垣間見た中国の林業
雲南省の印象
                  9月1日

昆明市にて
 雲南省は、中国の最南端に位地する省で、ミャンマー、ラオス、ベトムと国境
を接する南国である。その省都昆明は、北緯25度の辺りにあって日本でいえば沖縄県の宮古
島とほぼ同緯度にある。熱帯に近い位置という先入観で、高温多湿の地をイメージしていたが、
訪れてみると予想に反して市街地は、街路樹も多く、緑豊かな都市で、気候は年間を通じて穏
やかで、毎月の平均気温は8℃〜20℃の範囲で、春のような気候に恵まれていることから「春城」
と呼ばれている。
 昆明市は三方を山に囲まれた海抜1900mの高原地形であることから、標高差による気温の低
減を、100m当たり0.6℃と言われることからみると、1900m昆明市では、低標高の地より11〜
12℃ほど気温が低くなることになり、穏やかな気候の理由はここにあったかと一人納得した。
 また、街路樹の中に日本のスギによく似た樹を見つけてた。スギは日本独特の樹種と認識して
いたのだが東アジアモンスーン気候帯として共通する生育条件下にあるということだろうか?
(10月10日追加)景勝地石林への高速道路の沿道は日本の農村によく似た風景が展開し
て懐かしさと親しみを感じさせる。
 
雲南省のスギと日本のスギの枝葉の比較、外見上はよく似ている。
図鑑によるとスギ科は世界に約8属、15種あり、アジア東南部、北米、タスマニアなどに分布とある
昆明から奇岩の景勝地石林に向かう高速道沿線、赤土の大地が広がる。農地は、水田、畑はソラマメ、トウモロコシ等、ビニールハウスも見られる多種作地帯、山は、マツ(アカマツ?)造林地がめにつく。
区画整理された水田地帯、前作(小麦か)が収穫されて水田の耕耘作業の人々姿、遠方の林は防風林か、稲掛用か?日本の北陸の風景を思わせる 森林に囲まれた集落が車窓に次々と現れる、山林にはアカマツの人工林、幼齢林が多いが、この地方は、マツタケの産地で輸出が多いという。
景勝地石林
昆明から南東へ
100Km程の所に
ある。正に「石の
林である
」2億7
千万年前の海底
が地殻変動によっ
て陸地化した後
雨水や地下水の
浸食作用によって
形づくられたのだ
と言う。こんな風景
が1000Ha余に広
がっているという。
2億7千年前
古生代の後半二畳紀
に生存した
サンゴ
の化石
は石灰岩に
包まれた状態で顔を
出している。日本で最
古といわれるハチノス
サンゴと似ているよう
に見えるが名前の表
示はなかった。
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