ウイルスバスター2007

   ウイルス対策ソフトが毎年新しくなるのはとりたてて珍しいわけでもなくて、むしろ当たり前のことであって、必然的なことであって、要するに今回はウイルスバスター2006(以下、2006)からウイルスバスター2007(以下、2007)へバージョンアップしてみたのでレビューしてみたいと思います。

   ウイルスバスターの良いところはなんといっても新しいバージョンが出たら無償でバージョンアップできる点だと思うんですよ。今回であれば2006を利用中に2007が出たので無償で新しい2007に乗り換えることが出来たんです。他のウイルス対策ソフトではこういった無償バージョンアップはあまり見かけないので、これだけでも十分なアドバンテージがあるのに、この2007からはなんと、1本のパッケージで3台までのPCで利用できるようになったんです。しかもこれが2006からの無償バージョンアップの人でも手続きをするだけでそれが有効になるっていうんだから相当太っ腹ですよね。我が家ではウイルスバスターは毎年3本ずつ買っていたので、今度からは1本だけ買えば済むわけですよ。その他にもNortonAntiVirus(以下、NAV)を入れているPCも2台ほどあるので、これらをウイルスバスターに乗り換えることを考えても2本買っておけば十分間に合うんですよね。つまり費用が1/3になるわけですよ。浮いたお金でエロゲ買いまくりですよ。

   こうなったらウイルスバスター最強!もうNAVなんていらないよね!さようならノートン先生!って思ったんですが、手放しで喜べない部分があったんですよ。それは何かというと、この2007は以前ほど動作が軽くないような気がするんですよね。2006に比べると動作が明らかに重いんですよ。2006まではオプション扱いだった迷惑メール対策ツールが標準でインストールされてしまうので、それが動作しているのが影響しているのかもしれませんが、起動はもちろんパターンファイルの更新作業も時間がかかるようになったんですよね。更新作業の時なんかはアニメーションしなくてもいいから早く更新しろ、って感じで。ウイルスバスターを初めて使った2005の時に感じていた解りやすさは引き継いでいるものの、それと同時に感じた動作の軽さというメリットはなくなりつつある印象を受けてしまいました。
   本来こういったソフトはユーザーの見えないところで負担をかけずに動作してもらいたいんですが、昨今のウイルス事情を考えるとウイルススキャンは当たり前としてファイアウォールやフィッシング詐欺対策のURLフィルタなどさまざまなセキュリティ対策を施さないと危険な時代ですから、ある意味仕方ないんでしょうけどね。それでも2006の方が軽かったし2005はさらに軽かったことを考えると複雑な心境なんですよね。

   後、すごく細かいことなんですが、自動更新時の画面が邪魔なんですよね。更新がある度に進行状況の画面が表示されるんですよ。しかもこの表示が画面の最前面に出てくるものだから、こうして文字を入力している時でもお構いなしに表示されて何度入力を邪魔されたことか。っていうか1日1回は確実に邪魔されてるんです。もちろんエロゲってるときでもお構いなしに表示されるので目障り極まりないわけですよ。いや、ただ単にオプションで非表示の設定にすればいいだけなんですけどね、NAVなんかは最初から更新画面なんて出てこないからねえ。(更新完了のダイアログは出てきますけど)


結論:
   1本で3台まで利用できるようになったのは嬉しいところ。しかし、バージョンが上がる度に動作が重くなってきているのは微妙。