げるんだろう。たぶん取り上げないのだろうな。一応保存版。B。 2本とも木村カエラの作品で、賞品は2本で一つ。
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08年3月11日 | もっと光を! 懐中電灯マニアのまぶしい集い | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、山崎樹範、FUJIWARA、飯塚大介、加藤亮一 | |||||||||||||
停電時の心強い味方、懐中電灯。ほとんどの家庭にあるものだが、そのデザインはいまいち注目されないことが多い。しかし近年はこの業界でも技術が発達、新製品も続々登場している。そこで今回は、懐中電灯マニアの自慢の一品を見ながら懐中電灯で一本。まずは芸能人各人の私物の懐中電灯を見る。唯一原西が夜釣りをする関係でヘッドライトを持ち込んできたが、他はみな似たようなしょぼいつくり。 さてマニアのトップバッターは飯塚。とにかく集めまくるタイプだ。出身が栃木の佐野(の外れ?)だそうで、夜になると街灯も少なくかなり暗い、それで明るいものを求めていつしか集めるようになったとのこと。集めるだけではなく、夜な夜な採石場などの広い場所で意味もなく照らしたりするらしい。そんな彼の500種類以上に及ぶコレクションは圧巻で、最初に見るのはアルミ合金削り出しのタフなボディが魅力のマグライト。かなり重みがあり、鈍器としても使えるようだが、もちろん明るさも自慢で100m先まで照らせる。 続いてSUREFIREのコンバットライト。LEDライトを使用しているので明るく、かつ電池が長持ちするタイプだ。MICROFIRE社製のウォリアーは高級車のヘッドライトにも使われるHIDをライトに採用。明るくなるのは遅いが、その明るさが半端じゃない。それでもなお山を照らすような場合には不十分で、そういうときのためにオーム電機のHL-197が登場。灯台の光の5倍の明るさを誇る。サングラスをして目を閉じた藤本が光に照らされてみるが、けっこう離れているにもかかわらず熱が伝わってくるようだ。 2番手は完全自作派の加藤。長さ5.5cmとかなり小型の懐中電灯、壱式を自作している。工作機械を揃えてひとつひとつ手作りで組み上げ、インターネットで販売しているらしい。昨年の売り上げは200個くらいとのこと、なかなかだ。材料費や工賃を考えるとトントンくらいなのだろうけど。さらに壱式の主な部品も見ていくが、ここでタモリが猛烈に食いつき、パワーLEDやコンバーターの小ささに感心していた。 ここで再度飯塚のターン(編集上の話で、先のパートから続いている感じだけど)。東芝のこけし型を見たあと、マニアからの挑戦状という名目で懐中電灯クイズを。早押し式で、分かった時点で懐中電灯を照らす。問題は「この懐中電灯(小型懐中電灯が不規則に明滅している)が持つ点滅機能の用途は?」というもので、こたえはSOSのモールス信号だった。そんな飯塚もまだ持っていないのがテレビ業界ではおなじみのバッテリーライト。スタッフが用意したバッテリーライト(使わせてもらうだけのようだが)を手にして大喜び。山崎やフジモン、原西を照射して遊び、満足そう。照射されるほうは至近距離で照らされたまったものじゃなさそうだが。 懐中電灯のデザインや明るさなんてあまり意識しないし、自分のものも気がついたら電池が切れていた、というくらいなので、こういう視点は新鮮。ただ今回の場合、メインの内容よりタモリの随所の喋りがふるっていた感じ。「テレビ朝日の株なんて持ってないよ、持ってるのはマイクロソフトだよ」というようなタモリのいつもの無駄にスケールの大きいホラとか、私物の懐中電灯から山崎の人格にまで言及するとか、下ネタを言うときになぜか小声になるとか、「この番組必ずクイズやるんだよ」と視聴者が一度は思ったであろうことをついに口に出してしまうとか。あと停電中という設定で撮影した関係で、原西のギャグ「みんな、俺やで」が活きることとなり、それがちょっとよかった。C。
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08年3月4日 | 呑んべえにも苦手な酒がある! 新・呑まず嫌い王決定戦 | ||||||||||||
ゲスト:浅草キッド、井筒和幸、勝田和宏(進行) | |||||||||||||
番組屈指の酒飲み、玉袋と井筒。そのふたりが勝負するという。勝負の内容は、お互いに嫌いな(苦手な)酒を当てるというもの。長年番組を見ているとそんな酒があるとはにわかには信じがたいが、あらゆる種類の酒を二日酔いの身体を引きずって呑みながら、お互いの苦手な酒を当てる。 基本の流れは本家の食わず嫌い王決定戦のトレース。浅草キッドチームとタモリ・井筒チームに分かれ、お互いに呑ませたい酒を指名しながら交互に呑んでいって最後に当てる。酒の種類はそれぞれ10種類。しかも蒸留酒が揃った。井筒は「当てて何が嬉しいんだ」とさっそく番組を根底から覆すようなことを言うが、まあとにかくスタート。 まずは井筒がカシスを呑む。初っ端から20度だが、それでもいきなり(甘くてストレートに向かない酒にもかかわらず)ストレートでくいっと。曰く、「砂糖水」なんだと。対する玉袋はカルーア。こちらも20度だがさすがにストレートではなくカルアミルクで。ただ、コーヒー牛乳を飲むがごとくぐいっと一気に空けてしまった。次に玉袋が指名したのはスコッチ。これも井筒はストレートで。臓物が開いた感じの井筒は勝田にスコッチを強要するなど早くも自由人ぶりを発揮。対する井筒の指名はシャンパン。演技なのか、玉袋は炭酸があまり得意でないとアピールした。 3回戦は井筒がワンカップ、玉袋はブランデー。ワンカップとベストマッチな井筒と、ブランデーとミスマッチな玉袋とが好対照。4回戦は井筒が白ワイン、玉袋が赤ワイン。ここで井筒が急に無言になり、唇を潤す程度。これはかなり怪しい。5回戦はテキーラ(井筒)と梅酒(玉袋)。井筒は39.5度のテキーラすらストレートでテッキー呼ばわり。もうどうかしてる。一方の玉袋は初めて酒をほめ始めた。タモリと井筒がそれをいぶかしむ。さらに井筒はジンを、玉袋は芋焼酎を呑む。ジンは勝田がアルコール度数8度と発表して一同を驚かせるが、47.3度の誤りで、勝田も含めもはや全体が酔っている感じ。で、井筒はやっぱりジンもストレート。玉袋は反応があやしく、梅酒と並んで有力候補の一つに。 この後も玉袋が紹興酒、マッコリ、井筒は泡盛、グラッパと呑んで(カットされているが玉袋はスピリタス、井筒はラムも呑んでいるはず)、玉袋がバーボン、井筒がスピリタスを。ここで玉袋も井筒に対抗してストレートで呑み始めた。井筒はスピリタスすらストレートで呑もうとして実際に呑むが、さすがに何も反応できず。そもそももう完全にできあがっていて、同時に呑んでいる4種類の酒がすべて同じ味になっているほどなので、味なんて感じていなさそうだが。 さて予想タイム。浅草キッドチームは限りなくクロに近い白ワインを、タモリ・井筒チームは怪しげな数種から赤ワインをチョイス。ここで当たっていれば「参りました」が出るはずだが、意外にも両陣営ともに参りましたが出ない。…と、井筒がルールを解していないだけだった。「白がいちばん嫌いですよね?」と聞かれてあっさり認める井筒。これは誰の目にも明らかだったので、玉袋が勝利。玉袋のほうは芋焼酎の匂いがダメなんだと。で、ここまで呑んでおきながらふたりは収録後に二軒目へ。どこまでも酒好き。 井筒と酒となると定番でありながらも酔い方がひどいので眉をひそめがちだが、今回は勝田にしつこく絡んで酒を強要する他は大きく暴れることなくよかったかと。むしろキツい酒を次々ストレートで呑んでいく豪快さには感心させられるものがあって、井筒に酒が絡んだ企画で初めて好感を持ったかもしれない。白ワインのわかりやすさなど、荒い面よりお茶目な面が多く出ているように思った。酒の種類を揃えて、多くを語る間を与えない流れがいいのだろうか。企画そのものもパクりとはいえ、最後グダグダになったのも含めよかった。それにしてもここまでぐいぐい呑んで、さらに二軒目に行こうという気になるとは、呑めない人間からすると想像を絶する世界だな。B。 安斎、奥田民生のツアーパンフをまた手がけたらしい。1本目は番組の編集さんから。
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