Q | 最近夜泣きがひどくて困っています。 どうしたらよいでしょうか? |
A | 日中は機嫌も元気もよく、お乳もたっぷり飲み ニコニコしている赤ちゃんが、 夜特に原因も見あたらないのに急に泣き出すことがあります。 これが「夜泣き」です。 夜泣きは3〜4ヶ月頃からみられ始め、 多くの場合、2歳までに見られなくなります。 夜泣きの原因は のどが渇いた、お腹が空いた、暑い、寒い オムツが汚れた、 昼間の運動が足りないとか逆に 昼間興奮した などが考えられます。 でも実際に「これだ!」という原因ははっきりしません。 ただ赤ちゃんは大人のようにまだ 睡眠リズムができていないので 睡眠リズム形成する過程におこるとも 考えられます。 ちなみに外国では赤ちゃんは昼も、夜も泣くのは 発育期に見られる当たり前のものと受け止められていて あまり問題視されないようです。 夜泣きの時どうしたらいいのでしょうか? まずは推定できる原因を考えて、原因を取り除くことです。 @お腹がすいた?母乳、ミルク、離乳食などをあげましょう Aのどがかわいた?湯冷まし、麦茶などをあげましょう Bオムツが汚れてませんか? C暑い?寒い?室温や衣類をチェックしましょう。 汗をかいてるようならあつすぎるかも? 同じ部屋にいるお母さんと同じ状態でいいですよ。 D眠い?赤ちゃんによって寝るときの癖があります。 いろいろ試してみて一番効果的な方法を見つけてください。 E相手をしてほしい?日中遊び足りなくて遊びたいのかも。 F泣き方がいつもと違う時はまず裸にして 全身をチェックしてみましょう。 今日便はでましたか?泣く以外の症状は? でも「夜泣き」は原因がなく 実際泣きやまないことが多いようです。 具体的な「赤ちゃんの対応策」をいくつか紹介します。 @夜寝る時に、軽く背中をさすったり、子守唄を聴かせたりして 赤ちゃんに安心させてあげましょう。 Aそれでも寝付かない時は抱っこしてあげましょう。 B1歳前後の赤ちゃんは、昼間に適度に運動をしましょう。 昼間運動不足だと夜も目が覚めてしまいます。 ただ逆に昼間はしゃいだり、興奮しすぎると 夜泣きすることもあります。 C日光浴も大切です。 日光にしっかりあたると、夜メラトニンというホルモンがでます。 Dテレビ終了後のノイズ(俗に言う砂の嵐)をきかせる Eスーパーのレジ袋をこすった音をきかせる これらの音は赤ちゃんが胎内にいる時に聞いた音の 波長に似ていて泣きやむことがあります。 いろいろしても泣き止まない時は F部屋を明るくして、しっかり目を覚まさせる 少しの間遊んであげたり、外にでたり、ドライブしたり 気分転換をはかってください。 いろいろな方法をやっても泣き止まないと お父さん、お母さんも切なくなったり、イライラしたりします。 そこで「御両親の対策」もいくつか紹介します。 @時間を見つけ、昼でも夜でも、とにかく寝る。 A夜泣きのことがわかる人に話を聞いてもらう。 Bビデオをみながらあやし、気を紛らわす。 C泣いている顔や写真をビデオに撮る D抱っこで寝るようなら、抱っこしたまま寝る どうやってみても1-2時間泣き止まないことがあります。 そのような時「もう参った、限界だ」と思ったら 赤ちゃんをベットに泣かせて、別の部屋で寝てしまいましょう。 「治療薬は?」 特別な薬はありません。 ただ昔から、漢方薬のなかに効果があるものがあります。 一度御相談ください。 いろいろ試してみても夜泣きが続く時期があります。 夜泣きの時一番大切なのは、 イラつく気持ちをグッと我慢して、少しでも気を落ち着け 赤ちゃんをあやすことが夜泣きに対する最良の方法です。 赤ちゃんは、イライラした気持ちを敏感に察知しますよ。 そして夜泣きはお母さんだけでなく(又はお父さん?) 夫婦で対応することも大切です。 そして夜泣きは必ずなくなることを知っていてください。 また赤ちゃんが夜に不機嫌になるのは、病気のこともあります。 夜泣きが激しく続いたり、 普段とどうも様子が違うと感じたら 専門医を受診されることも大切です。 |