「赤ちゃんの泣き声の高さは?」

日本人の赤ちゃんの産声を調べた調査では、その振動数は400ないし500Hz
であることがわかりました。実際の音でいうと、ピアノでは「ハ長調のラ」。
もっとわかりやすくいうと
NHKの時報の音は
低いほうが
440Hzと高い880Hzですから、
低い時報の音の高さに近いということになります。

「赤ちゃんは1日のうちどれくらい泣いているのですか?」

生後7週間までの赤ちゃん50人を調べた結果、
平均的には約2時間ですが、泣くことの少ない赤ちゃんは48分、
よく泣く赤ちゃんは
4時間で、
5
倍の隔たりがあるということです。
ですから、よく泣いても、あまり泣かなくても、
赤ちゃんひとりひとりの
個性と考えましょう。

「母親はこどもの泣き声を聞き分けられるか?」

出産後わずか3日で、23人中22人のお母さんが就寝中のわが子の泣き声を
聞き分けた
という報告があります。
母親ひとりひとりに潜む力であり、
この力は非常に感度も高く、たとえ眠りが深くても、泣き声で目を覚まし、
瞬時に泣き声の種類を聞き分けられます。
母親のもつ素晴らしい力です。

「痛いとき、空腹時の泣き方のちがいは?」

泣き声を耳で聞くばかりでなく、声を電気的に記録して、
声の持続時間や声の性質を分析した
結果があります。
それによると痛みの泣き声は空腹の泣き声よりもかん高く、
泣き声の持続時間が長い
という特徴があるようです。

そして空腹の時は
低い音程ではじまり、一旦高くなり、再び低い音程に戻る
事が多く、

痛みの場合は
高い音程ではじまり次第に低い音に変わっていく特徴があるようです。

この特徴は、耳で聞いただけでも、
たいていの人は聞き分けられるようです。

泣く行為は、
赤ちゃんにとって大切なコミュニケーションの手段、
大人に発したサインだ
とも考えられます。

また、人間だけが涙を流すと言われています。
赤ちゃんが涙を見ると、

胸が締めつけられ、
ほぼ反射的に、濡れて光る小さな顔を
拭いてやらずにはいられなくなります。

そして子をいつくしみ、やさしくあやすことになります。
赤ちゃんが泣いて、求めているものは、
この「ぬくもり」かもしれません