野生図鑑 鳥を訪ねて南へ北へ
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2度目のパプアニューギニア


 

Papua New Guinea, 2nd (Page3)


1/1 朝食前に散歩がてら、ゴルフ場の池まで行って見ることにする。通りで会う人毎にHappy New Year!と声をかけられる。長閑な元旦の朝だ。早朝から小さな息子をキャディーにしたおじさんがプレーしていた。ボールの飛んで来ない位置の芝生に座り池を観察する。日本のゴルフ場ではこうは行かない。White-browed Crake(マミジロクイナ)が見られた。もう1種、一回り小さく茶色のクイナも見られた。おそらくSpotless Crakeなのだろうが、マミジロクイナの幼鳥の可能性もある。ここでもトサカレンカクが愉しませてくれた。ウ(Little Black Cormorant)とコウモリがゴルフ場の上空を飛んでいたが、海の方はまったく鳥がみえなかった。

BusyBeeの言う通りやはり元日の朝ということで、ダイビングボートの乗組員達は9時になってもやって来ない。ダイバーの人達は自分達でボンベを運んだりしている。20分遅れで出港。まず目の前の宿泊施設のある島でオーストラリア人夫婦を降ろす。その後、名前は忘れたがPig島とは別の島に1本目のダイブの間行って、2本目のダイブの時にPig島を訪れることも可能だがどうするか聞かれたので2島訪問を選択する。海上ではアジサシ等海鳥に期待したが全然見えず、上陸する島の前まで行きやっとコアジサシ2羽を目にする。最初の島に日本人の御夫婦と上陸するが、白砂の小さなビーチがあるだけの小島で、10分程で1周できた。目にした鳥はFriendly Fantail等3種類だけだった。仕方がないのでビーチで海を眺めながら、迎えを待つ。

たまに遠くをコアジサシが飛ぶのが見える。海上の流木にアジサシが1羽止った。Gull-bill(ハシブトアジサシ)に見えるが、スコープを置いてきたので断定出来ず。次のPig島は逆くの字型の細長い無人島である。上陸する前に船上で、以前ヨーロッパからバーダーの団体がやって来て朝から夕方まで1日滞在したことがあったと聞く。こちらの島は大丈夫そうだ。ハト等鳥の声が何種類かする。無人島ではあるが、元旦なので家族連れが漁船で遊びに来ていた。ちょっとした森があったが、下の方はあまり草が生えていないので見通しがきく。森に入ってから数分でやかましい鳴き声を耳にするが姿は見えない。Beach Kingfisherの警戒の声かもしれないので慎重にいこうと思ったやさき、目の前の薮からBeach KFが飛び出した。飛んで行った方へ戻りあたりを探すが見つからず、声もしないのでとりあえず先を進むことにする。Beach KF を見た地点から数十mいったところで、Coroneted Fruit-Doveを見つける。オレンジやピンクの部分はもちろんであるがグリーンの部分が光沢があって実に綺麗だった。その後、頭が緑一色のFruit-Dove sp、Imperial-Pigeon sp、茶色っぽいGround-Dove spを目にするが、これらはいずれも自分が見つける以前に彼らが驚いて逃げる姿を見ただけなので種は判別できなかった。全身がブルーで嘴が真っ赤なカワセミspが岩の上に翔び降りすぐに影に隠れるの目撃する。Numfor Paradise KFにそっくりな気がしたが、彼らの生息域とは離れすぎている。おそらくCommon Paradise KFを見間違えたのだろう。見えなくなったあたりに遠回りして近づき探すがみつからなかった。Brush-turkey sp(ツカツクリsp)が歩いていて、私に気付いて薮に逃げ込むところを目にする。でかい鳥なのですぐに見つかると思ったが薮のなかを覗いても見えない。種を確かめようと少し離れて出てくるのを待つが、時間切れ。細長い島なので森のなかを海岸線に沿って1周するのに1時間かかってしまい、もう一度Beach KFを探しに行く時間が無くなってしまった。残念!もしまた来ることがあったら、その時は 自分も丸1日かけてこの島にトライしよう。

午後のツアーに出かけようと玄関前に行くとBusyBeeがマイクロバスにミネラルウォーターを積み込み出発の準備をしていたが、どうも機嫌が悪いようだ。乗り込んで聞いてみると今朝は休みではなく、日本人団体客を迎えに遠距離を往復させられた様だ。ロビーには2組の団体客が見えた。マイクロバスにいっぱいの日本人個人客(ダイバーに鳥屋が1人)を乗せ、ビルビル村へ向けて出発。それに加えて近隣の町から集まってきた青年海外協力隊の人たちも乗用車1台とバイクで同行するそうで結構の人数になる。シンシンが始まる前に村の家をYayoiさんのガイドで見学する。青年海外協力隊の人も、村にお金を払って来ているそうだが、ガイド役を務めている。自分は一向と別れ海を見ていると、泳いでいた村の子供たちが写真を撮ってくれと言ってポーズをとる。ピュアな笑顔が最高だ。

シンシンが始まる。自分も写真をパチパチ写すが、こればかりは音声付きのビデオでなければ駄目だと思い、すぐに止めて見学に専念する。あっいう間に20分強のシンシンは終わってしまった。もっと見ていたかった。踊り手のなかには昨日の朝会った70をこえているという長老やカワセミ探しに付きあってくれた村人も混じっていて、彼らの方から声をかけてくれた。他の人が何で知り合いなのか不思議がっていた。頭の飾りを見せてもらうが、極楽鳥(Lesser BOP)の口から棒を差しただけのちょっと惨い感じのものだった。次にもう一つ別の村を訪れ、大ウナギや映画ロビンソークルーソーのロケ地や蘭(Orchid1Orchid2)やチューリップの木、Madang Queenのメス等の蝶をみる。Queenと名前が付いているが、綺麗なのはオスの方なのでちょっと残念。ここは昨日の朝にもBusyBeeとちょっと立ち寄っていて、サイチョウや極楽鳥がいると聞いていたので、目の前の崖の木を注意して探すが、昨日同様見つからなかった。

1/2 朝の便でポートモレスビーへ戻る。お昼までホテルで休息後、再度バリラタ国立公園へ探鳥に出かける。公園のゲートへ向かう道でBlue-winged Kookaburra(アオバネワライカワセミ)等を見る。ゲートの前でクラクションを鳴らし、レンジャーが来るのを待つ間、Helmeted Friarbird、Rainbow Lorikeet等、初日と同様の鳥を見る。レンジャーの奥さんが鍵束をもってやって来たが、開かなかった。レンジャーがゲートの鍵を持ったまま、森に入ってしまったそうである。仕方がないので、後で落合う約束をして自分独りで徒歩で公園内に入る。すぐにわき道の方から囀りが聞こえてきた。声の主はRufous-bellied Kookaburra(チャバラワライカワセミ)だった。谷の下の方からも同じ声が聞こえる。30分程楽しませてもらった後、Tree House Trailへ向かう。Paradise KFの声が聞こえたが、初日の時より遠い。Tree Houseに登って待っていれば蚊も少なく他の鳥も見れるのではないかと期待して来たのだが、途中の梯子が壊れていて登れなかった。しばらく周辺を散策するが収穫はなかった。Trail を下り始めた所でレンジャーに合う。双眼鏡でゲート前にいる自分たちを見て戻って来てくれたそうだ。Trailを出たところで車が待っていて3人で展望台の方へ向かうことにする。すぐにチャバラワライカワセミを見つける。先程、囀りが聞こえていた別の個体がこれだったのであろう。すぐ下にワラビーが座っていた。ここには草原に住むお腹の白くて大きいのと、森に住むお腹の赤い小さいのと2種のワラビーがいて、これは前者だとレンジャーが教えてくれた。展望台から見慣れた景色を眺める。キバタンが見える。ここで見たのは初めてだ。アカカザリフウチョウの鳴き声がするが、やはり見えない。レンジャーが、この時期彼らは地面のブッシュの中にいるから見えないよ言う。ちょっと以外だった。木の上の茂みに隠れているものとばかり思い込んでいたし、これまで自分が見たのも木の上の茂みのなかを動く姿だった。ゲートの所でレンジャーを降ろし、来た時、アオバネワライカワセミを見た辺りまで来る。この辺りは木が疎らに立っていて、葉も多くないないので鳥が見やすい場所である。Raggiana BOP(アカカザリフウチョウ)が翔ぶのが目に入る。その後も何度か飛ぶ姿と木に降りて見えなくなるまでの1-2 秒間、観察することができ、証拠写真程度ではあるが数枚撮影できた。三度目の訪問で一番よく見れた。もっとも6月の早朝か夕方に来ればデイスプレイを確実に見られるのだが・・・。極楽鳥が翔ぶのを待っている間にDollarbird(ブッポウソウ)、Brown Cuckoo-DoveBrahminy Kite等を撮影する。その後、ゾゲリ村を再び訪れる。Dollarbird, Black-backed Butcherbird, Double-eyed Fig-Parrot, White-breasted Wood-Swallow, Orange-bellied Fruite-Dove, Yellow-faced Myna, Bar-shouldered Dove等々を見る。最後にEclectus Parrotがやって来て愛嬌を振りまいてくれる。おそらく普段から村人に慣れているのであろう。この鳥はメスの方が派手なので、メスとのツーショットを見せてくれたら最高だったのだが・・・。

1/3 植物園に行きガゴの鳥と動物をみる。大きなケージのなかに入りSuperb BOP, Magnificent Riflebird, Lawes' Parotia等の”黒い”極楽鳥がいないか探すがいたのはGlossy-mantled Manucodeだけだった。上記の3種は前回タリで撮影出来ているが、胸のメタリックブルーの飾り羽根の色が綺麗に出た写真が撮れていなかったので、カゴの中の鳥なら巧く撮れるかと期待したのだが・・・。他の極楽鳥はRaggiana BOP(アカカザリフウチョウ)だけだった。White-faced ShelduckPurple SwamphenPapuan Lorikeet Yellow-faced MynaSulfur-crested CockatooBlyth's HornbillCassowary等フィールドで見慣れた鳥を目の前で眺める。蘭園でOrchidを沢山観賞後、PAUへ向かうが大学が休みということで入れてもらえず、最後の最後でまた肩透かしをくらい、今回の鳥見旅を終了する。

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