PMF2006応援日記! その3

PMF2006 その2へ


2006年7月16日 08:30 Massa-'s Home(その2)

今日の芸森はお父さん一人で行ってくるよ。
いっしょに行ったらお昼ごはん食べてる時間は無いよ。
明日は一緒にポケモンセンターに行こう!


2006年7月16日 09:50 札幌芸術の森

開場1時間以上前の駐車場はがら空きで特等席に駐車できた。
アート・ホールに入るとスタッフが準備中、聴き手の行列は2人だけ。
窓際の席に座りコンビニのサンドイッチと缶コーヒーをお腹に入れる。
そのうち10時を過ぎ行列も格好がついてきた。
自分も10番目くらいのところに並ぶ。

行列は2列、突然隣の女性に時間を聞かれる。
「あと1時間、待ちきれないです」
伺うと地方から車で来て、朝は8時現着!親切な駐車場の方に入れてもらえたとか。
サントリーホールでカレラスのリサイタルを聴いた事があるという「猛者」である。
PMFは初めてのようで、昨日のKitaraも聴いていたらしい。
それからは開場までPMFのことを中心に話す。
今日のミニトークコンサートは3本とも聴くようで、「入れ替え制」の話をすると、
「走っているうちに聴いた音楽のこと忘れそう、ちょっと落ち着かない」とごもっともなご意見。

昨年からはコンサートの数もひとつの時間帯にひとつのコンサートとなり、
中身もちょっとあわただしいものになりつつあるのは残念なところだ。

リハーサルがおして20分遅れて開場。
話をしていた女性も「ご一緒に」ということで隣に着席。
なんとも幸せなコンサートである・・・。(^^;


2006年7月16日 11:00〜 札幌芸術の森 
  アートホール・アリーナ ミニ・トークコンサート その1

まずは管楽器を中心にしたプログラム。
今回は試みとして札響の団員さんが、ナビゲートを務めることになった。
まずはシュルツがトゥルノフスキーとヴィヴァルディ、シュミードルとサン=サーンス。
朝一番としてはどちらも鳴りのいい演奏。
ヴィヴァルディで贅沢を言えば伴奏がピアノというのが残念。
タランテラはさすがサン=サーンス、なんとも上品。

次はシューのトレッリ、アカデミーのメンバーがバックだ。
輝かしいピッコロ・トランペット。
できたらこんな音でバッハの「ブランデンブルク協奏曲」を聴いてみたい。
アカデミー達はソロ抜きのアダージョ楽章でうるおいのある音を聴かせた。

最後にシュミードルによるクラリネット三重奏を2曲。
フルーリングではドレツァルのチェロがロマンティックに歌い、
残念ながら終楽章だけのモーツァルトの「ケーゲルシュタット」では、
オクセンホーファーがうるおいのある響きで共演。
どちらも全曲聴けないのがおしい。

今年はシュミードルが絶好調なのがうれしい。
シュミードル参加のミニトークとしては珍しく時間通りに終了。
これは札響団員氏のナビの力が大きいが、
演奏が終るといい感じの拍手を打ち切るように出てくるのが雰囲気に水をさす。

隣の女性は「じゃ、走らなきゃ」といって少し小走りに出て行った。
スリムな方はうらやましい・・・。


2006年7月16日 11:55 札幌芸術の森 
  アートホール・ロビー

行列の中から私に手を振る、先の女性。ずいぶんと前に入れたものだ。
本当にスリムな方はうらやましい。
横に振っていた手は、近くに行くと手招きへと変わった。
後ろの方に恐縮しながら列に入る。

定刻どおりの開場は開演まで15分。
「よかったですねー。次が待ちきれないです」
どうやらもう少し「幸せ」は続きそうだ・・・。
 


2006年7月16日 12:15〜 札幌芸術の森 
  アートホール・アリーナ ミニ・トークコンサート その2

トップはクロイザマー。
前回ドヴォルザークで熱の入った演奏を聴かせてくれたが、
今回はシューマンのイ短調のソナタ全曲。
これも大変情熱的な演奏で個人的にはこの日一番のものと思った。

続くF.シュトラウスはヤネツェクだが、
相変わらず可もなし不可もなしといったところ。

ボースフィールドの二つの小品にも聴き手が大いに沸いた。
見事なテクニックである。ピアノからフォルテまで音色も豊か。
最後の大詰めでミスってなんとかごまかしたが、
自らのプライドがゆるさなかったのだろう、
ピアノのコックスを呼んでリトライを決めていった。

ガブリエルはブリテンの小曲を「さらっ」と吹いた後、
ドラシェツキーいうチェコの作曲家の作品をミッテルマイヤーと共演。
ティンパニが8つ並び、他の楽器とほぼ同等に旋律を受け持つというもの。
しかも音楽は少しモーツァルト風というかロココ風の作品なのでなお奇抜である。
ガブリエルのオーボエもさることながら、
8つのティンパニをたたくミッテルマイヤーも見事。
もっと硬い撥でクリアな音のほうがよかったかもしれないが、
座った席はやや右よりからは、ステージ後方の鏡に映る姿も楽しめた。

10分ほど時間は延長、こんどは自分が走ってみるか・・・。


2006年7月16日 13:10 札幌芸術の森 
  アートホール・ロビー

今度の行列はかなり長い、階段を経由して2階まで連なっている。
スリムでない上に、でかいショルダーを担いだわが身である、
途中数人の方に迷惑をかけた挙句2階まで登りきる。

本当はルール違反だが、しばらくして上がってきた「相方」を招き入れる。
「時にはこういうのも楽しいですね」
行列のかなり後方で、一人ならまだしも、良い席二つを確保するのは難しいだろう。
「いえ、きっといい席が空いてますよ」
なんと彼女の予言が的中、真ん中よりやや後方だがセンターに二つ席があいていた。
「ほら、空いていたでしょ」
なんとも幸運、もう1時間の「幸せ」の追加・・・。


2006年7月16日 13:30〜 札幌芸術の森 
  アートホール・アリーナ ミニ・トークコンサート その3

まずはヒンクとオクセンホーファーのモーツァルト。
華やかさはないが、堅実なモーツァルト。

続いてデュバル、メストレという色男コンビが登場。
コントラバス・ソロに続いて2曲をメストレが伴奏。
3曲目では「当然繊細な」ハープの序奏に続いて、
「以外や繊細な」コントラバスがカザルスの「鳥の歌」を歌った。

続いてメストレがソロでおなじみの「ヴェニスの謝肉祭」をつま弾く。
吉野直子の時もそうだが、見事なハープの演奏を聴くと、
オーラというか何かキラキラとしたものが、はじけ飛んでいるように感じる。

最後にドレツァル、PMFウィーンの弦楽器奏者ではこの人が一番好みの音。
珍しいモーツァルトのチェロ独奏用の曲に、
熱気あふれるシューマンの小品集からの抜粋でコンサートを締めくくった。

最後のコンサートということもあってか、
札響の女性ナビ(関西系なのかしら?)ものんびりと、
15分ほど延長して終了。

なんとも素敵な楽興のひとときであった。


2006年7月16日 14:30 札幌芸術の森 

帰る先はちょいとした峠越えのある先、ここから2時間はかかるだろうか。

「ありがとうございました。また来年お会いしましょう。」

名も知らぬ「相方」はおよそあり得ないだろう言葉を残して去っていった。


2006年7月16日 15:00〜 札幌芸術の森
     野外ステージ PMFオーケストラ クライツベルク指揮 

チケットがあるんだもの、聴いてやろうじゃないか。

もともとモーツァルトを聴くのに入手した野外のチケット。
前日の不満多き演奏にやや腰はひけるがゲートをくぐる。

アートホールを出たとき足元が濡れたので気づいたのだが、
ミニトークの間に相当な雨が降ったらしい、
先客達はPMFのシールが貼られたレインコートを手にしていた。
しかし開演間近の今、見事にお天道様が出ている。
蒸し暑く、開会式より時間帯が遅い分低い日の光がもろに客席とステージにあたる。
さらにステージで雨宿りしてたのか、人気に気づいたか、かなりの虫が飛び交っている。
弾くほうも聴くほうもけして良いコンディションではない。

ワーグナーではPA越しの弦楽器の音がなかなか美しい。
しかし「愛の死」のばらばらな弓使いは是正されていない。
指揮者の無頓着か、アカデミー達の技量不足か?

モーツァルトでも前日の印象通り、なんとも落ち着きのないモーツァルトだ。
ソロではKitaraではやや音程がフラット気味のガブリエルが復調。
全体的には前日よりは「いい感じ」である。

帽子もかぶらず、まともに日を受ける後頭部が熱い、
後半を聴けばまたストレスがたまるだろう、予定通り前半までで退場。
駐車場に向かった。


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