ThinkPadと言えばキーボードが最高とか、トラックポイントが乳首みたいで最高とか、剛健性が高いとか、抜群の安定性とか、黒いとか、チンコパッドとか、弁当箱みたいでダサいとか、スペックの割に値段が高いとか、まあいろいろ言われているわけですが、要するに一度ThinkPadの良さを知ってしまうと他のノートPCは使えなくなるっていうくらい最高なわけなんです。
俺も当時(97年頃)、愛用していたThinkPad560Eから乗り換える機種を探していて、次もThinkPadにしようかなと思っていたところ見つけたこのThinkPad560Xモデル2640-65J(以下2640-65J)。現行機種から微妙に外れかけて値下がってたところを勢いで買ってしまいまして。値下がっていたと言っても他社の現行機種よりも割高で性能も低かったんですけれど。
買ってから数日はキーボード最高!トラックポイント最高!だったんですけど。…やっぱり遅い…遅いんです。
それじゃあ思い切って改造するか!ってことで買ってからわずか1週間ほどでクロックアップしました。
せっかくの新品で買ったのに改造した時点でメーカ保証も無効になります。それどころか改造に失敗したらン十万円がパァです。ただの不燃ゴミになってしまいます。それでも改造するんです。するんだよ!
― クロックアップ ―
当時、ネットで調べてみても改造方法が見つからなかったので、自分で解析して調べました。
この2640-65Jに使われているCPUはTCPタイプのMMXPentiumなのでCPUのFBピン(動作倍率)の設定によって動作クロックが決まっています。元々は200MHz(66MHzx3)なのでこれを変えるだけです。今回は233MHz(66MHzx3.5)にクロックアップしました。下の画像を参考に抵抗を1つ外すだけです(画像は既に抵抗を外した状態になっています)。この抵抗が233MHzにするFBピンです。
ちなみに266MHzにも改造してみたんですけど、動作が不安定(バッテリ動作時にBIOSの中にあるEasy-Setupで特定の項目だけエラー)なのでその改造方法は省略します。
ここで注意したいのは全ての2640-65Jでクロックアップ出来るとは限らないってことです。元々は200MHzで動くようにしか設計されていませんので当然と言えば当然です。だから文句言うな。
それと、この改造ではほんの気持ち程度にしか速くなってません。1割程度のクロックアップですから。正直、リスクをしょってまでやる改造じゃないです。これらの説明で判らない人やハンダごてを上手に扱えない人は改造しない方が無難です。
なお、Rekiさんがこの改造法を実践して詳しい手順をアップしてくださいましたのでそちらもご覧下さい。266MHz化も紹介されています。
― 余 談 ―
ハードディスクは2.5インチ(12.5mm厚まで)のIDEで8.4GBまでならそのまま載せ替え出来ます(実際載せ替えて使ってました)。それ以上の容量のHDDは基本的には動作しないのですがちょっとした細工で動作するようです。やったこと無いので詳しくは知りませんが。
それとメモリはS.O.DIMM(EDOタイプ)の64MBが使えます。これで最大96MBまで拡張出来ます。噂によると128MBタイプのメモリも使えるみたいですが、入手が困難でしかも高価だったので試していません。ってもうTP560Xは壊れちゃったので試せないし。
― 注 意 ! ―
※改造は各自の責任の元において行ってください。若人は一切の責任を負いません。また、改造を行うことによりメーカ保証も無効になります。ご注意下さい。
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