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No.82: 鍋パーティー2 (2006.12.10)

昨日の夜に始まったチゲ鍋パーティー、今日の朝(昨日の深夜3時)まで続く。
チゲ鍋もうまかったし、こだわりのワインもうまかったし、それに、集まってきた人たちが楽しい。ワインもまわってきて、みんな思い思いにさばさば喋っている。
フランスに住んでいるから面白い人になるのか、それとも、面白い人がフランスに来ちゃうのかわからないが、みんな個性的な面白い人ばかりだ。

先日、日本の生徒さんから「ミクシィ」という掲示板のサイトを教えてもらったのだが、なんと、このチゲ鍋パーティーのメンバーは全員「ミクシィ」をやっているそうだ。
在仏日本人のミクシィ率は高いようで、けっこうこちらでは狭い世界でつながっているようだ。(「ミクシィ」であんまりうかつなことは書けないかも・・・という感じ)

けっきょく今朝4時ごろに帰宅して、昼過ぎまで寝て、(飲めないから少ししか飲んでいないが)やや二日酔状態で目が覚め、ちょっと練習。
そのあと、ワインがもうないことに気づき、(今日は日曜だけど)どこか開いてるところはないか探しにいく。



ボコボコ&落書きだらけの車。


やっぱり気になる文房具屋さん。


通りがかりに見た、オブジェのようなイルミネーション。

ワインはハーフ・ボトルの3ユーロ台(\500)のを買うことに決めている。ちなみに、酒に弱いので、ハーフ1本を空けるのに4~5日はかかる。酒に弱いのは残念だが、でも、1日あたり100円でいい気分になれるので、チープな予算で贅沢気分だ。ワインは、「3~4ユーロでハーフの赤が欲しいんですが、選んでもらえませんか?」と頼むと、店主が丁寧に選んでくれる。チーズでも何でもそういう買い方をすると、知識がなくても予算内でうまいものを親切に選んでくれる。
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No.81: 鍋パーティー (2006.12.9)

今日は、日本で出身音大の同窓会&パーティーがあったようだ。
大学のフルートの恩師の功績に対して、表彰式もおこなわれたらしい。
ばくは、(日本の)大学生のころ、『芸術はこうあるべきだ』とかなんとか言って、いろいろ突飛なことをやらかす困った学生で、その先生にご迷惑をかけたこともあった。
その同窓パーティーで、ぼくが今フランスに勉強に来ていることや、学生時代の話や、いろいろ話題になっていたよ、ということを電話で教えてもらった。
いろんな方が、『元・困った学生』に気をかけてくださっているようだった。

ぼくは、性格的に(犬型か猫型で分類すると)猫型なので、パリのクールでドライな人間関係はそれなりに快適なのだが、日本でいろんな方が気にかけてくださっているのだな、と思うと、ああ、ありがたいことだなぁ、やっぱり日本はいいところだなぁ、としみじみ思う。
パリに永く住んでいる日本人をみると、なんとなく考え方や性格がパリジェンヌふうになってきているように見えるのだが、(あるいは、もともとそういう性格の人がパリに永く住んじゃうのかもしれないが)、自分は、そういう日本人の『縁』のような人とのつながりの気持ちを、忘れないように大事にしまっておこうと思う。

夕方から室内楽の練習に、シテ・デザールへいく。
そこで、室内楽のメンバーがチゲ鍋パーティーに招待してくれたので、喜んで出かけることにする。集まってくる面々は、音楽の人や、いまフランスに駐在している人など、合計10名弱とのこと。



シテ・デザールの旧館。現役。(新館のほうは鉄筋コンクリートの新しい建物。)
こちらの中には入ったことがないが、この朽ちかけた壁面にはかなりしびれる。

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No.80: オレンジの皮 (2006.12.8)

きょうも雨が降っていて、風が激しくびゅうびゅう吹いている。外ではパトカーか救急車かが、サイレンを鳴らしながらたくさん通り過ぎている。電球が暗くなったり明るくなったりしている。・・・台風か?
ネットで天気予報を見てみるが、とくに台風情報のようなものはない。
ただ、これからもしばらくずっと雨が続くようだ。

きょうもびゅうびゅう練習して、日が暮れかかってくると、風と雨がおさまったようなので、洗濯に出かける。
晩飯はともかく、昼飯が面倒で抜いてしまいがちなので(日本のようにコンビニでおにぎりやカップめんというわけにはいかない)、なにか簡単&安値&うまい食材はないか、洗濯を待っている間にスーパーを探検。
とりあえず、パテとハムとチーズを買ってくる。(パンにはさんでおしまい。)
あと、足元が寒くてたまらないので、スリッパ(室内履き?)も買ってくる。

帰りに、いつものパン屋さんで、パリジャンとタルトを買ってくる。
この「パリジャン」というのは商品名のようで、パンの種類としては「パン (pain)」というようだ。(アルバイトっぽい店員さんだと、「パリジャン」では通じなかったりする。)
そこで、『パンをひとつ→un pain→アン・パン』・・・う~ん、なんか『あんぱん』みたいで変だなと思いつつも、「アン・パンください。」と言うと、店員さんに「あんぱん?」と聞き返された。
そっか、そのまんま日本語で「あんぱん」って発音すればいいのね。
しかし、「あんぱんください」って、なんか笑えるな・・・



洗濯に行く途中で見た、移転改装中の写真屋。
なんと、ガラスの内側に白い塗料を塗りたくって目隠しして改装。
そっか、ゴミも出ないし合理的なのかも。やることが面白い。


洗濯の帰り。サンルイ島。ろうそくにオレンジの皮をかぶせている。
きれい。オレンジの皮が焼けていい匂いがする。


あ、こんなとこにも。


あ、ここのホテルでも・・・
あちこちの教会から、鐘が鳴り響いてくる。いつもより派手かも。
きょうは、なにかの日なのかな?


きょうはアプリコットのタルト。このカメラでは再現できないけど、
アプリコット、透明感のある金色をしていて美しい。
(このカメラ、金色系の色の再現に弱いのか、違う色になってしまう)
味も見た目にたがわずうまい! しかし、こんなにうまくて、きれいで、
えらく手の込んだタルトが、なんで2ユーロ弱で作れるのだろうか?

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No.79: 日本からの小包 (2006.12.7)

家族が日本から小包(EMS)を送ってくれたのだが、インターネットで追跡すると「配達完了」になっているらしい。(家族が心配になってメールで知らせてくれた。)
ちなみに、荷物は受け取っていなし、不在通知も入っていない。

いちおう念のために郵便受を見に行くと、あ、あんなところに・・・
不在通知が、掲示板に無造作に貼りつけてある。
郵便受を探すのがめんどうだったのか、(あるいは、下に落ちていたりしたのをアパートの隣人が拾って貼りつけてくれたのか)、経緯はわからないけど、このおフランスのいいかげんさには逆になごんでしまいそうだ。

こちら、1週間くらい前から、なぜか毎日風がびゅうびゅう吹いている。
風にびゅうびゅう吹かれながら、(ノートルダムのツリーなどを見つつ)シテ島の郵便局に見に行くと、ちゃんと小包、あった。
うんうん、ちゃんとあるだけえらい。

家に帰ってから、びゅうびゅう練習する。
そのあとスーパーに行くと、うまそうなカブとネギがあったので、予定を変更して、きょうはポトフを作る。(ほんとうは、あたらしいメニューに挑戦する予定だった。)



郵便受に不在通知はなく、ふと顔を上げると、
右上の掲示板になにやら紙切れが・・・


昼間(とはいっても変な曇天)のツリー


先っぽ、風で折れている。

ノートルダム側面。掃除か修復か? 風の中で高所作業。この建物ができ上がるまでに何年かかったのか知らないが、できてからもずっといろいろ手を掛けてきているのだろう。
パリは、芸術の最先端を行っているようなイメージを持っていたが、でも、実際は基本的に保守的な街だ。歴史的な優れた作品が日常的にごろごろあり、圧倒的な力と美を持っている。そして、たいていの人は、この伝統的な美を誇らしく思い、それに満足しているように思う。(アンティーク店の多さもそれを象徴している気がする。)
・・・ここでは、力のないへなちょろ現代作品など、ポストの落書きのようにあっという間に消えてしまう運命にあるのだろう。『別にあなたが作らなくても、すでにいいものはたくさんあります。』という感じで。ここで生き残れる新しい作品を作りたかったら、圧倒的な歴史的作品に立ち向かって行く強さがいることだろう。



郵便局からの帰り。とくに意味もなく、なにか気になった風景。

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