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三本柱の一人・桑田真澄が5年ぶりの完封勝利!
勝ち星も久しぶりに2ケタに乗せ、防御率は前半戦活躍した井川慶を抜きトップに躍り出た。
後半戦疲れの見える井川、完封の少ない上原を考えると、大崩れしない限りこのタイトルは堅いような気がする。
怖いのは川上憲伸だけだが、投球回数が気持ち多めなのが苦しいんじゃないかと思う。
ドラフトで早大入りから一転、清原指名を見送った巨人入り。
バブル時代には、
「投げる不動産屋」
と呼ばれ、マスコミに散々叩かれた私生活。
ワールドペガサス担当者に暴露本まで出された。
昨年は引退も囁かれもう終わりかと本気で考えていたという。
桑田は今年ピッチングの哲学を変える大胆なフォーム改造に取り組んだ。
「ねじらない、タメない」フォーム。
持ち味である制球を重視し、縦に割れるカーブ、芯を外すフォーク。
横のスライダー、ゴロを打たすシュート、カットボール。
タイミングを外すチェンジアップ。
主審のストライクゾーンを頭に入れ、ボール半個を出し入れする投球はまさに職人技。
あの川相をもしのぐと言われるフィールディングのうまさに、野手でもプロとしてメシを食えるバッティング。
(最近の上原のバッティングも桑田の影響だろう)
江川卓・落合博光・清原和博・鈴木一朗・前田智徳・宮本慎也・松坂大輔・松井稼頭央・・・。
天才・怪物と呼ばれた者は数知れないがホンモノの天才は桑田なのだと思った。
あと32勝。
あの斎藤雅樹でさえも届かなかった200勝が見えてきた。 |