日課のジョギングを終えて部屋へ戻ってきたイザークは、未だベッドの中のアスランを一瞥するとバスルームへ直行した。熱いシャワーで汗を流し、身支度を整えて部屋に戻ってもシーツの中の芋虫は動く気配がなく、イザークは大きく溜息を吐くとベッドに近寄った。
「おい、起きろ」
乱暴に肩を揺すると、シーツの中の芋虫――もといアスランがもぞもぞと動いて眠そうな声を出した。
「…うーん。お願い、イザーク。あと5分…」
寝返りを打ちながら掠れた声で眠そうに告げるその様子に、イザークは呆れたように眉を顰めた。
「ったく。そんなに眠いのなら、いつまでも夜更かしをするな」
「だって、あと少しで終わりそうだったから、止めるに止められなかったんだ…」
このところ毎晩のように趣味の電子機械工作に熱中しているアスランは、それに比例してますます朝が弱くなり、時間ギリギリまで寝てイザークに叩き起こされるのが日常と化していた。
アスランとて、何も毎晩好き好んで夜更かしをしているわけではない。そこには已むに已まれぬ事情というものがあった。というのも、晴れて両想いになったまではよかったが、現在嬉しいを通り越して非常に困った事態に陥ってしまっているのだ。
原因は勿論イザークで、心を許して秘密を打ち明けたアスランに対して彼女は警戒心の欠片もなく、彼の前でまったくもって無防備な姿を晒していた。晒す本人は特に気にしていなくても、下心ありの身で晒された方はたまったものではない。湯上りで肌がほんのり上気している姿でうろうろされたり、無邪気に近寄られたり、すぐ隣であどけなく眠られたりとドキリとさせられることが多くて、うっかり気を抜くと襲ってしまいそうな自分を抑えるのにかなりの忍耐を必要としていた。
とてもじゃないが何かに熱中して気を紛らわせなければ眠ることも覚束なく、結果として恋人の眠る気配を振り切るように机に向かって黙々と精密機械と格闘する哀れな姿がそこにあった。
そんなアスランの事情を知らないイザークは、単に夜更かしのし過ぎで起きられないと思っているので容赦がない。
「往生際の悪い奴だな。5分やそこら寝たって、何も変わらんだろうが」
人の気も知らないで…と、とことん鈍い恋人を恨めしく思ったアスランの心の中にむくむくと悪戯心が湧き上がり、彼は被っていたシーツから顔を覗かせると、無邪気さを装ってイザークを見上げた。
「…イザークがおはようのキスをしてくれたら起きるよ…?」
甘えた仕種で強請る恋人を軽く瞳を瞠って見下ろしたイザークは、真っ赤になって怒鳴りつけてくるだろうと予想したアスランと違う反応を示した。
「――――馬鹿か、貴様」
アクアマリンの瞳を冷ややかに細めたイザークは、心底呆れたように溜息を吐く。
「付き合いきれん! 私は先に行くからな」
「えっ!? ちょっと待ってよ、イザーク!」
踵を返してそのまま部屋を出そうな勢いのイザークに、アスランは慌てて飛び起きた。
「ごめんっ! すぐ用意するから、お願いだから待ってて!」
機嫌を損ねたイザークの扱いほど厄介なものはないと日々学習させられているアスランは、とにかく下出に出て縋るように彼女に懇願する。
「…5分待ってやる」
「そんな! せめて10分!」
「一秒たりとも遅れたら置いていくからな」
幸いにも抗議は受け入れられたようで、内心ほっとしつつアスランはバスルームへ飛び込む。その様子を横目で眺めたイザークは、ベッドに腰を落とすと腕時計片手にカウントダウンを始めた。
なんとかギリギリ時間に間に合ったアスランと一緒に食堂へ行くと、そこには既にお馴染みのメンバーが揃っていた。
「おはようございます。イザーク、アスラン」
いつもと変わらぬ笑顔でニコルが声を掛けてくる。それぞれに挨拶を返した二人は、朝食のトレイを持って彼らの元へ向かった。イザークは既に定位置となっているディアッカの隣に、アスランはイザークの正面に座る。ちなみに、アスランの右隣がニコル、そのまた隣にラスティが座っている。
「なんか最近遅いよな、二人とも。どうしたの?」
「俺はいつも時間どおりだ。遅いのはこいつのせい」
ディアッカの問いに、イザークは向かいにいるアスランを顎でしゃくった。
「…ごめん」
「ま、遅刻はしてないからいいんじゃない? てか、いつもはアスランが寝坊しても、イザークほっといて先に来てなかったっけ?」
鋭いラスティの突っ込みに、イザークは一瞬フォークを扱う手を止めた。アスランもこっそりとイザークを窺い見る。
「――ルームメイトが遅刻常習犯では、同室の俺の体面に関わるからな。仕方ないが起こすことにした」
「迷惑かけてすみません…」
まだ機嫌の直らないアクアマリンの瞳に睨まれて、アスランは殊勝に頭を下げた。
「ふーん。ま、仲良くなってよかったね」
妙に思わせぶりな様子のラスティを軽く睨んでも、当の本人はそ知らぬ顔でコーヒーを飲み始めたので諦めたように視線を戻せば、アスランもまた複雑な表情をラスティに向けていた。
「…イザーク。早く食わないと遅れるぞ」
「あ、ああ…」
僅かに尖った物言いをするディアッカを横目で見れば、明らかに眉間に皺が寄っている。機嫌が悪い時もそれを上手く隠してしまうのが彼の常だったから、こんな風に露にしているのは珍しかった。食事を再開しながらイザークは、さっきまでは普通だったのにと不思議に思う。
そういえば、まだディアッカにアスランに女だとバレた――というより、バラしたと言った方が正しいが――ことを言っていなかった。今まで色々と迷惑もかけたし心配もしてると思うから、ディアッカにだけは事の顛末を話しておかなければならないと思う。しかし、そうするとアスランと付き合い始めたことまで言わなくてはならなくなって、いくら幼馴染みといえども、いやだからこそ恋愛話など恥ずかしくてどの面下げて言えるというのだ。かといってこのままずっと黙っているわけにもいかず、どうしたらいいのか迷ったイザークは一瞬アスランに相談しようかとも考えたが、すぐに彼に話すべき事柄ではないと思い直した。
いつまでもうだうだと悩んでいるのも性に合わないし、大事な幼馴染みに隠し事もしたくはないから、ここは正直に全部話すことにする。多分驚くだろうが、最後は笑って『仕方ないなあ』と言ってくれるだろうから。
一度決断すると行動は非常に迅速なイザークである。デザートのプリンを綺麗に平らげコーヒーを飲み干すと、隣に座る幼馴染みに声を掛けようと口を開きかけたその瞬間、爆弾は落とされた。
「―――イザークさあ。最近、綺麗になったよね」
「……は?」
意識がディアッカに向いていたために、ラスティの爆弾発言に反応するのが遅れたイザークが怪訝そうな視線を向ける前に、突然隣と前の人間が派手に椅子を鳴らして立ち上がった。
「ディアッカ? …アスラン?」
何事かと交互に見上げた二人の顔は酷く険しく、ラスティを睨みつけている。が、当の彼は平然としたもので、何か言いたげな二人を視線で制した。
「どうしたのかな? 二人とも」
余裕めいた笑みを見せるラスティに、図らずしも二人は同じ事を思っていた。
彼は知っている。―――イザークが女性であることを。
だがしかし、今ここで事を大きくする気はなかったらしい二人はしぶしぶといった様子で着席しかけ、ふと視線が合うと互いに牽制するように睨みあった。そんな彼らの様子を戸惑い気味に見つめるイザークに、そもそもの元凶であるラスティは、何事もなかったかのようにのんびりと言った。
「イザーク。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、後で少し時間取れないかな?」
「…? それは別に構わない、が…」
虚を突かれたイザークは、少しうろたえ気味に応じた。彼の言葉になんとなく嫌な予感を感じ、薄青色の瞳を用心深く見つめるが、その意図するところは読めない。
「心配なら、アスランもディアッカも一緒で構わないよ?」
最後に付け加えた言葉はイザークにというより二人に向けた言葉だっただろうが、当然のことながら彼女のプライドを刺激して、イザークは形の良い眉を思いっきり吊り上げた。
「何だとっ!?」
「ああ、ごめん。そんなつもりじゃなくて、大事な話だからみんな一緒の方がいいかなって思って。もちろん、ニコルも」
「僕もですか?」
今まで傍観者の立場を保っていた若草色の髪の少年が、不思議そうにラスティを見やった。
「そ。多分ニコルも気になってることだと思うから」
「わかりました」
「…ラスティ、何を考えてる?」
剣呑な光を宿したアクアマリンの双眸が探るような視線を向けるのをさらりと笑顔で躱すと、ラスティは立ち上がった。
「まあ、色々と…ね。詳しくは後で話すけど」
そう言い置くと、トラブルメーカーはトレイを持って去って行った。後に残された四人は互いに顔を見合せ、なんともいえない微妙な視線を交し合う。
ラスティの思惑が何であるのかわからない以上、とりあえず彼の話を聞いてみなくては始まらない。どうでもいいことをもったいぶるようなタイプではないから、それなりの内容であることは間違いないと思うのだが…。
「イザーク、どうするの?」
演習室へ向かう廊下で心配げにこっそり耳打ちするアスランに、イザークは複雑そうな顔をして見せた。
「とにもかくにも、ラスティの話を聞くしかないだろう」
「それはそうだけど…」
眉を顰めるアスランの肩をイザークは軽く叩く。
「大丈夫だから、そんな顔をするな。それより遅れるから、急ぐぞ」
歩く速度を上げたイザークの華奢な背中を見つめながら後を追いかけたアスランは、彼女に知れぬようこっそりと呟いた。
「本当に何もないといいけど…」
□ □ □ □ □
「で、イザーク。俺らに何か言うことない?」
夕食後、ラスティの部屋に5人が集まると、単刀直入にラスティが切り出した。
「何、って…?」
不意打ちを食らったイザークがうろたえ気味に返す。
「んー。例えば、…アスランから告白されたとか」
「なっ…!!!」
「なんだってーっ!?!?!?」
いきなりの直球攻撃に言葉を詰まらせたイザークと、目を剥いたディアッカの声が重なる。
「イザーク、ほんとなのかよ!?」
「つまり、その…、あの……」
まだ動揺から立ち直っていないイザークは、ディアッカに詰め寄られてもしどろもどろの返事しかできない。そんなイザークを庇うように隣に座っていたアスランが口を開いた。
「本当だよ」
「アスラン!」
抗議するイザークに、アスランは優しく微笑みかけた。
「だって本当のことだし、いつまでも黙っているわけにはいかないだろう?」
「そっ、それはそうだが…」
至近距離で微笑みかけられ、イザークは頬を染めながら恥ずかしげに視線を逸らした。
「で、イザークは何て返事したの?」
今の態度でわかりそうなものだが、意地悪くラスティが訊ねる。
「えっ? あっ、そ、その…だな、……」
「もちろん、OKをもらったよ」
耳まで赤くしてどもりながら俯いてしまったイザークとにこやかに答えるアスラン。その様子をディアッカは茫然と見つめた。目の前で恥らう可憐なイザークの姿は未だかつて見たことがなく、その豹変ぶりにあんた誰?と思わず訊いてみたくなる幼馴染みだった。
告白を受け入れたということは、実は女性であることをアスランに打ち明けたのだろうか?
もともと隠し事のできるタイプではないから多分話してしまったと思うが、それはそれで新たな問題が発生してしまったことを意味する。
「何にせよ、想いが通じてよかったね、アスラン」
「ああ」
にこにこと笑うラスティと爽やかな笑顔を見せるアスラン。二人の間に微妙な空気が流れたような気がするのは気のせいだろうか?
「――って、その…男同士、でおかしいとか思わないのか?」
いい加減恥ずかしさを通り越して開き直ってきたイザークがそれでも恐る恐る訊ねると、それこそ世間話でもするかのようにさらりとラスティは言った。
「なーに言ってんの。イザーク、女の子じゃん」
ラスティの本日最大級の爆弾発言にイザークは瞬時に凍った。
「…っ!!! ラスティ、知って…っ!?」
愕然と瞳を見開いたイザークにラスティは諭すように言った。
「あのね。俺らの親、仮にも評議会議員でしょ? 当然その御子息御令嬢の話は嫌でも出回るもんなの。まあ、一部例外はあるみたいだけど。ジュール家の母娘っていったら、有名なんだよ?」
「――じゃあ、最初っから知っていたってわけか…? ニコルも?」
明らかにショックを受けて傷付いたような眼差しを向けるイザークに、ラスティは優しげに笑った。
「うん。何か事情があるんだと思ってたし、それにイザークはイザークだから。男だろうが女だろうが別に関係ないっしょ? な、ニコル?」
話をふられたニコルも、少女めいた顔立ちに柔らかな笑みを浮かべてイザークを見つめた。
「ええ。あなたが男性でも女性でも、同じ志のもとに集まった大切な仲間であることに変わりはありませんから」
「ラスティ、ニコル…」
その言葉に深く感じ入ったイザークは、瞳を潤ませて二人を見つめた。
「ありがとう…」
はにかみながらも嬉しそうに微笑うイザークに、二人の笑みも自然と深くなる。その様子を傍から眺めていたアスランは、彼でさえ滅多にお目にかかれない微笑みを惜しげもなく他人に晒す恋人に密かに眉を寄せた。
「……………」
鈍いイザークは二人の言葉に隠された意味に気付かないようだが、恋する男の直感で気付いたアスランは牽制するような眼差しを彼らに向けた。まったくもって油断がならない。
「それよか、俺、エザリアさんに何て言えばいいんだよっ!!」
アスランばかりでなくラスティやニコルにも性別がばれ、そして何よりイザークが同室のアスランと付き合い始めただなんて、あのエザリアにどう言い訳したらいいのか。絶対に殺されると、頭を抱えながら半狂乱の幼馴染みを宥めるようにイザークは言った。
「母上には私から事情をお話しするから、お前は気にするな」
労るようにディアッカの肩に手を置くイザークを、これまたアスランは面白くなさそうに見つめる。二人の幼馴染ゆえの信頼感と親密さが気に入らないのだ。
「あ、それは多分大丈夫だと思うよ」
にこにこと笑うラスティに、イザークは不思議そうな眼差しを向けた。
「…ラスティ?」
「それよか、折角両想いになったとこで悪いんだけど、当面の間、不純異性交遊全面絶対禁止ね。嫌なら強制的に部屋換え処置」
「ばっ…! そんなことするかっ!!」
「えーっ!」
ラスティの言葉に真っ赤になって反論するイザークと対照的に不満気なアスランの顔。それだけでこの二人の付き合いの程度がわかるというものだ。恐らく、というより100%の確立で清い交際中といったところだろう。
とはいえ強かなアスランのことだから油断は禁物で、ここでしっかり釘を打っておく必要があるとラスティは考えた。
「イザーク、アスランに襲われそうになったら、逃げておいでね」
真面目な顔でラスティが言うと、イザークは頬を染めながらも「わかった」と素直に頷く。その横で「余計なことを」と睨みつけるアスランと視線が合ったラスティは、わざと余裕ありげな笑みを浮かべた。途端にアスランの顔が悔しげに歪む。
親切そうな忠告は、イザークへの気遣い半分アスランへの牽制半分といったところか。それでも、不貞腐れたアスランの顔が見れただけでも、少しは溜飲が下がった気がする。
―――なんてたって、初恋だし?
告げる気もない淡い思い出は心の中に大事にしまっておくことにしても、後から来てちゃっかりとイザークを手に入れた幸せ者にはこれくらいの意趣返しは当然だろう。
したり顔のラスティにまんまといっぱい喰わされたアスランが敗北の二文字を苦く噛み締めていると、二人の無言の応酬に何も気付かないイザークが怪訝そうに顔を覗き込んできた。
「―――アスラン? なに渋い顔してるんだ?」
「…うん。ちょっと、ね…」
「……?」
こんなことなら早々に既成事実の一つや二つ作ってしまえばよかったと、不穏なことを考えるアスラン・ザラ15歳。とはいえ、彼女の意に添わぬことなど絶対にできないことも知っているので、こんな風にみんなの前で交際宣言してしまったからには、この先暫くは――下手をするとアカデミーを卒業するまで――絶対にイザークは許してくれないだろう。
当分の間、健康な青少年には辛いお預けを食わされることが確定した哀れなアスランだった。
□ □ □ □ □
その頃ジュール邸では、主のエザリアが上機嫌で画像電話に向かっていた。
「パトリック? アスランくんはどうやらうちの娘に告白したらしいわよ。ええ、ずーっと気付かず一緒にいたらしいわ。まったく、貴方の息子らしい朴念仁ぶりね、ほほほほほ。でもこれで、賭けは私の勝ちね。約束どおりアスランくんにはうちの婿になってもらうわ♪」
勝ち誇ったようなエザリアの声がリビングに響き渡る。画面に映るパトリック・ザラの悔しそうな顔とひどく対照的だ。
もともとパトリックからイザークをアスランの婚約者にと申し入れがあったのだが、娘の性格を知っている彼女は取り敢えず返事を保留にしておいた。イザークの性格からいって、素直に婚約を承諾するはずがない。またエザリアも彼女自身の政治的立場があるとはいえ、可愛い愛娘に婚約を強制するような真似はしたくはなかった。政治家として甘いと言われようが、たった一人の娘には幸せな結婚をして欲しいと思っていたから。
どうするか密かに思い悩んでいた頃、突然イザークがザフトに志願すると言い出し、パトリックに聞いたところアスランも志願しているという。
そこでエザリアは一計を講じた。
何も知らせないままに彼女達を出会わせてしまえばどうか。もし二人が出会って互いを好ましく思うようになればそれでよし、ならなくても前線を志願しているからと、婚約を断る口実にもなる。
本気半分趣味半分の理由をこじつけて男装させてイザークをアカデミーへ入学させたエザリアは、密かに依頼をした協力者に二人の様子を逐一知らせてもらっていた。
その協力者からどうやら二人は互いを意識しているようだと報告を受けたエザリアは、パトリックに賭けを申し出た。アスランがイザークに告白した時点で、彼がイザークを女性だと気付いていればパトリックの勝ちでイザークはザラ家の嫁に、気付いていなければエザリアの勝ちでアスランはジュール家の婿に来るというものだ。面白そうだとパトリックは賭けに乗り、二人は協力者からの報告を待った。そして、先ほど待ちに待った彼女の勝利を告げる報告がエザリアの元にもたらされたのだ。
この仕組まれた茶番を知らぬのは当の本人達とディアッカだけ。因みに協力者は誰あろう、ラスティだった。
まさかエザリアとパトリックとの間でこのような密約ができていたとは知らない二人。仕組まれたこの騒動を知ったイザークとアスランが一悶着起こすのはまだまだ先のこと。
取り敢えず、今は幸せな二人である。
END(笑)