PMF2003応援日記! その3


2003年7月12日 0:30 Massa−’s Home

午前様だよ。明日は大丈夫かな?朝一番で病院も行かねば!とりあえずは寝よう。
と言いつつセブン・イレブンの「ジンギスカン弁当」と缶ビールで晩酌をするお馬鹿さんが一人・・・。


2003年7月12日 09:00 
H海道I市某病院

「今月は検査の月ですね、おしっこ採って、採血もしますよ。」
「げっ!ついさっき晩酌してたよな・・・。コンサート4つあるのに血採られるの?」
そういえば先生は昨年アルゲリッチに来ていたっけ。


2003年7月12日 11:00 
札幌コンサートホール
ミニ・トークコンサート 2連発

10:10分Kitara着、意外と行列は短い。
陣取ったのは4列目センター。ここから6列目までは前列より1段床が高い。
ステージ上はコントラバスとチェロのセッティング。
いつ直すのだろうと思うとそのまま開演、「曲順を逆にします」、「異議なーし」。
まずは滅法楽しいロッシーニの二重奏。ドレシャルのチェロはいつもより不調か、
しかし深く暖かいブラーデラーの音がいい。フィナーレはほとんどオペラの序曲、
「ロッシーニ・クレシェンド」の追い込みもある。
2曲目はベートーヴェン。クロイザマーのヴァイオリンは最初こそ高音がきつい嫌いがあったが、
次第にこなれてきて、曲にふさわしい若々しい音楽となった。
最後に御大ヒンク登場。シューベルトのロンドは本来はもっと軽い作品かもしれないが、
ヒンクの堅実な音楽造りが堂々たる協奏曲を聴かせてくれた。

続いて木管楽器。同じ席に陣取る。
シュルツのプロコフィエフ、先にルーカス・グラーフを聴いただけに分が悪い。
さらっているけれども、もうひとつゆとりがないと言う感じ。
続いてホーラックとヘーグナーによるライネッケ、先のモーツァルトでは気に入らなかったオーボエの
「クリスタルサウンド」も今日は曲がわかりやすく聴きやすい。なんといっても今年はヘーグナーの好調がうれしい。
後半はミューラーが登場。先日の不完全燃焼を取り返した。
特に最後のプーランクはフランスぽくはないが、ホーラックと共に密度の濃い演奏だった。


2003年7月12日 15:00 
札幌コンサートホール
PMFO デ・ワールト指揮

エド・デ・ワールトの登場である。ハイティンクとともにオランダに縁のある人だ。
名前だけはかなり以前からおなじみだけれど、録音もほとんど聴いた記憶がない。
今日はコンサートミストレス。管、弦ともにちょっとおざなりなチューニングだ。

ハイドンはPMFウィーンのメンバー4人のソロ。今年は実に精力的にステージに登場してくれる。
若干プルトを減らした弦楽器。それでもAプロ同様に音量は十分。しかし音程がよくないのか、
モーツァルトとしては今ひとつ品格に欠ける。曲が曲だけに余り活気もない。
ソロはオケに合わせて?あまり強くは出すぎずに手堅くまとめた感じ。

後半は期待のかかったワーグナー。
しかし期待が大きかっただけに、PMF14年間でもっとも失望したコンサートといわざるを得ない。

編曲について、プログラムには70分とあったが実際には60分ほど、
ほぼ半ばでブリュンヒルデの目覚めとなる構成。「たそがれ」においしいところが多いとはいえ、
前半が短すぎる。、「指輪」自体をあまり経験していない方には気にならないであろうが、
やはり「そこそこ」に知ってしまった自分には物語的にはぜんぜん未消化である。
音楽的にも中途半端で、プログラムの解説にあるほど工夫があるとは思えない。
改ざんされたつなぎの部分を聴いて、本来のワーグナーの音楽のすばらしさがわかる皮肉!
「虹のかけはし」前のドンナーの雄たけびやジークフリートの死の部分から葬送行進曲にかけてなど、
個人的には許せないカットも少なくない。

PMFOの音はどうであったかというと、これまた自分には信じられないほど迫力がない。
やっと音符を追いかけて弾いているようなたどたどしい波の動機、息の長いクレシェンドが生かされずに
ラインの乙女の歌に引き継いでしまった冒頭部分で感じた不満を1時間ひきずったままで終わった。
音は後半こそ鳴りはしたものの、弦楽器ヴィオラ、チェロあたりの響きの薄さは致命的で、
金管楽器もいわゆる「カロリー不足」。
すべての音が漫然と響くだけで芯の感じられないオケの音がむなしく私には聴こえた。
意欲が足りないといったら失礼か、それともワーグナーの音楽がとてつもなく難しいものなのか、
さらにはレコードでの数々の名演奏が桁違いに至難のものなのか、
おそらく後者ふたつなのだろうけれども、あまりにもさびしい。

演奏終了後「筆でかいた様な」フライング・ブラボーの声、それを「早いんだよ!」とどなって席を立った人、
ふたりともできれば自分と同じコンサートには来ないでほしい。


2003年7月12日 19:00 
札幌大通公園
PMF大通公園コンサート

昨年は雨に泣かされたPMF、その中で最たるものが大通公園コンサートの中止。
おかげでプレ・トークでおなじみの竹津氏と電話で「ツーショット」できたけれど・・・。

今年は家族はキャンセル。結局一人で会場へ、おかげで比較的前の列にもぐりこめることができた。

シュミードルが中心になって楽しく進行するコンサート。
繁華街のど真ん中、PAを通しての音と、通常のコンサートと比べるわけにはいかない。
とにかく雰囲気を楽しむひと時である。

それでもハープなどはPA故に良い音で聴けたシーンかもしれない。それにしてもメストレ、いい男である。
注目はウィーンのメンバーと札響のメンバーによるモーツァルト。
先のKitaraでのアカデミーメンバー共演の時より安心して聴くことができた。さすがプロ。
いつかはホールで聴ける日が来ることを期待しよう。

前半の締めはシュトラウスとレハール。
「騎士パスマン」はもちろん、メリー・ウィドウの音楽がぎゅっと詰め込まれたレハールも楽しい。
多分「リング・アンサンブル」で演奏されたのと同じ楽譜と思われた。

後半はPMFアカデミーによるブラスコンサート。
フチークで始まるプログラムは昨年ヤイトラー指揮で行われたミニ・トークとほぼ同じ内容。
ボースフィールドの明るいキャラクターが率いる活きのいいブラスが
少し冷えてきた会場の空気を大いに盛り上げた。
途中ではアルトマン登場、マリンバ中心の打楽器アンサンブルを率いてポルカを聴かせてくれた。

シュミードルは最後の挨拶にも登場。PMFの音楽面でのリーダーであることを示してくれた。

終演後、ボースフィールドに”Good Job!”と声をかける女性。
よくみると先日のPMFウィーンでホルンを吹いていたお嬢さん。この日は「降り番」だった。


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