6月に入って最初の日曜日(6日)、タケノコ狩をするから出てこないかという
友人の誘いに乗って栄村に出かけた。この日は、梅雨入り宣言が出されたが、
天気は午後まで持ちこたえた。
地区の田植えも一段落したので、地区の公民館が主催して、大人も子供も全
員が参加して、タケノコ料理を囲みながら楽しく一日を過ごすという例年の行事
が開催された。
朝7時半集まった男衆はそれぞれの車に分乗して、目指す現地へ向かう。
林道を走ること30分ほど、車を降りて林道から入ったスギ林地を通り抜けて
ネマガリダケ(チシマザサ)の群生地に入る。ビッシリト密生したネマガリダケを
掻き分け踏み分けしながらのタケノコの探索は、大変なエネルギーを必要とする。
それでも地元の山の様子を知り尽くした友人の案内で2時間足らずの間に5キロ
ほどの収穫があった。
栄村は県の最北端の豪雪で知られる村で、雪の消えた後に一斉に芽生える、
フキノトウ、ワラビ、ゼンマイ、タラノメ、タケノコ等山菜資源の豊富な村であるが、
最近では、他所からの入山者が多く、自分の所有林に入るのも気が引けるほど
だと友人はいう。そして一番困るのは、林内での酒食の後ゴミをその場に置き去り
にされることだという。そうした風潮に、最近では、自衛手段として、各集落の入り
口に山菜の採取お断りの立て札が見られるようになった。
ネマガリダケの密林、このやぶ の中を這い回るようにして探さ なければ、たけのこにはめぐり 合えない。 |
あった、丁度手ごろの大きさ のタケノコが2本数メートル先 に目に入った。此処へ到達す るまでが又一苦労だった。 |
林道端での集合時間が迫ってきた。 そろそろ下るとするか。収穫物を詰 めた袋を肩に沢沿いに下る。 |
この村でもきのこの施設栽培が盛んで ある。友人宅でも後継者が中心となって、 ブナシメの栽培に取り組んでいる。 |
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