天空の街を後に
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平成20年1月16日

7月14日、佛都ラサを後に帰路についた。たった2日の滞在であったが去り難い思いにとらわれる。帰路はラサ空港からの空路を取った。ラサ空港はラサ市内から北京西路を西南方向に向かう高速道路で1時間20分ほどのところ、沿道にはポプラの街路樹が続くが市内を外れるとラサ河に沿い急峻な岩山が迫る曲りくねった山岳道路が続く。
巨石が車道に今にも落ちそうに迫り出している箇所も処々に見え、我が国の道路の維持管理と比べると、この地では地震や雨風の災害はどうなのだろうと思ってしまう。
今回の青藏鉄道の旅は北京から2昼夜の列車とラサ市内2日の滞在という忙しい日程であったが,4千キロに及ぶ沿線に見える都市には建設中のビルや鉱物資源の製造工場、稼動する建設機械等が見られ変わりゆく中国の姿を垣間見られたように思う。ラサも鉄道の開通以後急激な観光客の増加に対応するためか破壊と建設の現場が市内各所に見られた。鉄道の開通以降外部資本の急増が伝えられるが、願わくば古くから伝わるチベット仏教文化や民族の伝統文化と調和をしたものであってほしいと願いつつ空港を後にした。
沿道に見られたこの施設は禁煙の文字が書かれていた。ガソリンの貯蔵施設であるのだろうか。タンクローリー車が片隅に1台止まっていた。 大型の建築物の建造工事が所々で行われていた。消防訓練学校や建材センターなどの表示が見られる公共施設も目についた。
切り立った山のふもとに広がる農耕地は麦畑のようだ、草木の緑が見えない周囲の山腹と対照的な濃緑。付近の農家の造も石造で裕福そうに見える 周辺の山地から押し出した扇状地形の荒地に造林地が見られた。ポプラか柳の類らしい。走り去る車窓に○○基金の文字が一瞬見えたから緑化活動による造林地であろうか。
ラサ河は河幅が広くゆったりと流れる。広いところは4qにも広がるというが、人の住む集落との高低差がなく所によっては天井河の箇所もありそうだ。 ラサ空港は周囲を雄大な山々に囲まれた盆地に造られている。山が近いことで松本空港を思い出したが此方は平面的な規模はずっと大きいく滑走路も長い。

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