世界の車窓へ(2004年4月分)

2004/05/02 (Sun) 247

.「4月30日(金)」.
■「ある意味、古谷実への回答」という書評が気になり、『最強伝説 黒沢』を購入。まだ初巻しか読んでないので印象しか書けないが、古谷実の絵のタッチが、ここ数年の内、驚くべき速さで変化しているのに比べ、福本伸行のこの速度は何だろう。あと、どうでもいい心得ですが、マイ・フェイバリット・レスラー、ケンドー・カシンが中西学に言った「俺を尊敬しろ!」というセリフの元ネタも『黒沢』らしいが、中西のWCW時代のリングネームがクロサワ。


2004/04/30 (Fri) 246

.「4月29日(木)」.
■友人から聞いたのは、千代田区に住むある特別な家族の話で、その家族が住む大きな居の周辺は、携帯電話の棒が4本立つという噂。また、その家族が携帯電話を使ってるとしたら、「家族割り」なのかという真偽。


■今日のリサーチ場所は、水道橋にある「聖地」。観客として何百回も訪れたこの場所に、仕事として来るとは感慨深いものがあった。観客時代でも、少なからず分かっていたことだったことが、ある幻想を現実に目撃すれば、やっぱりビビル。ビビルが、その幻想はあまり重要なことではないことを本番で知る。抽象的な物言いでスイマセン。今はこれしか書けない。


2004/04/30 (Fri) 245

.「4月28日(水)」.
■僕のパスポートの有効期間が、ルクセンブルグ滞在中の6月中旬までと分かり、書類もろもろを変更しなくてはならないから早く更新シルヴプレという緊急連絡がDCAから来て慌てて作りに行ったのが、一週間前のことで、それを都庁へ取りに行く。取りに行った後、再び川崎へ行きリサーチ。帰宅後、『24』をラストまで見る。何時見ても波瀾万丈のドラマを楽しむが、私生活という現実は、いつも同時進行だ。切り取り、編集してくれる担当がいることの羨ましさと心配。


2004/04/28 (Wed) 244

.「4月27日(火)」.
■決まりかけていたある仕事が、諸事情で無くなったのは非常に残念なことだが、「原寸大でやったこと」への評価は嬉しく、復活へのバネになりえた。

■先日、生観戦したPRIDEをテレビで見ながら思うのは、市民権というものについてで、自分を特別な場所に置くことは恥ずかしいことだが、つい考えてしまう。考えさせられてしまう構造自体が、このジャンルの特徴なのだろうか。


2004/04/27 (Tue) 243

.「4月26日(月)」.
■ある計画のリサーチ第2弾として、今日は川崎方面へ行く。前回いた「ある専門的な職業の屈強な男たち」のほかに、今日は「牛殺し・熊殺し直系の男たち」もいて、収穫多し。


■夕方、肉体労働者のように疲れていた。体はぼろぼろに疲れているが、脳が何かを欲している。なので、普段あまり読む機会の少ない文芸雑誌を、買って帰りの電車で読む。普通の体の状態で本を読むときの感覚とは違い、イメージというより文字面がダイレクトに脳に入ってきた。面白い体験だったけど、何でだ?


2004/04/27 (Tue) 242

.「4月25日(日)」.
■ある方に誘っていただき見た60億人類最強トーナメントPRIDE-GP開幕戦の席は、前から9列目の席で、目の前を「超人たち」が歩いていく。で、歩いた先にある白いキャンバスに生身の超人たちが描いた色々に感動。怪物君の悔し涙、暴走王の飛行機ポーズ、馬頭人身の回転締め・・。でも、一番のショックはクロアチア超人の負け。超人の超人たる以外のことをやり過ぎたか?あと、K1という怪獣ショーも嫌いではないが、あれはむしろテレビで見るからこそ面白いはずで、こっちの超人オリンピックは、生で見たほうがいい、と確信する。


2004/04/27 (Tue) 241

.「4月24日(土)」.
■前日から福島・白河市内に泊まっていた僕はこの日、何軒かの家をまわったあと、「翠楽苑」という日本庭園を見ながら抹茶を飲む。そして、久しぶりに温泉(ラドン系)に入り、体を休ませる。


2004/04/23 (Fri) 240

.「4月22日(木)」.
■中止になった『六本木ダンスクロッシング』が、六本木から遠く離れ浅草で、メンバーそのまま、名称だけ『吾妻橋ダンスクロッシング』と変えて復活!7月24日(土)、アサヒスクエアAにて。詳細は↓


『吾妻橋ダンスクロッシング』
http://www.asahi-artfes.net/program/30.php


2004/04/23 (Fri) 239

.「4月19日(月)」.
■録画しておいた『24』を見る。すっかりハマッて、気がついたら11時間見てた。



■『24』とは、まったく関係ないが、リアルというのは、やっぱり時間の問題のことなのではないのかと考える。いや、『24』とは全く関係ないですよ。言葉や体、空間というのは、どうにかすれば作ることができるけど、時間だけは加工できないし嘘をつけない。また、先日の披露宴で、(結婚式の王道である)赤ん坊の頃〜現在までの写真を編集したビデオを作ったのだけど、その時間には嘘がつけなく、だからこそ伝わったものがあったのだと思うのですが。そこで考えるのは、やっぱり表現と事実の間にあるもののことだ。


2004/04/23 (Fri) 238

.「4月17日(土)」.
■ある新計画のリサーチのため、早朝から千葉・君津へ行く。道中、アクアラインを降りたあと、巨大な東京湾観音の頭や、マザー牧場の看板が目に入り気にはなるが、リサーチを敢行しなければならない。子供の頃から、畏敬の念を抱いていた「ある専門的な職業の屈強な男たち」との作業、会話、ロケ弁を一緒に食う自分に興奮を隠せない。隠せないものの作業は深夜まで続いた。帰路の途中に、うみほたるにも初めて寄ったが、疲れて眠くて、名物・アサリまんを食べたら、ますます帰りたくなった。


2004/04/23 (Fri) 237

.「4月13日(火)」.
■新宿でインタビューを受けるも、(俳優&パフォーマーという)立場をつい忘れて話してしまい、いろいろトッチラカッテしまった。インタビュアーを困らせてしまい反省。主題でもある「リアル」とは、得てして、そういうトッチラカッタものかもしれないが、読む側のことを想定すると、そのままでは駄目なはずで、表現と事実の間にあるものを漠然と思う。


2004/04/23 (Fri) 236

.「4月12日(月)」.
■CLASKAというホテルに宿泊したあと、目黒通り沿いの家具屋巡り。新居のネット環境は万全でないものの、ある人から、宮沢さんの「不在日記」(http://www.u-ench.com/fuzai/index_0404_fh.html)見た?と聞かれ、見たら、披露宴の様子が世界配信、しかも写真付きでされていて、ビックリ。嬉しさと恥ずかしさと恍惚と不安、我にありですが、式後の忘れ物事情にも、ややビックリ。


2004/04/19 (Mon) 235

.「4月11日(日)」.
■以前から言ってきた個人的な用事というのは、結婚のことで、この日、私、小浜正寛は佐川智香と結婚しました。神前結婚の式の後、披露宴。披露宴の後、区役所へ行き、婚姻届を出し、無事受理されたことをご報告いたします。また、まだまだ若輩者ですので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。


■披露宴というものの演出は、初めてだったけど、列席していただきスピーチまでもらった師匠・宮沢さん、桜井さんや知人友人関係の方々、席のほとんどを占めた親戚の方々も、皆、いい結婚式だったと言ってくれて、とても嬉しかった。演出といっても、リハーサルなんてものはなく、そのときにならないと分からない一回限りのものだが、「実人生」「血縁」といったリアルなものと、「音楽効果」「ボクデスのネタ」という作られたものが、奇跡的にひとつになった空間。この日、もらったたくさんの笑顔、ことばを忘れないように、今後とも、やって生きたいと思う。どうもありがとうございました。


2004/04/10 (Sat) 234

.「4月9日(金)」.
■個人的なことの最終準備のため、横浜へ行く。横浜からの帰り、渋谷へ出るのに東横線を使うも、新しいホームは地下にあり、イマイチ不便。渋谷では、さるやまハゲの助事務所へ行き、しりあがり寿さんから有難い言葉をいろいろいただく。
また、ある届けにハンコを押していただいたのだが、最初、その台紙代わりに使おうとしたのは『ヒゲのOL薮内笹子』の単行本だった。が、「うーん、これは縁起が悪いな」と言って、奥様・西家ヒバリさんとの共著『いっしょぐらし!』に変えてくれた心配りに感銘を覚える。

『いっしょぐらし!』
http://www.saruhage.com/work13.html


2004/04/10 (Sat) 233

.「4月8日(木)」.
■引越し。引越しの休み時間に、俳優・関寛之と話していたことは、「嘘とホントの言葉と体について」で、ニブロールや岩松了さんの作品を通じて、ここ何年かの間にいろんな世界を見てきた関との会話は、(たとえば「鼻くそをほじりながら語る愛」とか、)僕にとっても有意義な時間だった。


2004/04/06 (Tue) 232

.「4月5日(月)」.
■明日(4/6)発売される『STUDIO VOICE 5月号』の特集記事「ポップvsアート」内に「P−ART」というページを構成ディレクションしました。今度、ユニクロからウォーホル、リキテンスタイン、バーバラ・クルーガーらの作品がプリントされたTシャツが販売されるのですが、そのシャツを、康本雅子&佐川智香&岩淵貞太に着てもらい、僕が書いた一コマ漫画のイメージを基に、カメラマン藤岡由起子さんが撮影。して出来たページです。とても面白い作業(&現場)でした。声をかけてくれた編集部・真子さんにも感謝。当然、作品一つ一つに深読み可能な思惑が詰められてるのですが、それを言っちゃうとポップにならなくなっちゃうのでチャックしときます。是非書店でご覧になってください。そして、買ってください。あと、感想とかも頂けたら幸いです。それでは、本屋へGO! You shop therefore I am!


2004/04/05 (Mon) 231

.「4月4日(日)」.
■からくりTVでボビー対ホイス・グレイシーを見る。ボビー、負けちゃったけどポテンシャルの高さは立証されたし、キャラも申し分ないので(試合後のコメント「この借りは働いて返す!」も秀逸)、大晦日あたりに、リベンジしてもらいたい。


2004/04/05 (Mon) 230

.「4月3日(土)」.
■用事があって、学芸大のニブロールのオフィスへ行く。ニブロールは『六本木クロッシング』において、MAMコンテンポラリー賞(トラベル賞)を受賞したらしく嬉しく思うが、そのことはさておき、今日、一番笑ったのは矢内原美邦が言った寝言のことで、彼女は寝言でこういったそうだ。「では、次の方どうぞ。スヌーピーさん!」
どんな夢見てんだ。


2004/04/03 (Sat) 229

.「4月2日(金)」.
■Nibroll about streetの04−05秋冬コレクション・ファッションショーを見に青山へ。ファッションショーと言えども、矢内原美邦が演出してるので、洋服を投げたり踏んづけたりするシーンがあり、バイヤー&プレス陣の手前、心配になったが、デザイナー・矢内原充志には、いい靴を履いてたとしても、それでも気にせず山や川に行ってほしい考えがあるらしく、「なら、いいか」と思った。あと、『ドライフラワー』と同じく、ダンスや映像、服、音楽などがだんだんと相殺しなくなって来てる印象を今日も持った。


■会場には、『STUDIO VOICE』のSさんも来ていて、先日のポップアート・フォトが掲載された最新号を見せてもらった。中身については、また詳しく書きますが、刷り上ったばっかりの本を、皆に見せ回ってるSさんを見て、嬉しい気分になった。


■先日のイベント用に使おうと思って買ったキューリがまだ大量に余っていて、朝から晩までキューリ料理がつづく。キューリだけのラタトゥーユとか。


2004/04/02 (Fri) 228

.「4月1日(木)」.
■1月1日よりも今日の方が、始まった!と、毎年、気分が新しくなる。気分は「新」だが、体調は変わらず悪く、自宅の近所でもあり、母校の目の前でもある飯田橋外濠沿いの桜は、狂わんばかりに満開で、それを横目に、引越しの準備と、それが伴う用事の準備でウオーサオー。


■今日分かったこと。(1)テコンドーの岡本選手は正道会館出身。(2)消費税を含む総額表示は、大勢で食事に行った時、自分が幾ら払えば良いかが分かる。■分からないこと。(1)引越し業者を調べていたら、「引越しもプロレス!」というキャッチフレーズの業者を見つけたが、何がプロレスなのか、まったく分からない。

「引越しもプロレス!」
http://www.pro-exp.ne.jp/


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