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No.100: 年末 (2006.12.28)

パン、けっこうたくさん買ったつもりだったのだが、冷凍しておいた分も含めて、あっというまになくなってしまった。そっか、1日3食パンだもんなあ。
どこかにパンはないか、サン・ポール通りのスーパー(MONOPRIX)近辺まで探しにいく。
そうすると、お店、けっこう開いている。(スーパーも開いていた。)

写真屋さんも開いていたので、昨日のフィルムを置いてくる。注文方法は日本と同じような感じだった。仕上がりは明日のようだったが、「あしたは12時~4時までしか開いてませんので、気をつけてください」とのこと。
パリの店の年末年始の営業日と時間が、どういうローカル・ルールになっているのか、いまだにわからない。

ちなみに、デジカメ、数枚撮ったらバッテリーが切れてしまうようになった。
気温の低さ(今日の最高気温2℃)も影響しているのかもしれないが、そろそろバッテリーの寿命がきてしまったのかもしれない。
バッテリー、高いので、買うべきか、あきらめるべきか迷っている。



サン・ポール通りの「PAUL」が開いていた。寒いよ~。


太いパンとタルトを買った。これは「砂糖のタルト」。
「砂糖のタルト」というより、「砂糖パン」という感じかも。
安くて素朴なものだが、これがけっこううまい。

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No.99: 凱旋門 (2006.12.27)

きょうは、練習の後、年賀状のデータをパソコンで作って、そのあと郵便局に行って、その足で、ついでに(?)シャンゼリゼ通りと凱旋門を見物にでかける。
凱旋門近辺の夜景を見に行こうと思いたったのは、昨日のフィルムがまだあまっていたから・・・という単純な動機だ。

ウワサのシャンゼリゼ通りのイルミネーションは、たしかにすごかった。
デジカメ写真では変な色になっちゃっているけど、シャンパン色をした細かい泡が、通りに沿って一斉に立ち上っているようなかんじ。
ああ、名古屋駅前近辺のイルミネーションも、こういうのがやりたかったのかもねー
ああ、でもこれは、街全体が暗くないと、こうはならないんだろうねー

ルイ・ヴィトンなどのブランドショップのディスプレイ。これもたしかにすごかった。
スケール的にも、意匠的にも、そして、なによりもゴージャスさで(!)すごいことはすごいのだけれども・・・ ただ、個人的には、嫌悪感をもたれないように刺抜きしていあるような、ちょっと薄っぺらい現代っぽさが少しつまらないかんじかなあ。
ぼく的には、おそらく予算的にはずっと少ない規模の、あの、黒い鉄格子のベビー用品店、媚びずにわが道を行き、しかも定評を得ているらしい、あの店構えのほうが刺激的で好きだなあ。

凱旋門、外から見た感想としては、「でかいなぁ」とか、その程度のものだったのだが、せっかく来たので、門の下まで行ってみた。
門の足元から見上げてみると、内側の装飾がなんとも美しかった。
しかし、この装飾、なんとなく男性的なマッチョさがあり、戦争の匂いがする。
あ、あたりまえか。「凱旋」の門だもんね。別に観光客のために作ったものではない。



シャンゼリゼ通り。
このイルミネーションが、反対の方角の凱旋門まで続いている。


凱旋門、内側の装飾が美しかった。

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No.98: リコーダー (2006.12.26)

今日、音楽博物館で出合ったリコーダーの先生から、丁寧なメールのお返事をいただく。1月から見ていただけるようだ。
やったー!やったー!
いろいろと、どういう方向で習いたいのか聞いてくださっているのだが、そのお返事をフランス語で書くのに、さっきから一苦労している。
いやー、でも、もう頭がパンパンになってきたから、続きは明日にしよう。

* * *

ノートルダム寺院のクリスマスツリー、やはりデジカメでは色が再現できないので、きょう、日が暮れてから、フィルムカメラにフィルムを通して撮りに出かけた。
このクリスマスツリー、個人的にちょっと思い出深いかんじだったので、なくなってしまう前に撮っておきたかった。

古くて、でっかいカメラで写真を撮っていると、ちょっと若いお兄ちゃんが「それはメカニカル・カメラか?」と声をかけてくる。見たそうだったので、ちょっと見せると、「デジタルカメラはよくないね。やっぱりメカニカルがいい」とか言っているので、「たしかにメカニカルのほうがいいよね」とかなんとか、少しだけカメラ談義。
ぼくが持っているのは、当時、安いクラスの一眼だったのだが、いまは、もう、こういう安くていいフィルムカメラは製造されていないので、若いフランス人にはちょっとめずらしく、そそられるものだったのかな?

しかし、クリスマスを過ぎてからほとんどの店が閉まってしまっているので(日本の正月三ヶ日みたいな雰囲気)、現像に出せるのは当分先かもしれない。




これはデジカメで撮影。ほんとうはもっとシックできれいなんだけど・・・


ぽつんと1件だけ営業していたタバコ屋さん。

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No.97: クリスマス (2006.12.25)

きょうは、ノートルダムで、夕方からパイプ・オルガンの演奏があるようなので、また出かける。きょうも、昨日ほどではないけれどもかなり混雑。(しかしながら、きょうはちょっと見に来ただけの観光客が多かった。ぞろぞろ建物の中を見て写真を撮って帰って行く。)

オルガンはバロック時代の音楽の演奏から始まって、最後の方はフランクやメシアンなどの近現代曲、そして、最後はオルガン奏者による即興演奏という、すごいプログラム。
最後の即興演奏は「もろびとこぞりて」を主題にした即興だったが、昨日よりさらにすさまじく現代的にパワーアップした演奏だった。後で調べたら、昨日と同じオルガン奏者。

パイプ・オルガンの、ささやくような繊細な音色から、この巨大な空間にとどろくような圧倒的な響き。 ・・・この、繊細な彫刻やステンドグラスを施された巨大な教会に、本当によく似合う楽器だなぁ、と思う。
教会自体は、音楽演奏には適していない特殊な音響状態なのだが、そんな中で、このオルガンは、天のかなたから振ってくるような特別な響きがする。

演奏はもちろん素晴らしかったのだが、ここで聞いていると、単純に「音楽鑑賞」として音楽を聴くことができない。
音楽以外の、いろいろな目に見えないメッセージのようなものが感じられてしまって、音楽はその一要素になってしまう。

オルガンの演奏が終わると、まもなく、クリスマスのミサが始まった。
なんとなく立ち去りがたい気分だったので、そのままミサにも残ってしまう。
前で行われている儀式の様子もよく見え、オルガンや合唱曲もたくさん聴ける。
昨日はだいぶガチャガチャしていたが、今日は、昨日より静かで厳かな雰囲気だった。



まだ日が暮れきっていないので、バラ窓がまだ少し光っている。


帰り。ノートルダムの中から見たクリスマス・ツリー。


今日のオルガンのプログラム。いちばん右の作曲者の年代に注目!
最後の「Philippe LEFEBVRE」はオルガン奏者の名前。(彼の即興演奏)

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