>> 真・女神転生プレイ日記 〜 その1:東の国から2011編





 992年。
 それまで「西洋ファンタジー」を題材にした「2DRPG」が主流であった中。
 そんな歴史の流れ  をまるで読んでいなかった  に立ち向かうように、「現代」を舞台に「2D」+「3D」RPGが発売された。

 「現代」、「悪魔」、そして「人の生き方」を題材にしたゲーム。
 それが「真・女神転生」である。


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 という訳で、元はSFCにて発売されPS版に完全移植された真・女神転生。

 今回は当時まだ純粋無垢な中学生であった自分としてはコレはとても懐かしい一品。


 当時、紅顔の美少年だった自分にとっては素敵な思い出がいっぱいの作品です。

 素敵な思い出がいっぱいある作品だからもし、凄くアレなリメイクをされていて、元の作品が「何だったっけこれ?」と思わせる程変貌してたらどうしよう。


 そんな不安もありましたが、この作品はリメイクではなく移植作品。

 プレイ開始して5秒、OPの時点で、突如現れた顔のついた石が、したり顔で偉そうな事をいい名乗れといってくる無茶な展開はSFC版と全く一緒のようです。



 ここは自分も当時の可愛く純粋だった心に戻って。

 SFC版の頃と同じ主人公の名前で、プレイする事に致しましょう!



 えーと、確かあの頃の主人公の名前は、ち・ん……。





 って、馬鹿か、昔の自分!




 つーか小学生か自分!

 これをプレイしたのは中学生くらいだったろ!?

 中学生の癖に主人公に陰茎の名前を与えていたのか、自分っ!(やや自己嫌悪)




 仕方ないので適当なエロゲーの主人公の名前を拝借し命名。

 結局たいした成長してない自分に苛立ちながら先に進むと、今度は 「十字架に掲げられた全裸の男」 が立ちふさがります。



 縛られちゃってます。

 全裸で。


 見せしめられちゃってます。

 全裸で。




 ……。


 …………。






 違うヨ! 俺にはそんな趣味は無いって!





 っと。

 背景の色がおピンクなんですっかりそういう縛りプレイイベントかと勘違いしましたが、いやはや。

 どうやらこの、縛られている仲間に名前を付けるイベントのようでした。

 早速名前を付けると、そいつは。



 「何かすべきことがあるんだけどついていっていいかニョ?」(要約)



 とのたまい、裸のまんま憑いてきます。(間違い)

 こうして全裸の男をつれ。

 ケツ穴がむずがゆくなる展開に持ち込まれないよう、戦々恐々としていると今度は、「悪魔に足蹴にされる全裸の男」が……。






 違うよ、だからまだそんな趣味はないって!




 と思ったけどこちらも、別に悪魔に踏まれる事で悦に浸っていた訳ではないよう。

 今度の奴も名前を付けたら無理矢理仲間にとなってついていきます。


 この間、自動操作なのでずんずん先に進んでいくだけなんですね、主人公は。

 えぇ、背後に裸男2人を連れたままで



 ヤバイかな、身の危険を感じるべきかな?



 なんて思いつつ先に進んでいると、そこにはなんと、全裸の女性が水浴び姿が……。

 

 

 そういうのは大歓迎さ!

 

 

 「私の名前はゆりこ……貴方の事を待っていたわ」

 


 彼女は出会った矢先、こっちを見てそう誘ってきます。


 うん。

 なんかヤバい臭気が漂ってる……有り体な言い方をすると、電波感度が高そうな印象だケド、とりあえず裸だからOK!


 しかも相手からウェルカム状態とは、何と喜ばしい事でしょう!

 むしろこれはフラグ!

 やった、フラグがたった! フラグが勃(た)った、わーいわーい!


 さぁ、やるなら今だ!

 

 さぁれ!主人公!

 

 かと思っていたら……あ、あれ?

 あれれ?

 

 何故か逃げるように部屋から出てちゃったよ、主人公!

 

 

 ふざけんな!

 貴様それでもかぁぁぁ!

 それとも、ユーはアレですか、アレ

 だから屈強な裸男二人を仲間にして、裸の女から逃げるんですかい?

 うわー、だったら嫌だぁ!

 アレが主人公なゲームなんて、絶対に嫌だぁぁぁ!

 

 

 なんて思った所で目が覚めます。

 どうやら夢だったよう。

 良かった……けど。

 

 あんな夢見ちゃう主人公って本物さんなんじゃないカナ?

 


 一抹の不安を残しつつもぞもぞ、ベッドから起き上がると、パソコンにナニやら届いている様子。

 何だと思ってみてみれば、「悪魔召還プログラム」

 悪魔と契約できたり、悪魔と会話できたり、悪魔を召還できたりするプログラムのようだ……って。

 

 そんなモン、躊躇いなくダウンロードするなよ、主人公!

 

 そんなのウィルス関連に決まっているでしょう!

 立ち上げた瞬間にパソコンが臨終されてもしりませんよ!

 あるいは身に覚えのない請求が来てもしりませんよッ!

 

 と、心配しましたが、どうやらそれはウィルス関連では無く、本物の悪魔召還プログラムだった様子。

 良かった、良かった……どうやらパソコンは無事で住みそうです。


 ……いや、そっちのがヤバいのでは?

 

 まぁ、この程度の不条理でぶーぶー言ってたら、先に進めません。(本気)

 悪魔召喚プログラムをダウンロードし、自分のパソコン……。

 腕につけれるタイプのノートパソコンとともに、早速部屋から持ち出してみます。



 はいそこ、斬新なパソコンの持ち歩き方だなぁと思わないッ!

 当時はこのアームターミナル的なものとっても最先端だったんですからね!

 まぁ現在、この方式のパソコンが一台もない所を考えると、少々画期的すぎたみたいですけどねッ!


 

 と、意気揚々と悪魔召喚プログラムを携えた主人公さん。

 まずは朝ご飯でもと母親の所に行くと、『ちょっとコーヒーでも買ってきやがれ』と、起きて早々使いっ走りやらされます。


 何かテレビのニュースで、ご近所で、殺人事件が起きたとか。

 ものごっつい物騒なニュースが流れているのですが、お母様も「男の子だから大丈夫よね!」とでも思っているのでしょうか。

 しかし、断るスキもなく金を握らされてしまったのでしたら仕方有りません。

 親というのはどこでもこういうモノです。

 まぁ、お使いイベントくらいぱっぱとこなしちゃいましょう。

 

 そう思い街に行くと、どうしたんでしょう?

 道で苦しんでいる男性がいらっしゃるじゃないですか。

 

 苦しそうです。

 苦しそうです、が、

 

 都会ではこういうのは親切強盗の可能性が高いと聞くので関わらない方がいいのでしょう。

(※田舎モノ妄想)

 そう思い、当然のように無視(シカト)ここうとしたのですが……。

 

 その男何故か突然餓鬼に変身して主人公に襲いかかってきやがりました!

 

 畜生、不意打ちだ!いや、本当に畜生だが。

 思いっ切りダメージを受ける主人公。

 イタタと思いつつ街をうろつくと、どういう訳か本気で悪魔が出始めるように……。

 

 こら、そこ!何故とか聞くな!

 こっちが知りたいわ!

 

 しかしこちらとしても、身にかかる火の粉は振り払わねばなりません。

 ゾンビやら、ゴーストやらピクシーやら。

 突如現れた敵たちを、手持ちのサバイバルナイフやら何やら武装グッズで次から次へ、千切っては投げちぎっては投げの大活躍。

 いかにもな悪魔連中と戦いまくっていると、また別の敵が……。

 敵が……って。

 あれ?

 

>ゲドウ ヤクザが現れた!

 

 い、いくら何でも殺人は出来かねますよ!

 

 えぇ。殺人は流石に。いくらゲームの中だとは言え、嫌な雰囲気です。

 ヤクザさんにも人権はあります。

 ので、「会話」でやり過ごす事決定。

 

 このゲームのウリの一つは、この会話コマンドです。

 例え悪魔でも、会話さえ可能なら戦わなくてもすむ場合があるって事ですね。

 

 しかし、この手の人は弱みをみせるとつけ込むとよく言います。

 あまり友好的に接するのは得策ではないでしょう。



 真・女神転生では悪魔と会話する事が出来ます。

 その会話は、最初に「友好的に接するか」「威圧的に接するか」選ぶ事が出来るのです。



 なので、ここは一つ威圧的に会話してみましょう。

 威圧的に会話、っと……。

 

ヤクザ:「お見それしやした!これでみのがしてくだせぇ!」

 

>ベレッタ92Fを手に入れた!

 

 銃刀法違反決定!

 

 まさかこの若さでいきなり、拳銃を不法所持する事になるとは……!

 アハハー、これでもう犯罪者ダー。

 いや、良く考えたらゾンビ倒すのも「死体損傷」だもんナ!

 もう犯罪者決定〜等と思いつつ、実家に帰ろうとすると……。

 

警察:「まて、貴様!逮捕する!」

 

 と、唐突に現れた警察に現行犯逮捕されます。

 うわ、手ぇ回るの早すぎるっちゃ!

 警察はすみやかに凶悪犯である主人公を捕まえると、主人公はいきなり病院に収容されるハメに……。

 ッテ、病院?

 あぁ、そうですね。

 

 全身サバイバルルックで固めながらナイフ振り回して銃乱射し、

 小動物(悪魔)を倒してる人間なんて、クレイジーにしか見えなかったんですね。

 

 先ず精神鑑定からって理由ですか。

 納得しました。

 それにしても、広い病室ですね。鉄格子もあるから本格的です……。

 と、思い辺りを見回すと、そこには人が。

 幽閉されたニュータイプみたいにヒザを抱えて蹲ってます。

 そう、先客がいらっしゃるのです。

 あまり関わりたくは無いので本来なら放っておくべきなんでしょうが、じっとしているのも何です。

 ここは一つ話しかけてみましょう。

 もしもし、おーい……。

 

男:「き、キミは夢の中の!?」



主人公 : 「え、お前はまさか夢に出てきた……縛りプレイ!」

 

 そう、誰かと思ったら夢でハードに縛られていた男、縛りプレイくんの姿がそこにありました。

 聞くところによると彼は、自分の彼女(=主人公の幼馴染み)を探しているという事。

 よかった。どうやらノーマルらしいゾ!

 監獄の中に二人っきりだから、本気でヤヴァイと思っちゃったヨ!

 

 とにかく、仲間がマトモだとしったらもう一安心!

 ここは二人、協力して脱走しようという事に!

 他に捕まった人の話によると、この病院の院長さんを倒せば脱出出来るという事。

 

 意地でも主人公に殺人の罪を着せるつもりですか、アトラス様?

また17歳(推定)の凶行がどうのって言われちゃいマスよ!

 

 ま、仕方ないです。

 どうやらこの病院、患者以上に医者がクレイジーなんで倒すのが道理なようです。

 何か腑に落ちませんが、院長室に行くと突如として院長が悪魔「オリアス」に変身します……。

 

オリアス>

 ソロモン王が使い魔にしていたらしい72柱の悪魔の一人。

 ライオン頭でウマにのり、両手に蛇を持ち、尻尾も蛇という良くある悪魔っこ。

 余談だがに与える知識は占星術などで、医者としての知識は持ち得てない。

 

 と、どうやら相手は偽医者のようですし、おまけに悪魔なら法律上問題もなさそうです。

 取り合えず警察には、ウマとライオンが暴れていたから銃殺したと言えばいい訳ですから、何とか殺人罪は免れそうですね。ヨカッタヨカッタ……。

※多少感覚がマヒしているので、銃を所持している点においてはスルーしてください。

 

 幸いな事に、仲間である縛りプレイ携帯してる上、超能力まで使えるスーパーボーイです。

 スゴイや!

 マインドシーカーで頑張れば本当に目覚めるんだな!

 

 そんな彼が仲間なら、悪魔だって恐くないです。

 難なく悪魔(院長)を倒し、無事脱出。

 さて、取り合えず何処に行くか……と、悩んでいると、次に街で不良に絡まれてる眼鏡男と遭遇します。

 

 こ、これが噂のヲタク狩り!?

目標物:バンダナ

 

主人公:「やめろ! ここは秋葉原じゃない! 吉祥寺だぁ!」

 

 と、言いつつ止めに入ると不良は逃げていきます。

 そして話を聞こうとすると……。

 

男:「まさかお前は……夢の男?」

 

主人公:「まさかお前は踏まれプレイ!

 

 いやはや、夢の時点で踏まれていたけどまさか、出会う時まで足蹴にされているとは思わなかったヨ!

 貴様は真性のMだナ!

 

 とか思ってたら別に、好きでやってた訳ではないらしく。

 どうやら、「オザワ」と呼ばれる少年一味に目をつけられているようで、こうチマチマ気晴らしに駄目だし感覚で殴られている様子……。

なーんだ。チッ。


 そんな彼は、「力が欲しい、仲間にしろ!」と、半ば強引に主人公に付いてきます。

 

 勿論、武器携帯!(マシンガン)

 勿論、超能力少年!(PKで炎を出す。)

 

 日本に銃規制は無いのですか?

 そして日本は、超能力者の宝庫ですか?

マインドシーカー大流行?

 

 ひょっとしたら、最初から銃も持ってなかったし超能力も使えない自分は、変な人なのでは?

 そして、このスペック(マシンガン所持、PK開眼済み)の踏まれプレイさんを虐めるなんて、オザワさんあんたどれだけスペック高いんですか……!

 なんて微妙に気にしながら家に帰ると……。

 

 「ウフフ……私の愛する坊や、いらっしゃい……」

 

 と。

 唐突にお母様の様子がオカシイです。

 というか。

 お母さま、れちゃったの?

 

 縛りプレイは「様子がオカシイですよ」と、「オカシイ」を連呼。

 踏まれプレイ男は「なんか臭いな」と、「臭い」発言を連呼。

 

 おいお前ら、子の前で親を罵るなって、中国の故事にもあるだろーが!

 オカシイだの臭いだの言うな!

 貴様らのがよっぽどオカシイっつーの!

 

 とか思ってたら、突然母親が悪魔に変身です!

 

 「貴様の母親は俺がくっちまったぜぇ!」

 

 そんな衝撃の真実を口走ります。

 うわ!

 いきなりハードな展開だ!

 おかあさん 一口で ぺろりだ!

 

 襲いかかってきたのは「天之魔雄神」(アマノサクガミ)。

 どうやら天の邪鬼の一種のようですね。 

 

 幸い、お友達が超能力者んでなんなく撃退。

 でもお母さんは遺骨も残らない状態に……。

 

 「元気だして……」

 「そっとしておいてやれ……」

 

 縛りプレイも踏まれプレイも一応慰めてくれます、が……。

 

  主人公、落ちていたIDカードを拾い、

 何事もなかったかのように犬の散歩に出ます。

 

(犬が連れて行けとせがむので連れて行く事に)

 

 しかも愛犬であるその犬に「悪魔合体」を施して、

 ケルベロスにパワーアップさせます。

 

 これが主人公だなんて。

 こいつに世界の命運が握られているなんて、何故だか不安で一杯になりますね!

 

 ともあれ、手に入れたカードはどうやら「エコービル」に入る為に必要な「IDカード」のよう。

 これは行かなきゃソンだろうと、早速、ケルベロスにパワーアップさせた愛犬パスカルと、踏まれたり縛られたりが好きなどMの仲間達を連れ、IDカードを使いエコービルへ……。

 

 するとある部屋にて。

 「パソコンらしきモノ」の前で何やら儀式じみた事をしている、いかにもヤヴァイ男が……。

 男はこちらに気付くと、

 「貴様ら、みやがったな!」

 と言わんばかりに激怒して突如変身します。

 

 「ドーマン」に!

 

 あぁ、ついに……。

 ついに人を手に掛ける日が来てしまったのですね!

 これで明日の一面は、「またも17歳(推定年齢)の凶行!」に決定です。

 

 なかなかの強敵でしたが、

 愛犬のパスカル君がケルベロスになって頑張ってくれたくどい)のでなんなく撃退!

 そしてあの怪しげな儀式が行われていた部屋に行くと、何やら怪しいモノが置いてあります。

 それに近づくと、なんと!

 

 愛犬が消えてしまったではありませんか!

 

 チクショウ!

 強いと思ったら、やはりイベントキャラかぁッ!

 

ゲームの基本:序盤で仲間になる妙に強いキャラはイベントで消えるの法則。

 

 でもま、消えてしまったモノは仕方ありません。

 詳しく調べてみると、これはどうやら「ターミナル」なる「転送システム」との事。

 ようするに、どこでもドアの初期形体な訳ですな。

 早速それを使い、転送して外に出てみると、そこはどうやら「新宿」のよう……。

 しかし何か雰囲気が違います。

 ここもアチコチが封鎖され、街には悪魔がウジャウジャ

 

 ここは、少し事態を把握せねば……。

 早速街を歩いて情報を集めると。

 

 新宿に戒厳令が発令された事。

 「ゴトウ」なる男が古の神(=悪魔)を呼び出し、クーデターを起こした事。 

 それを止めるべく亜米利加が軍隊を率いたという事。

 そして、ゴトウと亜米利加軍の暴挙を止めるべく、「レジスタンス」なる勢力が動いているという事。

 そのレジスタンスのリーダーと同じ名前の女性が、片っ端からさらわれていると言う事が分かる……。

 

 クーデター? 亜米利加軍? レジスタンス? 

 昨日や今日で一気に国家が転覆してますヨ!

 まぁ、クーデターなんてその位の勢いが無いと起きないのかもしれませんが。

 

 それにしても。

 

 「レジスタンスが邪魔」

 ↓

 「リーダーの名前は分かっている」

 ↓

 「だったらその名前の奴、全員さらう!」

 

 って発想はどうでしょう、お偉いさん。

 

 この発想をした上層部の方のおつむの程度が伺い知れちゃうネ!

 等と思っていると、その「レジスタンス」のリーダーに会う機会に恵まれます。

 早速会いに行くと、出てきたのはまだ若く幼い少女。

 しかもその少女は「主人公に夢で助けられた」といいます。

 

 ……ハテ。

 

 ……縛りと踏まれのM組の他に、夢であった人間なんていたっけな?

 

 あ!

 あぁ、ハイハイ、思い出しましたよ!

 

 すっかり忘れていましたが、

 縛り踏まれの夢を見た翌日、全裸の美女が生け贄にされている夢も見たのです!

 その全裸美女=レジスタンスの少女らしいのですが……。

 

 だがう!うぞ!

 自分がたのはこのだとは思えん!

 服をげ!いだら分かるぅぅぅ!

 

 なんて会話をしてたりしてなかったりすると、突如「ゆりこ」(禊ぎ女)が現れ、

 

 「やっと本物を見つけたわ!」

 

 と、言いながらリーダーをさらって行きます……。

 

 ってオイ!

 ここの警備はザルか!?

 

 しぶしぶかき集めた情報によると、

 リーダーである少女は都庁広場で公開処刑になるそうで……。

 

 

 あぁ、もうここ日本じゃないや。

 

 

 今になってやっと気付きました。もう、こうなったら後は野となれです。

 微妙にインチキ臭い都庁広場に出向き、公開処刑の現場に乗り込みましょう!

 当然、周りは敵だらけですが、こっちには超能力者が居ます!

 一度は警備のゾンビアーマーさんご一行に秒殺されるも、ゾンビが苦手なマハラギで雑魚を一掃し、なんとか公開処刑を止める事に成功します。




 リーダーを助けると、彼女は縛りプレイには、「レジスタンスのリーダーである自分と同じ名前だったばかりに拉致された縛りプレイの彼女がいる場所」を。

 踏まれプレイには「自分を足蹴にしていた男・オザワの居場所」をそれぞれに教えます。

 すると二人は。

 

縛り:「ボクは早速彼女を探しに行きます! 彼女の捕縛術は最早、プロでも完全に通用するレベルだから忘れられないんです! それじゃぁ!」

踏まれ:「俺だって、オザワに一刻も早く足蹴にされたいんだ! 俺はもう抜けさせて貰うぜっ!」

 

 と、それぞれの欲望むき出しにしてパーティから抜けます。(※一部脚色)

 そして変わりに、レジスタンスのリーダーが仲間に……。

 ……はたしてか弱そうな女性である彼女が、今までの男二人の穴を埋められるんでしょうか?

 なんて思っていたら……。

 

 鞭完備。

 マシンガン完備。

 弾丸は最高級品。(まだこの段階では手に入らない弾丸)

 そして勿論、超能力完備。

 

 お見それしやした!

 

 さすがレジスタンスとなると、武器も超能力も完備という事ですね。

 そろそろ自分が超能力(魔法)を使えない事に疑問を覚えます……。

 

 自分は普通ですよね?

 (確かに心は欠けているかもしれませんが。)

 

 それはさておき、M男どもは全部居なくなりました。

 今はこの美少女と、主人公二人っきりです。

 

 MどももMなりに、気をつかってくれた訳ですな〜。

 

 この主人公初のチャンスだと思われます。

 ここは一つ、いいムードに持っていきたい所です。いや、持っていくべきでしょう!

 と、思ってたんですが……。

 

 「クーデターを起こそうとしてるゴトウと、アメリカ軍を率いているトールマンを説得しましょう!」

 

 彼女ときたら、ムード無関係なお仕事人間のようです。

 ここは主人公の腕の見せ所!

 デートスポットまで赴き、ムードを作りましょう!

 という理由で、取り合えず神宮あたりにでも……。

 

 ……。

 

 …………。

 

 悪魔が出るのでムードどころじゃなかったです。

 

 これはなんとしても悪魔召還の儀式を止めて貰わねば!

 という事で、悪魔を呼び出しているらしい「ゴトウ」なる男と謁見しましょう。

 ゴトウさんの屋敷へと出向き、ゴトウさんの部屋に行くと、そこに待っていたのは……。

 

 日本刀片手に畳の上をあぐらをかく、

 フンドシ姿のゴトウさん(本人)でした。

 

 ……。

 

 …………。

 

 だからそんな趣味は無いって、

 何度言わせれば分かるんだよ!?

 

 ゴトウ様は何やらもっともらしい説教をたれてくれましたが、そのあまりにもあまりにガチな外見の為、何も耳に入ってきませんでした。

 呆然としながら、その足で「アメリカ軍司令官・トールマン」に会いに行くと……。

 

トールマン:「ゴトウが邪魔デース。殺してくれませんかぁ?」(大意)

 

主人公:「喜んで!」(即答)

 

 おっと、いけない、いけない!

 暗殺司令を受けているってのに、嬉々として頷いてしまいましたヨ!

 しかしまぁ、ゴトウ様は駆除が必要でしょう。

 

 あの容姿と体格で自衛隊を統治しているなんて、本物っぽすぎてヤバイです。

 

 日本のイメージがねじ曲がってしまいます。

 愛用の「三節棍」でシャドウバッティングをしながらゴトウ様の館へ向かうと。

 

ゴトウ様:「神の手先に唆されたか!」

 

 と言い、主人公に襲いかかってきます!

 

 仕方ないんじゃぁぁぁぁ、俺はまだ貞操は守りたいんじゃぁぁぁぁ!

 

 そう叫びながら、全力で迎撃!

 

 全力で闘ったのが良かったのか、難なく勝利!

 早速勝利の報告に、トールマンさんの所へ行きます。

 

主人公:「トールマンさん、アレを一人狩ってきました!」

 

 するとトールマンさんは。

 

トールマン:「それはヨカッタデース!」

 

 と、言いながら、突如。

 突如……。

 

 突如、全裸にマントの大男に変身致しました!

 

……。

 

…………。

 

 だから俺にそんな趣味は(以下略)

 

 トールマン、お前もか! 

 だったら遠慮なんかしてやらねぇぞ!

 

 主人公、再び全力で敵を迎撃!

 

 すると何を血迷ったかトールマン……。

 いや、実は神であったトールは、主人公に向かってこう告げます。

 

 「もう遅い!すでに東京に向けて核ミサイルを撃ち込んでしまったワァッ!」

 

 亜米利加軍の癖にテポド○!?

 うわ〜、ミサイル反対!

 

 慌てて逃げ出そうとしますが、あと30秒で東京から逃げ出すなんて不可能です。

 もう、死ぬしか無いのか?

 もうゲーム終わりか?

 さっきからアレとしか出会っていないのに?

 等と思っていると、リーダーである少女が主人公に向けて何か語り始めます。

 

 「このままでは二人とも……せめて、貴方だけでも逃げ延びて……」

 

 そして主人公に「脱出魔法」を使うのです。

 自らを犠牲にして……。

 こうして主人公は、ヒロインの意向で何処かに飛ばされてしまうのでした……。

 

 あぁ!

 次に行く場所には、マトモな人間が居ますように!



 日本は果たして大丈夫でしょうか。

 




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