中秋の造林地
薬効のある草本類
 (その2)
9月20日

子供のころはゲンノショウコが身近な薬草であった。戦中から戦後にかけての食料難の時代は
食料不足のうえ栄養価を考える余裕もなく、子供達はよく腹をこわした。下痢が続くと赤痢や疫痢
などの伝染病が怖かった。どこの家でも薬缶でゲンノショウコを煎じて常備薬としていた。伝染病
にも罹らずに過ごせたのはゲンノショウコの薬効に負うところが大きいかもしれない。
今回も造林地で目に付く薬草を拾ってみた。薬用や薬効については薬草カラー図鑑(主婦の友社)
を参考としたが国内には850種を超える薬草類が見られるという。

オケラ(キク科)
春若芽は、山菜の王様
と珍重されるが、秋に
は頭花が開き葉も硬く
なる。
薬用部分の根茎を、晩
秋に掘り取り乾燥する。健胃、整腸にこれを
水で煎じて服用する。
ススキ(イネ科)
秋の七草の一つ尾花
、秋の季節を演出す
る主役の一つ。
薬用部分、春先葉が
発芽する前に地下の
根茎を掘り取り、水洗
後細かく刻んで日干し
する。
薬効、風邪の解熱剤
として水で煎じて服用
する。
アオツヅラフジ
(ツヅラフジ科)

落葉木本つる性植物。
葉は広卵形又は3浅
裂で全体に白い細毛
が多い。実は黒色の
丸型、つぶすと黒紫
の汁がでる。
薬用部分、つるや根を
秋に採取して日干し、
果実はそのまま日干し
薬効、むくみのときの
利尿薬に煎じて服用。
キンミズヒキ(バ
ラ科)

多年草、茎の上部で
枝分かれした枝に5弁
の黄色い花を穂のよう
につける。これを金色
のミズヒキに見立てた
薬用部分、根茎と全
草を採取して洗って細
かく刻み日干しする。
薬効、下痢に全草を煎
じて服用、歯茎の出
血、口内炎に乾燥した
全草を煎じてさめた煮
汁でうがいする
ヤクシソウ(キク科)
日当たりによい原野、
路傍に自生する。葉が
へら状卵形で基部が丸
く、耳状で基を抱くよう
に付く姿が、薬師如来
の光背に似るところか
ら名前の由来となる。
薬用部分、秋開花期に
頭花と花茎をとり日干し
薬効、腫れ物にこの頭
花と花茎をごま油にひ
たひたにつけて、この
油を患部に塗る。
ヌルデ(ウルシ科)木を折ったとき出
る白い樹液を物を塗る
のに使用したことから
「塗る手」に由来。果
実は雌木に塩辛い果
実が房状に付く。
薬用部分、果実を日干
しする。
薬効、下痢、痰、せき
にこれを煎じて服用
する。


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