紫色の暗い空の下、それでも健気に咲き誇る白い花の揺れる小さな箱庭で。 ――――― 小さな、小さな約束が交わされた。 「……………から、また会えるよ」 「……ホントに、絶対?」 今にも泣き出しそうな声を漏らした少女に、少年は振り向いて。 「……うん、やくそくする」 少し困ったように、笑う。 ぎこちなく右手が差し出されて。 ――――― 小指と小指を絡めて、指切りを交わした。 「…………むかえにいくよ。絶対」 綺麗な 「……約束」 鮮やかな朱色の髪が夕焼けみたいで、眩しくて。 それは本当の空を見たことのない少女にとって、とても。 ――――― とても、とても大切な………。 ― NEXT ―
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始めてしまいました……アビスはまった当初、あちこちのサイトでお見かけして、私もやってみたいと思っていたパラレル「六神将ルーク」ネタです。 既にあちこちで見かけるネタですし、かなりの長編になることはわかっているので(苦笑)、どうしようか迷っていたのですが、踏み切ってしまいました……(笑)。 完結目標に、ガンバリマスので最後までお付き合いいただければと思います。 タイトルは空白の二年あるいはED後を思わせる歌詞だったこともあり、志方あ○こさんの「黎明〜Aurora〜」からいただきました。 |