ATOK17

   俺がどのくらいATOKをこよなく愛していて、俺にとってどのくらいATOKが必要不可欠なものなのか、というのは今までのATOKのレビューでお解りいただけたかと思います。そのくらいATOKを愛している俺なので、当然ATOKがバージョンアップしようものなら、とりあえず買っておく?みたいな感じなわけで、どの辺がバージョンアップしたのかなんてあまり調べずに買うわけで、買ってきたら速攻でインストールするわけで、そして、後はただひたすら使いまくって自己満足に浸りまくるわけなんです。それが俺にとってひとつのステータスだったんですが、正直なところ俺的には今のバージョンのままでも十分すぎるほど変換の精度には満足しているし、今回のバージョンアップが変換精度の向上程度の機能アップだけなら本当は買わないつもりだったんです。
   しかし!そこは着実に進化し続けるATOK!俺が密かに、こんな機能があったらいいのになーと思い続けていた機能が搭載されたことを知ってしまったわけで!もう買うしかないじゃないですか!ないんだよ!(<力説)もちろん買ってきたわけで、速攻でインストールしたわけで、そして(以下略)。

   さて、その俺があったらいいなと思っていた機能とは何かと言うと。それは、連想変換機能。これは何かというと、意味は同じなのに違う言葉ってあるじゃないですか。それを変換する機能なんです。
   例えば「美しい」という単語は「可憐」と同じような意味を持ちますよね。その「美しい」を変換しようとしたときに、今まで通り漢字へ変換するのに加えて、ctrl+tabキーを押すことで「可憐」などのように「美しい」と同類の意味を持つ単語の候補を表示し、変換できるような機能がついたんです。
   これが使ってみるとかなり便利なんですよね。文書を書いているときに、何度も同じ言葉を使ったらくどくなるかな、と感じることがあると思うんですよ。今までだと片っ端から辞書をひっくり返して、同じ意味で違う言葉を調べて言葉を置き換えるなんて作業をしていたんですが、この連想変換はその手間を省くことができ、快適に文書を作成することが出来るんです。
   この機能は俺のように語彙の少ない人にとっては大変ありがたい機能だと思います。

   しかも、この連想変換には挨拶文例集なるものも収録されていまして、例えば「お世話になりました」という文を変換するときに、同じようにctrl+tabキーで「お手数をおかけしました」などのように意味合いの似た文章を変換候補に表示し、変換することも出来るんです。挨拶文などは書くのがなかなか難しいので、こういった手助けがあると本当に助かりますよね。

   ATOK11から導入された手書き入力や、ATOK14から導入された誤字や誤用を指摘する校正支援機能、そして今回導入された連想変換など、ただ普通のIMEとしての漢字を変換する変換効率の向上が頭打ちになってきつつあるIMEの機能を、これからはこういった違う方法で漢字変換を補助していく方向に進化していくのかななんて思えてくるような感じがしました。


結論:
   MS-IMEを遙かに凌ぐ優秀な変換精度、しかも、かゆいところに手が届く機能が満載で、これが一太郎とセットでエロゲと同じくらいの価格(バージョンアップ版、キャンペーン版、キャンパスキット版)で買えるのだからお買い得!しかもATOKのみだともっと安いということで黙って買っておけ!絶対に後悔はしない!主に俺が。