BITTERSWEET FOOL

   minoriのデビュー作となった「BITTERSWEET FOOLS」。minoriのソフトは「Wind -a breath of heart-」(再販版)と「ANGEL TYPE」しかプレイしたことはなかったんですが、前者は笑いあり泣き所あり感動ありで楽しめ、前者は雰囲気と音楽が良かったという比較的いい印象があったのでリパッケージ版が出たのをきっかけにプレイしてみたんです。やっぱりデビュー作がどういったゲームなのか見てみたかったですからね。

   さて、その「BITTERSWEET FOOLS」ですが、物語の舞台はイタリアのフィレンツェ。ほら、なんかこうお洒落な雰囲気がしてきましたよ。主人公は殺し屋のアランと諜報活動を行っているパレルモ。ほら、なんかこう闇社会な雰囲気がしてきましたよ。デビュー作ながら期待できそうじゃないですか。

   ところで、なんで主人公が2人もいるのかというと、このゲームは面白いことに主人公2人の別々の物語が交互に展開していくんですよ。2つの物語は舞台が同じというだけで接点はほとんどなく、最後まで2つの物語が繋がることはありません。登場人物の一部が共通するくらいです。こういう展開のゲームは今までにもあったかと思うんですが、最終には話がひとつに繋がるパターンがほとんどで、このゲームのように最後まで繋がることなく終わるというのは珍しいのではないでしょうか。

   このゲームはもちろんエロゲなので物語が進むにつれてそれぞれの主人公はそれぞれのヒロインと結ばれていくわけです。アランはティという少女と。パレルモはレーニエという少女と。他にもどう見ても成人じゃないと思われる少女が多数登場してはそういうシーンになるわけです。しかもパレルモと共に諜報活動を行っていたエリチェという体格のいい男がいるんですが、これまたユーンという少女と結ばれてしまうわけですよ。

   いや、まあ、ティはぎりぎりセーフというかむしろ主人公と同じくらいの年齢っぽいのでいいんですけどね、でもレーニエはねえ。ユーンはねえ。明らかに幼すぎじゃない?って感じですよ。その辺のフォローになるのかどうか解りませんが、オフィシャルHPからコメントを抜粋してみますと


   >必然性のある展開と、ドラマ性を重視した物語。
   >“すべてのシーンには、理由がある”。
   >それがこの『BITTERSWEET FOOLS』という
   >物語を創るにあたっての、私達の考え方です。



   …そうですか。ロリな展開は必然性ですか。


   ということで、このゲームはフィレンツェの雰囲気を感じながら実は幼い女性達とヤっちゃうゲームだったというわけです。いや、まあ、恋愛は自由ですからね。ソフ倫的には自称18歳でしょうから問題ないでしょうし、他のゲームとは(いろんな意味で)ひと味違う雰囲気を楽しめると思いますよ。たぶん。俺にはそっちの属性は無いのでよく解りませんけど。