『XSI_Tips_』

Underconstruction

1、[The introduction]

試用版を試してみる。基礎情報の収集、購入やインストールなどの情報。

(1)試用版のダウンロードと登録

下記Avidサイト内のページよりFoundation Ver.4.2の試用版がダウンロードできます。日本語と英語モードが切り替えられるので、落とすデータは共通です。30日間まったく機能の限定が無い状態でFoundation Ver.4.2を使用することが出来ます。レンダリングサイズの制限やウォーターマークが入るなども無く、データの保存も自由にできます。30日間の期間限定があるFoundation Ver.4.2の完全版と思っておけばいいでしょう。当然試用中に製作したデータはもちろん、構築した環境も購入すればそのまま移行することが出来ますので無駄になりません。

http://www.softimage.jp/softimage/down_load/XSI_v4_30dayDL.htm

ダウンロードする際にメールアドレスが必要になりますが、もし購入する意志が多少でもあるなら捨てメアドは使用しないほうがいいかもしれません。この試用版登録時のメアドと登録したときにもらえるパスワードは、購入後に再登録したりする時に必要になります。(もちろん別のメアドとパスワードで新規にアカウントを作れば可能でしょうが、逆に正式メアドを使いつづける場合すでに入手しているパスワードを紛失すると厄介です。)また各種ヘルプやドキュメント、チュートリアル用のデータをダウンロードする際も、このメアドとパスワードが必要になりますので、きちんと控えておきましょう。

国内販売元となるAvidのXSIサイトはこちらになります。

http://www.softimage.jp/softimage/product/XSIv4/index.htm

チュートリアルはこちら

http://www.softimage.jp/softimage/product/XSIv4/tutorial_dl.htm

ドキュメントの類はこちらになります。(先のメアドとパスワードが必要。)

http://www.softimage.com/login/xsilogin.asp

上位バージョンとの機能差や制限などはこちらに情報があります。

http://www.softimage.jp/softimage/support/FAQ_foundation.html

http://www.softimage.jp/softimage/product/XSIv4/pricing/package.htm?pkg=adv

上記はチョット読んでもわかりにくいかもしれないので私なりに機能差まとめてみます。なにしろ上位バージョン持ってないですしけっこういいかげんにしらべてますので間違いご勘弁を。

[XSI_feature_comparison]…パッケージ別機能差比較

なお、購入するとアプリが入ったCDや印刷マニュアル、英語版の機能解説ビデオが入ったDVD(the principles of XSI)、レジストレーションコードを印刷したものが送られてきますが、あらためて先のメアドとパスワードでアクセスし、購入したことを示すレジストレーションコードを送信して登録することにより、CDから再度インストールしなおす必要はありません。登録すると継続使用用の新しいキーが送られてきます。つまり、購入後のアカウントはメルアドとこの新規キーの組み合わせで管理されるので、先に書いたように捨てメアドは使用しないほうが面倒が無くっていいと書いたわけです。印刷マニュアルに関しては「Fundamentals ユーザーガイド(約680ページ)」が付いてきますが、これはXSIの機能の基本概念やごく初歩のオペレーションに関する部分だけで、モデリング、レンダリングetcといったより具体的に突っ込んだ部分は印刷マニュアルとしては添付されません。(Fundamentals=直訳すると「基礎」ですね。これだけでこのページ数は私の鳥頭にはホントに勘弁して欲しいという感じですが…orz。)ダウンロードできるドキュメントのうちFundamentalsの部分だけが印刷マニュアルとしてついてくると思っておかれるといいかと思います。もちろん、他のドキュメントに関してはデータとしてCDに収録されています。DVDはかなり面白い内容でAvidサイトで公開されている機能紹介ビデオのようなものがあれこれ入っています。英語のリスニングができる方ならば、非常に価値があると感じます…orz。

購入はオンラインショップからになる方が多いかと思いますが、単体ではブツは同じでしょうから(笑)、基本的にFoundationならどこで購入しても同じでしょう。上位バージョンの場合はその後のサービスや情報入手などの点も考慮されたほうがいいかもしれませんが…。ただ、送料と代引き手数料が無料のところとそうでないところがあることを追記しておきます。また代理店によってはキャンペーン期間中であれこれついてきたりするケースもあるようなので、それも考慮しておく必要があります。

インストールに関しては先に書いたここにもありますし、先に書いたドキュメントダウンロードページからも詳細なものが入手できます。

http://www.softimage.jp/softimage/down_load/XSI_v4_30dayDL.htm#install

インストールしてみて上手く起動できない、表示がおかしいなどに関しては下記に情報がありますので探してみてください。

http://www.softimage.jp/tips/

http://www.comtec.daikin.co.jp/si-xsi/faq/if/j_menu_2/menu_2lin.html

http://www.comtec.daikin.co.jp/si-xsi/faq/if/change_lang/change_lang.html

特に注意しなければならない点としてはXSIは日本語モードで起動する場合でも、Windowsのログインユーザー名に日本語を設定していたり、各種データのインストールパスやデータ名に日本語を使用したりするとエラーが起こりますので気をつけてください。

その他疑問を感じたら、多くの情報が下記にありますので、ご覧になるといいかと思います。

http://www.softimage.jp/tutorial_tips/WeeklyTips/WeeklyTips_top.htm

http://www.comtec.daikin.co.jp/si-xsi/faq/index.html

http://www.comtec.daikin.co.jp/si-xsi/support/index.html

推奨環境は下記にデータがあります。

http://www.softimage.jp/softimage/support/support.html

もちろん推奨環境で使用できればいいのでしょうが、OpenGL対応ビデオカードなどは高価なものもあり、なかなか買えない場合もあるかと思います。私もとりあえずXSIを使用しているマシンではGeForce 4 Ti4200を使用しております。とりあえずビデオカードが問題だと思われる表示上の問題は生じておりません。推奨環境にかろうじて引っかかっているQuadro2 MXRカードはずいぶん以前に購入し、別マシンに刺さっている状態なのですが、刺し変えてもパフォーマンス的にTi4200よりかなり劣るでしょうから試しておりません。推奨環境が用意出来ない場合でもとりあえずご自身の環境で試用版を試してみることをお勧めします。当然ビデオカードドライバでも変わりますから、問題生じたら、これもあれこれ試してみるといいかもしれません。

またSoftimage|3D用で英語サイトですが、下記に推奨環境以外のビデオカードに関する情報が記載されています。似ている部分もあるかもしれないので参考のため記しておきます。特に古めのビデオカードに関する情報などもありますので有益かもしれません。

http://www.edharriss.com/tutorials/tutorial_3d_videocard_faq/softimage3d_videocard_faq.htm

いいことばかり書くわけにもいかないので書いておきますが、とりあえず現時点では一般的なソースから入手できる情報だけを頼りに試用版を30日間いじってこのソフトの評価を決めるのはかなり困難であろうと思われます。ある程度他の3DCGソフトをいじったことがあり、基本的なことをそれなりに理解していれば推測や応用であたりをつけて探っていくことができるとは思いますが、私程度のドタマではなんとか使いつづけていけそうかなぁ…、ぐらいの、ある意味博打的な勘でしか判断できない部分までしか探ることはできませんでした。試用版を試す方がその時点で書籍を購入するとは思えませんし、元々書籍自体が非常に少なかったり、旧バージョン向けのもので情報が古かったりもします。このあたりは書ける範囲で次のページのThe learningに記していこうとは思っているのですが…。いずれにしろ、試す方は30日間しっかり時間を取れるときに、かなり性根を入れた上で体脂肪率が半分ぐらいになる覚悟で取り組まないと、まったく評価が下せないと思われます。私は購入してしまって開き直ったためか収まりましたが、30日間智恵熱出たのかぼっとした状態が続き、夢にまでXSIのインターフェースが出てきて眼が覚めるわで大変でした…(^^ゞ。(注:私が馬鹿なだけで、皆さんが無問題…って場合は除く。)

書き添えておかなければいけないと感じたので書きますけど、誤解を招きやすい表現になりますが基本的にこのページはXSIを全ての皆さんにお勧めするページではないです。購入を検討している方には多少は判断の基準となるかもしれないので一個人である私の感じ方を少し見ておいていただくのもいいかなという部分と、検討にあたって必要な情報収集でロスする時間や手間を出来るだけ省ければ…という意図で書いています。最終的に選ぶのは各人ですから、やはりよく考えて、その時の自分にあったものを選ぶのが1番です。個人的には自分が使うようになったものが普及して情報が多くなればありがたいなぁというあたりは本音としてありますが、だからといってソフトなんて人による相性もありますし、当然いいとこばかりなんてどのソフトでもないでしょう。それ以前に使い始めたばかりで右も左もわからない私が仮にお勧めしたところで信憑性に欠けるという点も加味してください。私が書くことに関しては、もちろん具体的な操作関連についてこの先書き進めていけば、当然購入した方にも有益な情報が含まれてくる可能性も、まあ、一応はあるかもしれませんけど、こういうことも、読まれる方がその時それを必要としているかといった部分に依存するわけですし。…んで、それじゃぁなんで、そうしたいいかげんなことほざいてるあんたはXSI買ったのさ?って感じられると思うんですが…。

(1)安かった(爆)。キャンペーン中で5万切ってましたし。今までとは違うソフト使ってみたくっても、貧乏人には早々あれこれ選択肢に入ってくるわけではないので…(^^ゞ。何しろ少し前までなら私などには買えない値段のハイエンドソフトでしたし、いじりだすと高機能ぶり面白かった…というのもあります。

(2)メンタルレイを使ってみたかった。正直、メンタルレイは今となってはGIレンダラとして、優れているとは個人的には思っておりません。出た当初はフォトンマップが使えるレンダラとして話題になったようですが、今はあたりまえになってますし、その最適化や使用したときの速度も美しさも疑問符がつきます。ただ、私の場合フォトンが絶対に必要かと己の心に聞いてみれば、現時点の自分ではこのソフトに関してはそうでもないかも知れないという答えが返ってきたもので。逆にむしろ、このある意味古いレンダラを少しいじっておいてみたかったという部分もあります。フォトンは使ってないようですが昔のバージョンで綺麗な作品作られてる方がおられるのも眼にしてましたし、要は使いこなしでポテンシャル的にはあそこまではあるんやろ…みたいないいかげんな見切りもありました。単なるレイトレースとしては画質もなかなか素直でレンダも速く、FGは質にうるさいことを言わなければ使えそうだなというのもありました。ある意味、わざわざ時代に逆行するような判断というか、ヘンコな選択基準での判断かもしれません…特にこの部分は(^^ゞ。

(3)将来的にリアル静止画には最有力候補であるRQをはじめとしたパストレーシングを使うとしてもパストレーシングはアニメーションではちらつきの問題があるので、レンダラも含めて統合環境としてアニメーションで使えるソフトを一本持っておきたかった。といってアニメは面倒で今まで避けてきましたのでどうなるかはわからないのですが。特に人体アニメに関する補助機能が気に入ったという点もあります。こうした機能があるので、わかってしまえばアニメもやろうという気になるかもしれないですし。

(4)特に追加プラグインなどを買わなくってもかなり強力なUV機能が付いてるというのも気に入った点です。サブプロジェクションで色々な貼り方ができますし、同時に基本的に「非破壊」ですので、一度UV展開してしまえばポリゴン削ったり増やしたりしてもUV補完されてUV剥がれないというのもいいですね。人体なら当然モデル改定しながらいじっていくというのを想定しなければいけませんが、少しポリゴンいじっただけでUV展開しなおさなければいけないというのは苦痛でしたので。

(5)非常に多くのパラメーターがアニメーションできるのが面白いと感じたこと。Foundationではバッチレンダが出来るのかどうかすら(もちろんxsibatch もしくは xsi -script以外の方法で…)今のところよくわかってない私ですが、パラメーターをフレームごとに変化させてレンダすれば、XSIでは各フレームのレンダ画像が保存されるので、上手く使えばマテリアルやライト、GIの設定などをこれで設定したシーンをレンダして寝れば、翌朝には設定したフレームの分だけ画像が上がってるわけで…。その中からいいと思えるものを同じようにさらに煮詰めれば楽で効率いいかもなぁ…みたいな。このやり方では別設定のデータを設定の数だけ用意する必要が無く、しかも設計が徹底的にオブジェクト指向のXSIではデータ量が膨らみにくいという利点もありますし。(Foundationでどうしてもバッチレンダが出来ないのであれば、一つのシーンに複数のパスを作り、それでパスをレンダすれば、とりあえずは似たようなことは出来るのかもしれませんけど、やっぱ不便ですねぇ(^^ゞ。)

さらに念のためもう一度書いておきますが、上記の印象は購入決定時の印象を主体として書いておりますので、当然今後使い込んでいけば変わっていく部分も多いはずです。駄目かもしんないと思った部分も簡単な解決策が見出せるかもしれませんし、逆に良いだろうと思った部分に思わぬ落とし穴があるかもしれません。そうした部分も加味して読んでくだされば幸いです。

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