PMF2009応援日記! その3
(または今日のキーワードは「大もり一杯500円!」)


2009年7月5日 12:15 Massa-'s Home

オース!サッカーの練習お疲れ〜
シャワー浴びて、着替えたら出かけるよ〜
腹減った?途中でなんか食べて行こうね〜


2009年7月5日 13:00 札幌市北区 そば処芝源

ここは大盛りのお蕎麦などで評判高いお店。

あちこちのBBSやBlog等で見かけて気になっていたところ。
自宅から車で10分かかるかどうかの距離である。

注文したのは「大もり」500円也。
その迫力はわが息子が狂喜するどころか思わず「すげっ!」と小声で引いてしまうほどである。
熱闘30分弱で完食!「すごいね〜」とお店の女性からごほうびに飴玉をもらうのだった。


2009年7月5日 13:45 札幌市営地下鉄麻生駅

今日は日曜日、地下鉄には最低3回乗るからお得なドニチカキップを買おう!
大人1枚、子供1・・・?・・・!そういえば春から大人料金だっけ。
「芝源の大もり」と同じく500円ね・・・。


2009年7月5日 14:10 札幌市営地下鉄中島公園駅

この春に新設された地下鉄の出口から中島公園に出る。
児童会館のお祭りにKitara近くでは野点の会と人がたくさん集まっている。
暑からず寒からずの札幌の7月は何をするにも良い時候である。
だからこそPMF開催も白羽の矢がたったのだろうし、逆に言えばライバルとなるイベントも少なくない。
西の空にはヘリコプターが飛んでいる。おそらく円山公園でのマラソンの中継だろう。


2009年7月5日 14:30 札幌コンサートホール 大ホールホワイエ

久々にブラックモアさんと歓談。マラソンの交通規制のおかげで中心部入りに苦労したらしい。
話題はやはりPMFの過去と未来、最後は「音楽監督ルイジは大丈夫かしら?」で一致。
今日の席はP席、打楽器への視界がないが、オケを近くて高い位置から俯瞰できるアングルは悪くない。
「さぽーとさっぽろ」の割引を利用して、「芝源の大もり」と同じ500円で札響を聴ける。


2009年7月5日 15:00 札幌コンサートホール 大ホール
PMFウエルカム・コンサート 尾高忠明指揮札幌交響楽団

Pブロックから見るホールの入りは7割ちょっと、もう少し埋まってほしいところだ。
序曲にPMFウィーンによる協奏曲という前半のプログラムは今年も変わらない。

序曲はメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」。
第2主題や後半のクラリネットなど美しいシーンも少なくなかったけれど、
フォルテでヴァイオリンが硬いのはエンジンが温まっていないのか、それとも尾高さんの手堅さか・・・。

協奏曲はモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」。
シュルツ、メストレのコンビはミニ・トークで共演で聴いたことがあったはず。
尾高さんの?テンポはちょっと速めで、最初はちょっとなじめなかった。
しかし続くソロのすばらしさにそれも気にならなくなった。
やはりメストレがすごい、Pブロック上手後方からでは全く背中しか見えないし、
音はオケを乗り越えて聴く形になるのだが、終始ほとんど埋もれることなくその演奏を楽しめた。
シュルツも万全の演奏で、二人による楽章ごとのカデンツァの美しさは見事。
圧巻は美しさのあまりサッカー疲れの息子の子守歌となってしまった?第2楽章。
音楽自体あまり格好の良くないフィナーレも終盤すばらしい音楽にしてくれた。

休憩は短く15分、トイレの後に息子は目覚まし代わりにアイスクリームを食べるが完食できずお持ち帰り。

後半は20人ほどだろうか、アカデミーを加えてR=シュトラウスの「英雄の生涯」。
PMFではMTT&LSO、最近ではメルクルPMFOと良い演奏をたびたび聴いている。
今回の札響+PMFAも大変力の入った演奏で全曲50分ほどを大いに楽しんだ。

18型と思われる弦楽器はヴァイオリンの響きが充実、全体をリードしていた。
中音以下も充実していたが、後半やや疲れた様で時折力が抜けたように思えた。

木管はオーボエ、フルートなど「英雄の敵」あたりはきっちりとした演奏だったが、
イングリッシュ・ホルン(アカデミー生?)は終盤のソロでややリズムに正確さを欠いたように聴こえた。

金管楽器は低音群がちょうど眼前に陣取ったのだが、意外とおとなしく聴こえた。
一方自分から右手に2列で並んだ9本のホルンの強奏の痛快さは一種のカタルシスを感じるといったら妙かしら?
アカデミーの加わったトランペット・パートが笑顔を交えバンダのための移動をこなしていたのもこうした演奏らしい。
(もちろん演奏自体も立派)

席からは確認できなかったがハープは2本ともアカデミー生だろうか?なかなか健闘していたように思う。

打楽器陣は全く視界の外、意外と音は大きく聴こえなかったが、
席の真下にバス・ドラムがいたようで、「英雄の戦場」では時折座席に響くパワーを示した。

Pブロックで聴く限り残念だったのは一番目立つ?二人のソロ。
おひとりはソロ・コンサート・マスター(なにせ大平さんじゃない)。
全般として色気がなく、後半ではただばりばりと弾きまくるだけで感心できなかった。
なんといっても「英雄の伴侶」=女性なのだから、もっと成熟したキャラクターがほしいところだ。
ユニゾンでは実に立派なホルンもソロとなると我が札響トップは安定感に欠いた。
特に弱音の入りでびびってしまってはいただけない。

難曲に精一杯だったのかアンコールはなし。
MTT&LSOみたいに「ローエングリン」を期待したのはぜいたくだったか・・・。
「芝源の大もり」一杯=500円で聴けるコンサートだもの、ありがたや、ありがたや・・・。

終演16:50


2009年7月5日 17:00過ぎ 札幌市営地下鉄車内

「日曜日の芸森だけど、野外は椅子席にする?」

「芝生の方が気楽でいい、中学生は無料でしょ?」

「お父さんは椅子席にしてもいい?」

「いいよ〜(^^)」

やはり食い物目当てか・・・。


2009年7月5日 17:15 札幌市中心街

4プラ(←道外の方にはわからないですね?これ)プレイガイドで野外コンサートのチケットを購入。
とりあえずA、Bプロは椅子席、ピクニックは芝生席を1枚ずつ。
これも「さぽーとさっぽろ」の割引を利用する。
椅子席は半額の1500円、ピクニック・コンサートの芝生席はなんと!
「芝源の大もり」と同じ500円(^^v
これで最前列に陣取ればMTTのマーラー5番を特等席で一杯500円!?

だんだん訳がわからなくなってまいりました。もうこのネタやめよう、たぶん・・・。

プレイガイドから歩くこと5分ほど、大通公園6丁目。今年の会場はここではない。
かすかに聴こえる、オーケストラの響き・・・
「リハーサルだ!『騎士パスマン』のチャルダッシュだっ!急げ『ダッシュ』」だっ!!」


2009年7月5日 17:25 大通公園8丁目特設ステージ

リハーサルとはいえ、オーケストラが大通のど真ん中で弾きはじめたのだ。
そりゃ人が集まるだろう。開演1時間以上前というのに、用意された椅子は半分以上は埋まっている。
良席二つを探していると、順送りして空席を作ってくれるご夫妻がいて、10列目のど真ん中に着席。
プログラムを見てびっくり、「こうもり」から「ドナウ」まで盛り沢山のプログラムは1時間では収まりそうにない。
前説の平和セレモニーもあるから帰宅は予想より遅くなりそうだ。

リハーサル後半は、「ドナウ」の第1ワルツのリピートを確認して"See you Later!"。
残った打楽器陣が少し控えた音でアンコールの序奏を叩いていたのに息子が気がついた。
「ラデツキーだ!やるんだね、やっぱり・・・、さあ、腹へった、コンビニ行こう!」
最後まで聴くつもりらしい・・・。


2009年7月5日 18:30 大通公園8丁目特設ステージ
大通公園コンサート〜平和への願いをこめて〜
オクセンホーファー指揮PMFウィーン、PMFOメンバー

「PMFウィーンとPMFオーケストラの演奏は開演は19:00、終演は21:00頃を予定しております。」
場内アナウンスに「えー」という反応もある。
リハーサルから座っていれば、5〜6時間という方もいるだろう。

先立って「札幌市平和都市宣言セレモニー」。
ステージには札幌市内の少年少女合唱団が上がった。
2曲披露してくれたが、就学前から大学生までという幅広い層からなるコーラスは、
小学生、中学生だけの学校の合唱部より、厚みの感じられるものになっていた。

続いて「平和へのメッセージ」というテーマで寄せられた小中学生の作品から優秀作の表彰。
隣でビビンバおにぎりをぱくついているサッカー小僧よりは聡明そうなお子様たちである。

最後に札幌市長=PMF組織委員会理事長のあいさつ。
去年も聞いたよねと思いつつも、やはり日本の8月、夏休み、立ち止まって平和を考えるにはふさわしい時期ではある。

昨年はサミットの関係で、開催できなかった大通公園コンサート。
前回までの6丁目の小ぢんまりとした既設ステージから、8丁目広場に特設ステージが用意された。

先立ってシュミードル氏のあいさつ。
「お久しぶりで〜す、天気が良くてなにより、今年はニュー・イヤー・コンサートの雰囲気です。
最後に「ラデツキー行進曲」をやりますから拍手お願いね〜」
とアンコールの予告までしてくれた。

印刷されたプログラムは下記の通り。「うわごと」がヨーゼフで、その他はヨハン2世の作。
 
喜歌劇「こうもり」序曲
 「うわごと」
 喜歌劇「騎士パスマン」チャルダッシュ
 ポルカ・シュネル「浮気心」
 皇帝円舞曲
 スペイン行進曲
 ワルツ「南国のバラ」
 山賊ギャロップ
 フランス風ポルカ「クラップフェンの森にて」
 ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」
 美しき青きドナウ

弦楽器はよく確認できなかったがコントラバスが3人、第1ヴァイオリンが8人ほどだろうか、
オクセンホーファーが指揮にまわったヴィオラ以外は各パートにPMFウィーンが参加。
木管もおなじみ4人がそれぞれトップの位置に座った。

オクセンホーファーの指揮は総じて上品な雰囲気で、ワルツは程よいテンポで、過度のルバートやデフォルメもない。
ポルカやマーチも落ち着いたテンポだったが、中低弦のリズムがしっかりしていて平板に陥ることもなかった。
自然体のウィンナ・ワルツとでも呼ぶべきか。

オケはヴァイオリンが冒頭「こうもり」の出だしでぎくしゃくしたがすぐに立ち直り、
その後は、にわか仕立てのアンサンブルとしては大きな乱れもなく立派で楽しい演奏を聴かせてくれた。

特にヒンク、ドレツァルの弦楽器の両翼のトップの大きな身振りの活躍が目立った。
ヒンクは正式には退団扱いで活躍の場も減ったと思われたのだが、それを感じさせない堂々たるコンサート・マスター。
第2ヴァイオリンのトップにはクロイザマーが座り、アカデミーだけとなったヴィオラにも気を配る様子を見せた。
ドレツァルは伴奏と旋律、アルコとピチカートがめまぐるしく交代するパートを楽しそうに弾いていた。
管楽器ではガブリエル、シュルツが随所で魅力的な音を聴かせた。

個人的に印象に残ったのは「騎士パスマン」、「うわごと」。
特に「うわごと」はヨハンの作品とは違って陰影のある音楽で、
オクセンホーファーもこの曲だけはそのあたりを意識している様に思われた。
いただけなかったのは「クラップフェンの森」。
アルトマンのかっこう、シュミードルの鳥笛という豪華?メンバーが立ち上がったが、
シュミードルがかなり羽目を外してしまった。
素人さんには大いに受けていたが、なまじ普通の演奏を知っている身にはちょっと吹きすぎであった。

お約束アンコールは「ラデツキー行進曲」
やたら拍手をしたがる聴衆をわかりやすい仕草で見事にコントロールしたオクセンホーファーに「Bravo!」

終演20:55

「腹へった〜」
サッカー小僧はなにやら「こうもり」と「皇帝円舞曲」のチャンポンみたいなワルツを家まで口ずさんでいた。


2009年7月5日 22:00 Massa-' Home

ただいま〜
おー鍋だ!野菜の水炊きだ!遅い時間にはいいかもね。
ポン酢でいただこうか・・・。
お父さんはハイボール(^^u


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