垣間見た中国の林業-森林づくり
8月10日

今年4月上旬、長野県日中友好協会の緑化協力活動に参加して中国河北省の省都石家庄市ほかの地を訪れ
たが、日本の自然や森林、林業の姿と比較して興味深い点が多々あった。
長野市内でも黄砂が舞い始めた時期、降り立った北京や石家庄でも黄砂に包まれて太陽の姿が見えない、こ
んな日が何日も続くようだ。緑化協力の現地は石家庄市から西北の位置になる平山県西柏坡(シーパイーホー
)、太行山脈の東側山麓に当たる位置。2000年からの事業で今年が最終年、80haの植栽を終了ときいた。

この事業地の入り口には、水源保護と土砂流失防備目的の国家プロジェクト事業を表示する大看板 山林は表土流出岩盤露出の荒廃山地の様相、場所を選んで植栽されたコノテガシワ等が緑の少ないこの時期に目立つ
植林地にはコノテガシワが仮植されていた。120~150cmほどの大苗である 二人一組の作業、独特の柄の長いスコップで4〜50cm以上の植え穴、少雨の地帯での植栽は深植えで丁寧に。
一箇所の植え穴に2本以上植える巣植え方式が採られ、植栽後たっぷりの潅水、潅水施設が整備された。 山間部へ入ると沿道にこの看板がよく目に付く、緑化や環境保全のため、樹木の伐採や家畜の放牧を禁止する。家畜特にヤギの過放牧が荒廃の要因だという
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