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フェアノールです。
初読のときは、…虐殺されるシンダールたちや裏切られるフィンゴルフィンたちがあまりにも残酷で…フェアノールは憎いとしか思えなかったのですが…。だんだんに彼のめちゃくちゃな生きざまが哀れで愛しくなり、そして彼の生き様の別の側面がみえてくるのがふしぎです。よくも悪くもすべての始まりとなった偉大なエルフ。

彼は、ほとんどありえないほどに稀有な、苛烈な芸術家であったと思います。
上古においてもその後の歴史においても並びない、ひとりのエルフにすぎない存在、ただのひとりの大いなる芸術家にすぎないエルフ。力ある王族でもなくエルダールでもなければ、きっとこんなことには…。だからといって、何が赦されるものでもありませんが…。
わあん、でも愛しい…(涙)