南湖にてV   
湖畔を飾った花たち    6月10日

冬の間水鳥に姿を追いなが湖畔を散策する楽しみも水鳥が飛び去った後はサクラの開花が楽しませてくれる。地元で毎年の開花をみている人は今年の桜はあまり色が綺麗でなかったというが、春先の寒さの戻りなど今年の天候によるものだろうか。それでも最盛期には華やかな色どりで楽しませてくれた。
ここの花は白とピンクの2色で、白の中に混在するピンクは、ベニシダレザクラでこれがよく目立つ。
市内の妙関寺の境内の乙姫桜は市の天然記念物に指定されたベニシダレザクラであるので、これを親木として増殖された子供達が市内を飾っているのだろうか。(4月20日頃撮影)
妙関寺の乙姫桜は白河を代表する桜である。
仙台藩の伊達政宗が将軍家へ献木の途中当寺で休憩の折住職が懇願し賜った苗木からで、樹齢400年になるという。濃いピンクのベニシダレザクラだ。
南湖公園の創設者松平定信公は樂翁公とも呼ばれ親しまれている。公を祭る南湖神社は社殿までの参道に沿ってソメイヨシノとベニシダレが植えられ、シーズンには参拝客と花見客の往来でにぎわう。
湖畔にはソメイヨシノ、ベニシダレ、そしてマツ林の中に点在するヤマザクラ等が春の公園の彩りを負いながらの散策は楽しい。 ベニシダレザクラの樹形である。開花途上の時寒気の戻りのためか開花が一律一斉でなかった。開花しないで蕾のままいたものもあったが、花の保持期間はながかったようだ。
ベニシダレザクラには花弁が八重のものと普通のものとがあるようで、八重咲きのヤエベニシダレザクラと普通のベニシダレがあり、八重の方がピンクが濃いようである。 南湖を巡る周回道路の一部は車の乗入禁止としている。道沿いの騒音も土埃もなく落ち着いた静かな環境でウォーキングの人や家族ずれでくつろぐ和やかな風景がよく見られる。
桜の華やかさはないが、ツツジ、アオダモ、ニセアカシヤなど木々の花が咲き夏の花ホウノキの花が咲いた。高い位置で天を向いて咲くので香りも降りてこなかった。 樹木の花の後、湖面を見渡すと5月末から6月に入ってハスが咲きだした。カモ類等水鳥の姿が消えた水面に清楚な姿を見せてウォーキングの人の目を楽しませてくれる。
   前ページへ  次ページへ