PMF2007応援日記! その5


2007年7月15日 08:00 Massa-'s Home

おはよー!って誰も起きてないのね・・・。
んじゃ、行って来ますわ。


2007年7月15日 09:00 札幌芸術の森

モーツァルトの「13管楽器」がちょうど終わったところで到着。
札幌の北から南まで1時間足らずでの縦断だ。
開館前のアートホール前で待つ人の数は5人ほど、去年より寂しい感じ。

8:45開館、とりあえずはコンビニおにぎりをお腹に入れる。
予想では、野外ステージに乗り込むのは開演ぎりぎり。
今は空腹ではないが、ここで食べとかないと腹の虫が鳴き出すかもしれない。

配られたプログラムには、シュルツ欠場、代理シュミードル。
エーダー急遽欠場、代理無しの「詫び状」が挟まっている。
エーダーのキャンセルは昨日公式HPに出ていたのだが、
大通では今ひとつだった、L=モーツァルトが屋内で聴けるのが楽しみだったので残念。

最前列やや右寄りに陣取る。
ピアノを前にする奏者のまん前になりそうだ。


2007年7月15日 10:00〜 札幌芸術の森
 アートホール・アリーナ  ミニ・トークコンサート(その1)

今回のコンサートは、レーゼル「元」団長の前説でスタート。
お題は「ウィーン・フィルの自主性と責任について」だったかな?
「クラおた」までいかなくとも、知っている人は知っているお話。

音楽の部、トップはドレツァルのレスピーギ。
2・3メートルの眼前で弾かれるチェロの響きは時に床からも伝わってくる。
いつもながら、私の好きな音。今回も大満足。

オクセンホーファーのシューマン、穏やかアダージョが素敵だったが、
アレグロではもう少し冴えが欲しかった。

続いてシュミードルの登場。ベルクとヴィリの作品。
さすがにここら辺はよくわからない。「パス2」!

今日の2回のミニ・トークの目玉は、おそらくメストレがどちらにも登場すること。
まずはソロでドビュッシーのワルツ。イントロのテンポの割からウィンナ・ワルツ風だ。
相変わらずいい男。
音楽も文句なしと思っていたら、最後のカデンツをわずかにとちってしまったようだ。

最後にシューベルトの「ます」の有名な変奏曲。
弾いたのはヒンク、オクセンホーファー、ドレツァル、サガト、コックス。
なんとも幸せな「楽興の時」!
エーダーが休んだ分の埋めに続けてフィナーレをやってくれたら最高だったけど・・・。

11:30終演


2007年7月15日 12:00〜 札幌芸術の森
 アートホール・アリーナ  ミニ・トークコンサート(その2)

総入れ替えの後の2回目は予定通り12:00スタート。
今度はさすがに前に座れず3列目、横位置は1回目とほぼ同じ。

今回はレーゼル「元」団長のお話は間に挟まれた。
お題は「ウィーン・フィルのサウンドについて」
これもお約束の内容かしら・・・。

1回目のラストに続いてヒンク、コックスが登場。
ドヴォルザークの熱演に立ち上がって喝采を送る方もいた。
個人的にはドヴォルザークといえば一昨年のクロイザマーのソナタに軍配を上げたい。

次にライネッケの三重奏曲。ガブリエル、ヘーグナー、コックスの登場。
ガブリエルは先日のモーツァルトでの妙な固さはなく、本来の?几帳面な出来。
ヘーグナーのホルンは、今年は図抜けて良いという感じもないのだが、
大きくひっくり返ることもないのがなによりである。

期待のクロイザマーのヒンデミットの手堅い演奏はやや期待はずれ。

ファゴットのウェルバの2曲はどちらも好演。
2曲目のシュポアではメストレがバック、実に美しい音楽となった。

残念だったのはボースフィールド。妙技の披露が小品1曲に終わったこと。
次のアンサンブル・サンデーで指揮をすることもあってか、出番が短すぎた。

今日のトリはアルトマン率いる打楽器グループ。
大通公園と同じ2曲+アンコールで締めくくった。

終演13:30

律儀に最後まで拍手を送ったが、
ポケットに入っているアンサンブル・サンデーのチケットには、
「13:00開場、13:30開演」とある・・・(^^;
急げ!


2007年7月15日 13:35〜 札幌芸術の森
 野外ステージ PMFアンサンブル・サンデー

足早に山登り。チケットをもいでもらうと、アナウンスが開演の遅れを知らせている。

半券をみせて椅子席へ進む。
参戦予定のブラックモアさんの姿は見つけられない。
アンサンブルといってもそれなりの人数がステージに上がる。
PAもあるし、前方は避けて椅子席センター後方に陣取る。
どうやら、アート・ホールからの移動の完了を待っての開演としたようだ。

プログラムを見て納得、
このイベントの趣旨はPMFアカデミーと札響の交流という意味合いがありそう。
前半の管楽器のコンサートは、今までのコンサートの曲を重ねてとりあげている。
レパートリーの反復と、アカデミーへの負担軽減とを、考慮されたものだろう。
後半クライマックスのストラヴィンスキーでも管のソロは札響メンバーが吹いていたようだ。
(音でわかるのを喜ぶべきか、憂えるべきかは別として・・・)

最初はボースフィールド率いるブラス・アンサンブル。
大通ではアカデミーのソロが怪しかったサティは札響のTp氏が見事に聴かせた。
開幕のクーツィールも大通よりも少し落ち着いた演奏に思えた。
アンコールはこの日もフチークの「剣士の入場」。
野外の開放的な雰囲気、手拍子も許そうか・・・。

ここでブラックモアさん到着。所用で出遅れた様子。
クーツィール、サティと聴き逃したのはもったいない。

第2部は木管アンサンブル。
曲はもちろんR=シュトラウスの作品4!
3度目の演奏は札響メンバーの力もあって一番の出来だった。

第3部は弦楽アンサンブル。
ビアヴァの指揮は強い自己主張より音楽自体の力に頼るタイプか。
マーラーではさすがにもうちょっとうねりが欲しいところ。
重厚なエルガーが、視覚的な面も合わせて一番楽しめた。

最後は尾高さん指揮による室内オーケストラ。
とはいえ60人程度の規模だから室内ははずしていいだろう。
「アンサンブル」という言葉は二人以上が同時に音楽することの意だから、
大オーケストラだってアンサンブルなのだ。

「ハフナー」は尾高さんらしい穏やかな音楽。
メヌエットの上品さなど素晴らしいが、
両端楽章なんかもう少し燃えてもいいように思った。
「火の鳥」も最初はおとなしめで、少し切れ味不足だったが、
さすがに「カスチェイ王・・・」の乾いた打撃が繰り返されるあたりからはぐっと盛り上った。
最後の和音、尾高さんがちょっと急いだか?ぴたりと揃わなかったのは残念。

全体として、札響がプロらしく無難で、大人の音楽を披露したのは立派だったと思う。
失礼な言い方かもしれないが、やはりこの場での演奏はかなりのプレッシャーだろう。
尾高さんはコンサートの最初から、出番まで聴衆として席についていた。
我がオーケストラへの自信とこのコンサートへの意気込みの大きさをうかがわせた。
今後もこの企画の継続、充実を期待したい。

時折日差しが強くなったが、少し肌寒い陽気、
心配された風のいたずらもなく終演を迎えたのは幸い。

終演17:25


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