12 珍しい岩石・枕状溶岩?
12月20日
今回は、地質に目を向けてみた。 植生土のう工を施工した山腹上部に向 かう歩道を遮るように丸い岩が”でん” と2個座っている。それは、斜面に沿っ て並び一見転び出しそうにも見えるが、 いつのころからそこにいるのだろうか。 この岩の表面は、丸や楕円形の小岩 塊が多数見られ全体が丸い岩塊と なっている。この山の北側に位置する 長野市綿内大柳地区には県の天然記 念物に指定されている、枕状溶岩の 露頭がある、これも同じ枕状溶岩か?。 |
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塊の表面には直径15cmから20cm 以上の丸や楕円、角型の小岩塊が顔を 出している。丸く立ち上がった岩だけでな く、山腹にも露頭が見られる。枕状溶岩 の成因は、海底火山の噴火により噴出し たマグマが海水により急激に冷やされて 枕状に積み重なって固まり形づくられた ものという。地球の歴史を遡ること 約1600万年前の海底火山の産物とい われる。 |
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この山地は、善光寺平の東の端にあって千 曲川、犀川の両岸に広がる善光寺平らが一 望できる。海底火山の噴火、海水の後退、 地盤の隆起など地殻変動の繰り返しを経て 現在に至ってきた。16世紀半ば上杉勢と 武田勢の激突した川中島の合戦など1600 万年の物差しで見れば極々最近の一瞬の 出来事であろう。 |
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これらの露頭の斜面の尾根を越えた北側斜面、 4月ごろ歩道を作設していた斜面には、歩道の 傍らから水晶の小片が見つけられた。現地の作 業員は六方石と呼んでいた。水晶は石英の結晶 といわれるが、斜面の裏表で異なった岩石の 出現はどの様な仕組みの違いが働いたのであ ろうか。小片は、8×6cm程であるが、表面には 5〜7mm程の水晶が剣山のように並んでいる。 |
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