河原崎家の一族2

   「大人が遊ぶPCゲーム」と銘打たれた広告の河原崎家の一族2。いやぁ、なんともアダルティな雰囲気を醸し出してるじゃありませんか。そう!これだよこれ!俺が求めてたのは!こういう大人でも楽しめるゲームなんだよ!いや、別に凌辱系を求めてるわけじゃなくて!なんて言うの?萌えとかアニメっぽいキャラ満載のゲームじゃなくて、いや、同じ二次元なんだけど、そういうのを売りにしてないって言うの?しっかりとまとまってるって言うの?なんかこう奥の深い内容って言うの?そんな感じの。

   この河原崎家の一族2は、かなり前にシルキーズブランド(Windows版はelfブランド)でリリースした「河原崎家の一族」の続編にあたるゲーム。続編と言っても前作からシナリオが繋がっているわけでもなく、同じキャラが出てくるわけでもなく、全く別の内容なんですが。じゃあ何で続編っぽいタイトルがついてるのかというのはきっと大人の複雑な事情があるんでしょう。その辺には触れちゃいけません。

   さて、シナリオの方はというと。フローチャート画面で見ると4周分ある(でもシングルエンディング)んですけど、それぞれが似たような展開ながら微妙に違う展開になっているんです。その展開が把握しやすいように自分が何週目のどこにいるかが一目で分かるフローチャート画面が表示できるので非常に遊びやすいんですが、この画面にちょっと不満あり。
   まず、フローチャート画面がゲーム画面とは別に新しいウィンドウを開いて表示する関係上、ゲーム画面をフルスクリーンで表示しているとフローチャート画面が表示できないんです。パソゲーらしくウインドウ表示で遊べってことなんでしょうけど、折角フルスクリーン表示も選べるのにこれはどうかと。つーかこれは手抜きですか?
   それとこのフローチャート。自分がいまどのルートを通ってるのかが解るのはもちろん、どこに分岐があるのかも解るようになってるんですが、要所要所にあるポイントに戻ってプレイ再開というのが出来ないんです。そのポイントに戻ってのシーン再生は出来るんですけどね。百鬼なんかにもこれと似たようなフローチャートのシステムがあったんですが、百鬼はちゃんとそこまで戻ってプレイすることも可能だったので、システムが退化してしまったように感じてしまったのが残念でした。


   若干システム面に不満はあるものの、そこそこの緊張感やフローチャートを見ながらまだ通ってないルートを見つける面白さとか、陵辱シーン以外でも楽しめるので陵辱好きはもちろん、そうじゃない人にも十分楽しめる内容じゃないかなと。ただし二次元的な萌えとかは期待するなよ!そういうゲームじゃないんで。