>>デビルサバイバー プレイ日記 〜 7 day






前日までのあらすじ >


 夏休みも半分ほど過ぎた頃。

 従兄弟であるナオヤに呼び出された主人公・ユズ(主人公の幼なじみ)・アツロウ(主人公のクラスメイトで親友)とともに渋谷へと向かう。


 そこでナオヤよりプロテクトのかけられた改造COMP(形はDS)を受け取り、そのプロテクトを解除すると突如として「悪魔」が主人公らの前へと現れた。

 辛くも悪魔たちとの戦いに勝利すると、悪魔たちは「契約は完了した」と謎の言葉を残し消え、以後主人公らの従者となり戦うようになる。


 何故、悪魔が現れたのか。

 ナオヤの真意は何処にあるのか。


 それを追求するためナオヤを探すうち、主人公たちは悪魔の戦いに巻き込まれ家に戻れなくなる。


 やむを得ず野宿をする事となった翌日。

 いざ、帰路に就こうとすれば山手線内全てが自衛隊によって封鎖されるという異常事態に陥っていた……。


 しかもこのまま封鎖内に留まっていれば、主人公らは 「ベル・デル」 なる悪魔に殺される運命にあるという。

 殺されなくても、封鎖に留まっていれば6日以内に確実な死が訪れるとされている。


 封鎖から逃れようと努力する主人公らだったが、自衛隊の封鎖には蟻の這い出る隙間さえない。

 逃げ出す事が出来ないのであれば運命を切り開くのみ、とベル・デルに戦いを挑んだ主人公。


 辛くも勝利を収めた主人公だったが、悪魔を倒したその刹那。

 その力が自らの中に留まっていく感覚を覚えた……。


 実は「ベル・デル」は地上に「ベルの王位争い」……魔王の位を争う為に現れた悪魔であり、他にも。

 ベル・イアル、イザ・ベル、ベル・ゼブブ、ベル・ベリトと。

 4人の悪魔が王位争いをしているのだという。


 そして、人でありながらベルの悪魔を倒した主人公もまた、その王位争いに巻き込まれる事となった。


 また、封鎖の原因を調べるうち、主人公たちはこの封鎖が悪魔を殲滅する為に政府が行っているという事。

 政府には悪魔の存在を公にする事がない事。

 封鎖の予定は7日間、7日目を迎えたら封鎖内の全てが破壊される、という事実を突きとめる。



 ある男は言う。

 「このままベルの王位争いを制し、魔王となれ。そうすれば封鎖を解くのも容易いのではないか。」と。


 また、ある少女は言う。

 「悪魔の力は悪しき意志のものでも、正しき意志をもって使えば問題はないはず。強き力を人々を導く力にすれば、道は必ず開けます。」と。


 親友は。

 「悪魔の力を制御するプログラムを開発しよう、危険な力でも扱い方さえ解れば、封鎖も解ける!」

 と提案し。


 幼なじみの少女は。

 「もう逃げ出したい、この場所から。」と涙ぐむ。



 7日目。

 選択の時が始まろうとしていた。




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アツロウたんと呼ばれていた人 (以下便宜上アツロウ) : 「本当に前日までのあらすじだ!」


おっぱいの事しか印象に残らない子 (以下便宜上ユズ) : 「今まであらすじがあらすじじゃなかったから、逆に新鮮ね」



 最後くらい真面目にやろうかと思って。



ラピュタ王と呼ばれていた人 (以下便宜上ケイスケ) : 「……でも、ボクやミドリちゃんのエピソードはまるっと削除されているんだね」




 あぁ、あれ?



 必要ないかと思って。




ケイスケ : ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!


腐女子扱いされていた人 (以下便宜上ミドリ) : 「ケースケ、頑張ってテンパったのに残念だったね!」




ベル・イアル : 「えーと、俺の出番的なものとか、もっとかかれていてもいいんじゃないかな、魔王だし」



 お前は、仲間にもならないしそもそも扱いも中ボス以下だからいらないと思って。





ベル・イアル : ガ━━━━━━(゚д゚lll)━━━━━━ン





ケイスケ : 「というか、さらりとベルの人が出ているのに驚いたよ。」


ミドリ : 「ケースケも、あの位にどん欲に前に出ていく事が必要なんだよ!」





 という訳で。

 はーじめーるよー。


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 で、今日になるまで色々あったわけだが。


アツロウ : 「大変だったな……。」



 あぁ。



 俺が伝説の木の下でおっぱいが弾ける果実のような幼なじみ少女に告白されたり。


 神秘的な雰囲気の巫女少女に告白されたり。


 コスプレ美少女妹キャラに告白されたり。




 ホント、色々大変だった。

 激動の7日間だったよ。



アツロウ : 「全部のイベントを見た事がないんだが、それは俺の心が汚れているからか?」



 でも大丈夫!

 本妻におっぱい幼なじみと付き合っても、お前の事はちゃんと側室として可愛がるからな、アツロウ!




アツロウ : 「別に可愛がってほしいと思った事はないし、これから思う予定もない!」


ユズ : 「私も別に、貴方の本妻になりたくないし……」



 ついに幼なじみにまで見限られた!



アツロウ : 「そこは、最初から見限られていたと思うが……それより、お前さ、最終日、どうするか決めた?」



 んー。

 さいしゅうびー?



アツロウ : 「だから、お前魔王になったり救世主になったり色々出来るんだろ、どうするか、決めたのか?」



 あぁ、それか。

 それなら…………。




??? : 「お、居た居た。探したぞ、お前たち!」


アツロウ: 「……あれ、貴方は」



イケメンのバー経営者(以下便宜上ジン) : 「悪いな、支度に手間どっちまって……」




アツロウ : 「普通さん!」



ジン : 「普通って言うな!」



アツロウたん : 「いや、だって、アレ? 何で、ジンさんがココに居るんすか、だって主人公もあれだけジンさんの、 全ての悪魔を消して世界を元に戻す! って提案を普通、と言い張っていたのに……どうしたんだ、お前に何があった!?」



 ……あぁ。

 ちょっと、な。




------ 少し前日の主人公さんを回想 -----



 …………最後の選択は、俺が決める、か。



ユズ : 「……こんばんは」



 !!


 ユズか…………。



ユズ : 「ごめんね、こんな遅くに。でも、明日の事を考えると眠れなくて……」



 そうか、奇遇だな。

 俺もさ……。



ユズ : 「ね……いっそ、私と一緒に……逃げちゃわない、この、東京から」



 逃げる?



ユズ : 「……ダメかな」



 ……確かに今の俺の力なら、それも。

 可能かもしれない、な。



ユズ : 「だったら!」


 ……でも、まだ俺には勇気が足りない。

 ここから逃げ出す勇気が。



 ……その勇気を、少しだけ分けてもらえないか、ユズ。



ユズ : 「……わかった、どうしたら……いい?」





 おっぱい見せてくれたら、いいと思うよ!



 俺。


 おっぱい見せてくれたら俺、がんばれると思うんだけど、なぁ!!!




ユズ : 「……主人公くん」



 ん、何だい?



ユズ : 「私、そこまでして貴方を頑張らせるつもりはないから」



 ガ━━━━━━(゚д゚lll)━━━━━━ン



 ・


 ・


 ・



 と、そこでくじける俺ではない!

 まだ、俺には神秘の巫女少女、アマネ様が!



 隠れ巨乳のアマネ様がいらっしゃる!



 アマネたんアマネたんあーまねーたーん。




 おっぱい見せてあわよくば触らせて!



 そしたら俺、救世主になるから!



隠れ巨乳の神秘の巫女 (以下便宜上アマネ) : 「だが断る!」



 えー。

 この九頭竜天音の最も好きな事の一つは、自分のおっぱいを揉んでみたいと思う男にNOと言ってやる事だ!

 って事ッスか!?



アマネ : 「……いきなり乳もませろと言われたら普通断りますが」




 でも、大丈夫安心してアマネたん!



 おっぱい揉むのがダメなら、つっつくだけで我慢するから!



 おっぱい触りてぇ!


 あの夢と希望と脂肪がいっぱいつまった、おっぱいさわりてぇよぉ!




アマネ : 「レミエル様、彼を救世主にしたのは失敗だったのでしょうか……」




 おっぱい!


 おっぱい!




アマネ : 「…………というか」



 おぱーい、いぱーい!


 おぱーい、いぱーい!



アマネ : 「いい加減一回死んでこい、お前は!」



 ぎゃぁ!!!



------ 以上、回想終了 -----




 うっ、うっ。


 仕方なかったんやー。



 あんないい乳を!見せつけられて!見たいと、触りたいと!


 その欲求を!


 口に出さずにはいられなかったんやー。




アツロウ: 「お前……そんなに、おっぱいが好きだったんだな……。」



 はは、笑うがいい。

 笑うがいいさこの哀れな道化を!



 おっぱいが好きだったばっかりに女の子に逃げられた、この哀れな道化をな!




アツロウ : 「哀れさが無いはずなのに、何だろうこの虚脱感……。 あ、いや。でもさ、お前アプローチかけられたのは、おっぱいの魅力も眩しい乙女たちだけじゃ、無ぇだろ。」



 は?



アツロウ : 「ほら、ナオヤさんもお前の事誘ってたじゃねぇか、ナオヤさんの提案受ければ良かったんじゃないか。魔王だぜ、魔王!」



 あぁ、従兄殿、か……。



------ 再び、前日の主人公さんを回想 -----



 ……クソ、本気でカッとばしやがったあのおっぱい娘どもめ。

 いいじゃないか、二つもあるんだから片一方だけでも揉ましてくれればさぁ……。



絶賛中二病患者の従兄(以下便宜上ナオヤ) : 「おぉ、そこに居るのは……我が可愛い従弟ではないか!」



 そういう貴方は、従兄殿。

 ども。



ナオヤ : 「相変わらず可愛い従弟だな、だが半ズボンをはくともっと可愛いぞ! さぁ、はけ! 今はけ! すぐにはけ!」



 出会い頭に半ズボン強要とは、相変わらずですね従兄殿!



ナオヤ : 「生足は 出せるうちに出しておかねばもったいないからな!」



 はは、従兄殿と一緒に居ると安心しますよ。

 何つーか、自分より下のランクの人間と出会えた事による安心感というものを覚えます。

 はい。



ナオヤ : 「はは、そう誉めるな従弟よ。 それより、どうした……まだ迷っているのか?」



 ……コレを誉め言葉ととった従兄殿に多少の戦慄を覚えましたが。


 えぇ、と。

 魔王になる道、ですか……。



ナオヤ : 「そうだ、悩む事もあるまい。 何せ、ネコミミも獣っこも天使も悪魔も全部お前の自由になるんだぞ!」



 確かに。

 おっぱいにアンタッチャブルな乙女しかいない現実と比べればそれは魅力的ですが……。




ナオヤ : 「しかも俺が、お前の半ズボン姿とアツロウの半ズボン姿を堪能出来るのだ、素晴らしいだろう!」




 そこがどうにも納得できねぇ!




ナオヤ : 「何故だ、生足ほど美しい足はないのだぞ!」



 そこは俺もおおまかな所で同意ですが、ニーソックスも……あると思います!あると思います!


 ではなく、ねぇ、従兄殿。

 俺は従兄殿は兄として嫌いじゃねーですし、アツロウの半ズボン姿や学生服姿を見たいという気持ちは一緒ですが……。



ナオヤ : 「そうだろう、お前ならアツロウ+生足の美学、理解してくれると思ったぜ……だいたいの所、俺はアツロウを半ズボン似合いそうだからって理由で一番弟子にしている所もあるからな!」



 はぁ。

 ですがね、従兄殿



 俺は他人に萌えるのは好きですが、他人から萌えられるのはいやなんですよ!




ナオヤ : 「何と、魔王は受けはノーサンキューなのだな!」



 ノーサンキューです!



 俺は従兄殿にホイホイついていって食われちまうのは、まっぴらゴメンなんで……サラバ!



ナオヤ : 「逃げるな、可愛い従弟よ! いーとこーよーぉおおおぉおおーい!」



------ 回想終了 -----




 なんだろう。

 まだ何もしてないのに、目から胆汁が。


アツロウ : 「ナオヤさん……そんなに俺の半ズボンがいいなら、最初から言ってくれれば生足くらいいくらでも出したのに……」




 従兄殿、何かいやがる所をむりやり半ズボンにする方が好きみたいだよ。




アツロウ : 「マジで、よりコアな変態なんだなナオヤさん……っと、それじゃ、ココにジンさんが居るのは?」



 ん。

 まぁ、消去法って奴だな。



アツロウ : 「なるほど。」




ジン : 「一番出すのがめんどくさいルートであるこの俺のルートを消去法呼ばわりするなー!」




 と。

 まー、とにかくそういう訳で、とっとと世界を一つばっかり救ってきちゃいましょうよ、ジンさん。


 で、俺は何をやりゃぁいいんですか。



ジン: 「流石、救世主にならないかと言われただけあってでっかいな、お前……っと、ひとまず、全ての悪魔を消すには、悪魔を元の世界に戻す為の歌が必要だ。 ハルの奴がその歌を完成させていると思うから、ハルに会いに行くぞ」



 ハルさん!

 いいですね、デビサバの登場人物にしては胸の書き込みが控えめですが乳露出に関してはピカイチのあの方。



 素晴らしい、是非会いにいきましょう!



アツロウ : 「救世主と呼ばれた男が、乳にくびったけかよ!」



ジン : 「あー、アツロウくんとやら。 その男、何か荒縄のような奴で縛って置いてくれ。 ハルに何かするといけないからな!」



アツロウ : 「かしこまりー」



 え、ちょっと待てアツロウたん!

 いや俺確かにお前の事は嫌いではないが、こういう激しいプレイは……。


 あ……。




>>ジンさんがハルさんと交渉中です、暫くおまちください<<




アツロウ : 「どうでしたか、ジンさん。」


ジン : 「あぁ……ハルの歌はまだ完成してないが、今日中には間に合わせてくれそうだ」


アツロウ : 「そうッスか、それじゃ、次は……」


ジン : 「ハルの歌が完成した時、それを流す為のサーバー……バ・ベルの場所を聞かなくてはな」


アツロウ : 「確か、アマネさんが知っているんですよね……」




 アマネたん!


 アマネたんアマネたん、今度こそその隠れ巨乳を……うぉおおおおおお!!



ジン : 「アツロウくん、引き続き荒縄による拘束の継続を!」


アツロウ : 「任せておいてください、俺の目の黒いうちはコイツを外に出すような真似はしませんって!」



 ぎゃあああ!

 いや、だからアツロウ、俺はそういうプレイは……。



 やめ、段々気持ちよく……うぁあああ!!






>>ジンさんがアマネさんと交渉中です、暫くおまちください<<




ジン : 「……困ったな」


アツロウ : 「どうしました、ジンさん。」


ジン : 「いや、サーバーの場所に行き着くためには、今アツロウくんがボンレスハムみたいに縛り上げている男……主人公くんが魔王の力を得て、この世界にサーバーを呼び出さないといけないらしいんだ」


アツロウ : 「サーバー……バ・ベルは、全てのベルを統率する魔王の前に現れる、って言ってましたからね」


ジン : 「その為には、アマネさんの精神世界を支配するベル神……イザ・ベルを倒さないといけないらしいのだが」


アツロウ : 「精神世界、夢の世界って事ですね。」



ジン : 「あぁ。だが、そんな所に案内したらこの変態が何しでかすかわかったもんじゃないからな!」



アツロウ : 「確かに!!!




 何という仲間からの信頼値の低さ!



 ……ふふふ。

 だがここは俺の力を使うしかあるまい。


 何せベルの王は俺だけ、なんだからな!





??? : 「いや、ちょっと待てェい!」




 ん……何者だ!




ベル・イアル : 「……天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ! ……この男、主人公の中で眠る事を良しとした私であるが、困っているなら力を貸そう……ベル・イアルただいま参上ッ!」





 昨日倒したはずの魔王様、まさかのペルソナ発動!?




ベル・イアル : 「という訳で、困っているようなら力を貸すぞキミたち! ともに、世界の平和の為に戦おうではないか!」



 いや、世界の平和とかいってお前魔王だし!

 というか、扱いはただの中ボスだし!



ジン : 「……どう思う、アツロウくん?」


アツロウ : 「少なくても、今のアイツより信頼に足るか、と」



ジン : 「よし……ベル・イアルさん、世界の為に力を貸してくれ!」



 しかも何かこいつら、俺より魔王に力を借りようとしているし!




ベル・イアル : 「まかせておけ、栄光は我らに!」


ジン : 「あぁ!」



 って、そのまま魔王さんをつれてアマネさんの精神世界に!


 というか、俺は放置!


 放置ですか、おーい……。





>>ただいまベル・イアル様がアマネさんの精神世界でイザ・ベルと死闘中です<<





ベル・イアル : 「ふふ、苦しい戦いだった……が、勝ったぜ、皆。俺たちの友情パワーでな……」


ジン : 「……あぁ、でも勝ったんだな俺たち」


アマネ : 「はっ、私は、いったい……」 



ベル・イアル : 「安心しな、お嬢ちゃん。少しだけ、悪い夢を見ていただけさ……」



アマネ : 「貴方は、夢の中の……まさか、貴方様が私をイザ・ベルから救い出してくれた……」


ベル・イアル : 「おっと、違うさ……キミを助けてくれたのは、そこにいる人と人との絆の力……俺はほんの少しそれに、力を貸しただけだぜ……」




 何か三文芝居が始まってるし!


 というか。

 何主人公さんおいてどんどんハナシを勧めているんですかこの人達!





アツロウ : 「スマン、あんまりにベル・イアルが主人公として模範的な発言をするもので、つい……」




 負けた!


 アタイ、主人公として軸がぶれていたのね……。



ベル・イアル : 「それより、お嬢ちゃん教えてくれ! もうあまり時間がない、どうやったらバ・ベルをこの世界に呼び出す事が出来る、どうやったら……」




 しかもコイツも、何時まで主人公の座を乗っ取るつもりだ!




アツロウ : 「俺はもうそれでもいいか、と思えているけどね」


ジン : 「奇遇だなアツロウくん、俺もだ」



 非道い!

 負けた、アタイ負けたのね、ベルの王位争いには勝ったけど、主人公としてイアルに負けたのね……。



アマネ : 「……では、ベル・イアル様。 貴方を信頼してお伝えしますが、バ・ベルは魔界に存在する門のようなもの……それを閉ざして世界から悪魔を消す為には、一度この世界を魔界化して魔界からバ・ベルを召喚しなければならないのです!」



 あぁ、もうアマネさんまでベル・イアルにそんな確信にせまる事実を教える程……。


 (´;ω;`)



ベル・イアル : 「東京を、魔界化か……しかし元よりこの東京は風水の上でも完璧な土地の上、四天王に守られている。魔界化なども容易ではあるまい」


アマネ : 「はい、ですから四天王を倒す事で魔界化をすすめるしか方法がありません」


ベル・イアル : 「……危険な賭け、だな。」


アマネ : 「はい、ですが、もうこれしか方法が……」


ベル・イアル : 「……だそうだ。皆、聞いていたか?」




アツロウ : 「あぁ、聞いてた……さ」


ベル・イアル : 「……聞いての通り、これは危険な賭けだ。ひょっとしたら、命を落とすかもしれない。だが、それでも……皆、俺についてきてくれるか。俺にお前らの命、預けてくれるっていうのか?」 



 魔王様の魔王様らしからぬ発言に、全俺が驚愕!


 というか、俺が主人公!

 俺が主人公ですよー!



アツロウ : 「当たり前だろ、水くさいぜ! 俺ら、親友じゃねぇか!命でも何でも、いつだってかけてやるぜ!」




 しかもイアル様にアツロウたんとの親友のポジションまで取られた!!



ユズ : 「私もよ、イアルさん! 貴方とは幼なじみなんだもの……これからも、一緒にいるに決まっているじゃない!」




 幼なじみポジションまで!



ベル・イアル : 「皆、へへ……」


ユズ : 「泣いてるの、イアルさん?」


ベル・イアル : 「……違う、まだ泣く時じゃないな。今俺が流していい涙は、平和になった時の喜びの涙と、この封鎖で出た死者を悼む涙だけだ! さぁ皆いくぞ、四天王を……倒す!」



仲間ご一行 : 「「「おー!!!」」」




 どんどん疎外感がましていく、どんどん疎外感がましていくよ!





>>ベル・イアルが四天王と交戦中<<



アツロウ :  「何とか倒したな四天王!」



 あ、そうなんだ。

 悪いねみんな、俺なんかここですっかり、ベンチウォーマーで……。



アマネ : 「まだ、ゼブブもベリトもいます、頑張りましょう!」


ベル・イアル : 「あぁ、みんな死ぬなよ!」


 ……えー、本気で全部やるつもりですかこの人。

 でも、熱気は大事にしろっていうし。



 勢いのあるうちに、やってもらっちゃいましょう。

 えぇ。



>>という訳で、勢いのあるベル・イアル様ゼブブベリトも倒してくれたようです<<





 等といってたら本当にやっちゃった!


 ラスト付近、比較的強敵の部類に入るベルたちを、6日目の中ボスが淡々とやっちゃったよ!




ジン : 「これで、いよいよバ・ベルを呼び出せる……」


アマネ : 「はい、最後の戦いがはじまります……」



ベル・イアル : 「良し、最後の戦いだ皆やるぞ!」



 ( ´,_ゝ`) 〜 ♪


 ↑

 最早ベル・イアルに全てやってもらう気になった主人公さん。



ユズ : 「……まって、みんな!」


アツロウ : 「ん……どうしたんだよ、ソデコ。急に怖くなったか?」


ユズ : 「……そうじゃ、ないの。 あのね、バ・ベルにハルさんの歌が届けば……全ての悪魔は消えて、東京は元通りになるんだよね」


ジン : 「そうだが、それがどうしたのかい?」



ユズ : 「それって……ベル・イアルさんも、消えてしまう……って、こと?」


 !!


 これは、主人公返り咲きのチャーンス……。



ユズ : 「そうなの、イアルさん。ねぇ……?」


ベル・イアル : 「……恐らく、そうだろう……な」


ユズ : 「そ、そんなッ!」


アツロウ : 「……マジか、何とか……何ねぇのか、なぁ……」


ジン : 「!!、落ち着け、アツロウくん!」


アツロウ : 「落ち着ける訳ないッスよ、だって……イアルは、これまで皆と一緒に一生懸命戦ってきたじゃないっすか、東京封鎖を解除する為、ここに閉じこめられている全ての人の命を守るため……それなのに、こいつだけ平和な世界を見る事が出来ないなんて! そんなの、いくら神様が平等じゃないからって……残酷だ、あんまりに非道すぎるッスよ!」



 いや、戦ってない。


 ベル・イアルは6日目の最後にむしろ、ハルを狙ってただけの中ボスだ!




ベル・イアル : 「いや……いいんだよ、アツロウ」


アツロウ : 「でも、イアル!」


ベル・イアル : 「確かに俺は、平和な世界にはいられないかもしれない。でもよ……平和な世界に、お前たちがいられる。俺は、それだけで充分なんだよ」



アツロウ : 「イアル……」


ユズ : 「イアルさん……」



イアル : 「さぁ、行こう。俺たちに、立ち止まっている暇なんてないんだからな!」




 頑張りすぎ!


 ベル・イアル様、主人公として頑張りすぎだよ!



ベル・イアル : 「さぁ、六本木ヒルズに向かおう……まだ、戦いは終わってないんだからな!」




>>この熱い気持ちのまま、バ・ベルまで倒してくれたようです<




 出番、俺の出番は!?




アツロウ : 「……苦しい戦いだった、まさかラスボスがメギドラオンまで使ってくるとは!」


ユズ : 「……でも、勝ったのね私たち。」




ベル・イアル : 「あぁ、勝ったんだ……これで、トーキョーは、元通り……に……」



ユズ : 「イアルさん!」


アツロウ : 「イアル!」



ベル・イアル : 「……バ・ベルの門が……閉じる……人の世界が、元の世界に戻るだけ、だ。心配するな、俺はただ、元の場所に戻るだけ、だ……」


アツロウ : 「でも、イアル……」


ベル・イアル : 「そんな顔すんなよ、アツロウ……死ぬ訳じゃないんだ……俺は、魔王だから、な……元の世界に、戻るだけ。全てが元通りになるだけ、だ。ユズも、笑え。俺は、キミのその笑顔が好きだから……」


ユズ : 「そんな事言われても、こんな時に……馬鹿、私ってば、笑わないといけないってわかってるのに……うまい笑い方なんて、知らないよ……」



ベル・イアル : 「……だったら、平和になった東京でまた笑い顔を見せてくれ」


ユズ : 「イアル、さん……」



ベル・イアル : 「俺は魔界の奥、そのまた向こうから……その笑顔を見ていよう。 大丈夫、人の世界と魔界とは、そう遠くないのさ」


ユズ : 「いや、消えないでイアルさん……」



ベル・イアル : 「……俺はそんなキミたちの笑顔を見て、魔界からこちらへ笑顔を向けよう。そう、俺は消えるが、絆まで消える訳ではない。俺たちは、永遠に、ともだ……」



アツロウ : 「イアル!」


ユズ : 「イアルさ、イアルさん……イアルさぁあああぁん!」




 えーと。

 俺、そろそろ突っ込んだ方がいいのかな?





ジン : 「……イアル、お前の事は忘れないよ。トーキョーの為、尽くしてくれた魔王が居た事を、な」



 しかも何かもうシメにはいっているし!


 つか、いいの!?



 こんな、実際は6日目に倒されたらもう出てこない魔王が世界を救ったみたいな展開で、いいの!?



ユズ : 「いいのよ」



 えー……。



ユズ : 「イアル様は私たちの心の中で生き続けているんだから、ね!」



 何かものそい強引にしめられかたをしたー!!!


 というか。

 主人公俺、主人公俺なんだけど!



 ・


 ・


 ・



 『かくして、ベル・イアルの活躍によって東京の平和は守られた』



 何か本当にシメに入っている!



 『主人公らの元に、平和は訪れ事件はいずれ風化していくのだろう。


 だが、我々は忘れる事はないだろう。


 この事件の真の英雄……ベル・イアル、その名の事を……』






 とうとう最後まで、中ボスにもっていかれた!!!




 クソ、こんなはずじゃなかった!

 こんなハズじゃなく、最後はユズとアツロウの二人をはべらしてハーレムエンドになる予定だったのに!


 畜生、どこで計算が狂ったんだ!



ユズ : 「最初からおっぱいおっぱい連呼した時点で、アンタは主人公失格だったのよ!」 




 ……まさかのおっぱい浪漫で主人公資格剥奪!



 でも、おっぱいは好きですよ!

 だって、おっぱいは正義ですからね、ね!



アツロウ : 「本当、最後まで懲りない男だったよ……」


ユズ : 「もー、次から主人公はベル・イアルさんにやってもらいましょ!



 ・


 ・


 ・



 かくして。

 東京は無事平和となり、主人公も元通りおっぱいを愛でる変態として、毎日平穏にすごしているという事です。



 めでたし、めでたし。



 ・


 ・


 ・



 ところで、ベル・イアルの力は実は主人公でありベルの資格を持つ人間であるこの俺の中に眠っている訳だけど……。

 な、ユズ。


 ベル・イアルだと思って俺の事、ぎゅーっとそのおっぱいで抱きしめてみる気にはならないかな、かな?



ユズ : 「お断りします!」 



 シクシクシク。




 <無事に終わりましたヨ> / もういっかいおさらいしてみる!