夏  カ  ゼ


原 因

カゼの8090%はウイルスによる感染が原因で起こります。原因ウイルスの数は200種類以上あるといわれています。この中でエンテロウイルス、アデノウイルスが夏カゼの原因ウイルスの代表です。これらのウイルスは高温多湿の環境を好むので、夏に流行します。

症 状

高熱がでて、下痢、嘔吐などの胃腸症状を伴います
その他夏カゼの代表のヘルパンギーナでは、のどに水ぶくれができるので、痛くて食べられなくなることがあります。手足口病では手のひら、足のうら、口の中に水ぶくれができます。咽頭結膜熱(プール熱)は結膜炎を伴います。プール熱と言っても、プールに入らなくてもうつります。

どうしてうつるの?

  唾液を介しての「飛沫感染」です。潜伏期間は2〜7日。家庭内で完全に予防することは難しいですが、「飲み物の回し飲みをしない」「同じタオルを使わない」「できれば接触しない」などを心がけましょう。

かかったときに気をつけることは?

高熱や口の中が痛くて、食事も水分を摂るのも嫌がることがあり、ご両親もお子さんもとてもつらい思いをします。でも「水分補給」は大切なので、水分はしっかりとりましょう

合 併 症
 まれに「髄膜炎」「脳炎」を起こすことがあります。
「高熱が続く」「元気がなくボーとしている」「嘔吐」「ウトウトしている」「けいれん」などの時は必ず受診しましょう
予 防

手洗いを行い、クーラーによる冷やしすぎに注意し、流行時には、人ごみを避け、栄養、睡眠を十分にとることが大切です。このように夏でもカゼをひきます。そして夏カゼには多彩な症状、合併症があります。夏でもカゼかなぁと思われたら、早めに受診しましょう。