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マグロールと子供時代のエルロンドです。

「ところが、マグロオルはエルロスとエルロンドを不憫に思い、二人をかわいがって養育した。そして両者の間には、殆ど考えられないことではあるが、愛情が育っていったのである。」
(シルマリルの物語より引用)

この部分をはじめて読んだとき、もうぼとととと涙があふれてきた覚えがあります。シルマリルは資料的な神話的な面白さがクローズアップされることが多い訳ですけれども、そしてトールキン教授の緻密で偉大な世界観に心奪われる訳ですけれども…でも、簡潔ながらに決して見落とされずになされてゆく描写に、それに気づくたびに、トールキン教授がそういったマニアックな資料的構築だけでなく、大きな人間性と愛をもってこの世界とこの世界に生きるイルーヴァタアルの子らとを見つめていた視線が思われ、感じ入らずにはいられません。

「しかしマグロオルの心は恐るべき誓言の重荷に倦み疲れていた。」

マグロールは…悲しい…(うわーもうだめだー…思い出し泣くー…)