PMF2006応援日記! その5
2006年7月29日 17:30 Massa−’s Car
んー、あまり進まんなー、開場には間に合わんかな?
なに?この先市内中心部で渋滞!?
よしちょっとルートを外れて見るか!
2006年7月29日 18:00 札幌市内某所
思ったより早く着いたね、「急がば回れ!」だね。
2006年7月29日 19:00〜 札幌コンサートホール
PMFオーケストラ ゲルギエフ指揮
いよいよゲルギエフである。完売のはずのチケットはS席80枚が当日売りに出された。
ブラックモアさんとカラヤン談義のうちにあっというまにアラームが鳴る。
場内にはNHKのクルーが入っている。
Pブロックには女性のテレビ・カメラマンが陣取っている。
その後ろがほとんど空席なのはなぜだろう?
モーツァルト:ファゴット協奏曲
ソロはD・マツカワ。
アカデミーのアンサンブルを指揮するのをみても思うのだが、本当に真面目な人なのだろう。
楽器の性格上?、それほど「華」のない音楽になるわけで実に堅実。
ところがカデンツァで珍しく?羽目をはずしてみせた。
第1楽章ではお約束通りの短いカンデンツァと思わせて1度終止形を聴かせ、
楽器をかまえたアカデミー(指揮者は微動だにせず!)をはぐらかせて延々とカデンツァを続け、後半ではゲルギエフのほうに身体をまわして「ロシア国歌」を吹いたのだ。
さらに第2楽章では、第1主題の類似している「フィガロの結婚」の"Porsi
amore"を織り込んだカデンツァを聴かせてくれた。
ゲルギエフの指揮は、Aプロの指揮者が見せた精力的で無駄の多い動きとは対照的。
ちらっと右を向いただけで、コントラバスの鳴りが変わるのだからさすがである。
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」(1947年版)
冒頭、チェロが弱い、コントラバスのピチカートもピンとこない。
場のつなぎのドラムロールがルーズな音でイマイチ決まらない。
さらにはトライアングルが入りをとちった!
しかしそんな序盤の不満も管楽器陣の好演に吹き飛んでしまった。
肉厚なフルート、力強いファゴット、そして明快なトランペット!
後半は弦楽器も調子が出てきて曲にふさわしい色彩的な音楽が聴かれた。
PMFでそんな印象を持つのはデュトア以来か?
・・・忘れちゃいけない!サンティのレスピーギもあったっけ・・・。
チャイコフスキー:交響曲第5番
佐渡裕指揮PMFOで聴いたコンサートはCDになっている。
中古屋さんでゲットしたCDによれば1997年。
佐渡さんもずいぶん昔の人になってしまった。
第1楽章冒頭、ずっしりとした響きでかなり神妙な入り。
主部に入ってからはロマンティックとまでいかないが、メロディアスな解釈で全曲にわたって自由なテンポの扱いだったと思う。
素晴らしかったのは第2楽章、弦楽器の厚く暗めの響きの上に管楽器が見事なソロを聴かせた。
第4楽章の主部直前ではティンパニにミスをあってあわやと思ったのだが、大事にはいたらなかった。
堂々たるエンディングを迎え満場喝采となったけれども、この曲であれば弦楽器などもう少しこなれていてもよかったのではないかと思われた。
今回は前から5列目、チェロ・パートの前あたりに席をとったのだが、終始ゲルギエフの右手を見ることができるポジションだった。
ゲルギエフの指揮はかなりむちゃくちゃに見えるのだが、右手の基本的な動きはしっかりとしていて、さすがと思った。
ただ時に極端に即物的になったり、オーバーなアクションが出てきて、若いアカデミーではついて行けない部分もあっただろうと思われた。
終演21:30
2006年7月30日 08:30 Massa−’s House
何ー!?二人ともパス?
いいよ、お父さん一人で行くから・・・。
息子は子供祭りの流しそうめん、串焼き、焼きそばの誘惑に負けた模様。
お昼ごはん?お好み焼きとたこ焼きに焼き鳥だよー!
(たいして変わらんなー)
早く帰ってきて?
やだもんねー!!ひとりだったら最後まで聴いてくるもんねー!!!。
というわけで予想通りの一人旅。
さびしく9:00出発。
あれー!ガソリンたらねーぞ、これじゃ!
2006年7月30日 10:15〜 札幌芸術の森野外ステージ前
駐車場は思ったよりすいている。
10:00だと思っていた開場は10:30。行列は100mまでは出来ていない。
屋台は今年もおなじみの各店が並んでいる。
それにしても雲ひとつない快晴だ。
ゲルギエフ&PMFOのリハーサルが伸びて10:35分開場。
残念ながら芝生席の最前列にはもぐりこめそうにない。
芝生席中間ほどの通路際に陣取る。
やや遠いが、PAもあるからそう変わりはないだろう。
一人でもあるし、後で椅子席に切り替えようか?
一度退場して、自販機でミネラルウォーターを購入。
好天の時の必需品だ。