二人は誰?
朝に酔う、触れるシーツにあなたの温もり
また、幸せな朝が来た。



蜜日



「ん……? さくら」

まどろみの中
瞳を開けるあなたにそっち口づける。

「あ、む……
んっ」

朝独特の口につく酸味
生きてるからこそでる垢。
口の中にたっぷりと感じて愛しき人の腕に酔う。

「おはよう。さくら」

この口づけを嫌がらないこの人に嬉しさと言う愛しさで

「おはようございます真一郎さん」

一息で言う言葉は愛情にたっぷりと犯されていた。



 カシャ
静かにカーテンがあけられる
白さに揺れる真一郎さんは本当に綺麗で
私が黒い所に居たことを思い出させる。

「さくら〜」

甘い声で私を呼び
きゅっと、甘く甘く抱きしめられる
力を込められるのが嬉しい
離さないと言ってるようで
私は嬉しさに声を漏らす

「真一郎さん……」

甘い日は今日も確実にやってきていた。



 じゅーじゅーとフライパンには卵が焼ける。
目玉の丸が壊れて
ちょっと泣きそうになったけど
「溶け合ってるんだよ。俺らみたいに」
って、言ってくれたのが嬉しくて笑っちゃった。
いつも優しい真一郎さん
料理が上手な真一郎さん
だから、せめて朝だけは私が作る。
トントンと包丁の音も軽く
目玉焼き(半熟のスクランブルエッグ化したけど)
オニオンスープ
チキンサラダ(「さくらは鳥好きだよね」と、言われてしまった。続いちゃったかなぁ?)
フレンチトースト
さっとした手間をかけた朝食。
二人で美味しく頂いて
服を着替えさせあう。

「ほら、さくらばんざーい」
「 はい 」

 腕を通すシャツの冷たさをすぐに真一郎さんが抱きしめて温めてくれる。
スカートの心の無い感触を真一郎さんが抱きとめて心をくれる。
一通り着たら
次は真一郎さん。
ズボンを履かせるときに大きくなってるそれに気がついた
朝、昨日の事を思い出して まだ元気♪

「あのね。さくら。
今更だけどじっと見られるとさすがに」

ぴとっつ手を触れる
これがあるから愛し合えた
そうじゃなくても真一郎さんは優しくしてくれたと思うけど
ここまで一緒にはなれなかった気がする
縁結びをしてくれたこの子に
そっと口づける。

「さ、さくら?」

「すぐ済みますよ」

「いや、それはそれで屈辱感が……」

困ったような真一郎さんの顔。

「あの……嫌でした?」

「いや、嬉しいよ。さくら」

頭に感じる手の平の重さ
あったかくて優しくて
指先が髪を賺す。

「あ…ん。むっ
はむっ……」

唇に触れる、それは暖かく脈を打つ
脈のすじにそって舌をはわせる。

「あぁ……さ、さくら」

「はむ。うん……ちゅっ」

返事をするように唇でやさしく噛み付く
丸くなった頭を唇がなぞり上げる。

「はぁっ……うぅん」
唇にあわせて指先でなぞる。
掌を下側の袋にあてがい
舌がおりたった流れのまま吸い付く。

「くっぅ……」

荒い息に心を震わせ
どくとくの苦味を美味と感じながら
味の濃い部分へと舌を伸ばす

「さくら……そこっ……」

うなずくように首を動かすとそれが刺激となって
一段と大きく膨らみだした。
すじばった所がびくびくと脈打つ。

「はっ……あぁ……」

「ぅぅ……ちゅ」

息を吸うと真一郎さんの腰が大きく震える
それの頭が膨らみだしたと思うと

「さ、さくら……でっ」

「ぅん♪」

返事は吸う事で答えながら
熱を持ったゼリーをたっぷりと飲み込んだ。




「はぁっ、はあっ、はぁ……」

「お疲れさまでした」

「疲れたのはさくらでしょ?」

「いいえ。沢山頂きましたから」

照れたように微笑む顔に
私はやわらかく答える。
力の無いモノを手にしたウェットティッシュで腫れ物のように拭いた。
その間にあえぐ姿がまた可愛らしかった。



 朝というには遅く
昼というには早い時間
二人の手は一つに絡み合う
それ自体が淫靡であるかのように指先が手の甲を
指を虫のように這い回る。
手のひらには汗
腕は組み合わさり
それを楽しむように体を預け
二人は歩いて行く、
目的もなく
ただ、歩いていく
風を感じながら……




 お昼
簡単に喫茶店でサンドイッチ
真一郎さんはご飯が良いと言ってピラフを食べて
街中であった大輔さんと井上さんと少し歩いて
今は少し休憩中
男の子は男の子と
女の子は女の子とおしゃべりとなりました。


「で、ですね。聞いてくださいよ、綺堂さん」

「何かありました?」

「あったなんてもんじゃないですよ〜
あいつすぐに飲ませたがるんですよ」

会話の最初は二人きりの時にどんな位置にいるか
私は真一郎さんの隣とか背中とか
井上さんは向かい合ってと言う事でした。
二人の時の会話もまた別で
私なら相手を想った……こう、詩的な会話でも
井上さんたちは時事的、こう思いついた事を言い合ってるみたい
それも少し羨ましい
今何を考えてるのかは結構気になってしまうから
そんな話をしていたら
どんな風にしてるかって話になりました。

「私なんかはこう……飲んじゃいたい方なので……」

「うわ、綺堂さん真っ赤。
ってマジですか?」

「わりと」

「なんか嫌な味しません?」

「珍味と言うか……
なんか好きなんです。あの味」

「ほぇ〜。良いですねぇ……
いや、良いのかはわかりませんが」

「良い事なんですよ。きっと」

「ですね。相川先輩は何か嫌がる事します?」

「うーん……
そうですね。あ」

「何かありました?」

井上さんが身を乗り出してくる。
そのまま耳をつかんで引き寄せた。

「痛っ。
って………………ほむほむ。
ああ、お尻ですか」

「井上さんっ!」

「でも、なぜかそっちにも興味持ちますよねー。
とりあえず全穴制覇ー!
とか、言いたいんでしょうか?」

「そうなんでしようか?」

むむ。
っと、二人で悩む。
でも、答えがでるはずもなく
えっちの時の愚痴?
な話になってきました。

「痛いってのに
無理におくに入れよーとするのはなんとかして欲しいものです」

「私は奥は気持ち良いかな。
それより。下がる時に周りをこすられるのが痛いです」

「あー。私はそっちのが気持ち良いです。
やっぱり違うんですねー」

「ですね」

「でも、逆じゃなくて良かったかも」

「はい?」

「あいつあんまり奥に奥にってしないから」

「ああ。真一郎さんは奥が好きみたいです」

「それって大っきいって事じゃ?」

「井上さん、笑い方がいやらしいですよ。
でも、どうなんでしょ?
他の人のは知りませんし」

「私も知らないけどねー。
話はいろいろしてるけど」

「私は井上さんとだけ」

「綺堂さんの知り合いって彼氏持ち少ない?」

「ここまで話ができるって意味でなら井上さんくらい」

「ふっふっ。それはちょーっと嬉しいですね」

「ふふ。そうですか?」

「そうです」

「あいつはいろいろそう言う知り合い多そうだから」

「そうなんですか……
真一郎さんは……どうだろ?」

「あれ? 綺堂さん気になるほう?」

「なりません?」

「浮気してないなら良いかなー
ね。私は」

「私は……どんな人とこうしてたのか気になりますね。
鷹城さんとの事疑ってたし」

「ああ。唯子先輩とはねー。
見るからに怪しい」

「唯子の何処が怪しいって?」

「乳だろ」

「それは大きさだ」

「それはセクハラ」

「何を今更」

「お話終わりました?」

「うん。こっちはね。
ななかちゃんとはまだ?」

「どうなんでしょ?
まだと言うより」

「もう、惰性でしたけどね
相川先輩がどれだけメロメロなカップルか聞かせて貰いました♪」

「こっちも聞いたよ。
大輔が何したか」

「しゃべるな」

「まぁ、良いじゃねーか
こっちも綺堂がどんなんか聞かせてもらったし」

「真一郎さん……」

「ま、普通の会話だから
普通の」

「まぁ、良いですけど……
こっちも少ししゃべりましたし……」

「あれで少しなんだ……」

「なんかお前らって凄ーよな」

「なに勘違いをしてるっ!?」

「あは、あはは、あはははは」

 それから井上さん達と別れて
真一郎さんの部屋で夕食
相変わらずとっても美味しい料理を食べて
平日にまで泊まれないから
少しのお別れ

「また、学校で」

「その前に駅で」

「うん。また駅に届く道で」

逢瀬の誓い
優しいkiss。
舌先がとろけるように合わさり、
歯先に触れ、歯茎を求める
唾液は相手の奥へ奥へと入りこみ
吸い付くようにそれを飲み干す
腕が二人の背中に回り
きつく抱き合い唇をぴったりくっつける。

「はぁ……」
「ふぅ……」

 二人で微笑みあい
ゆっくりと帰り道を歩く
何度も振り変えりながら
その度に真一郎さんは手を振ってくれた。









 今夜もまた
真一郎さんの夢を見よう……





蜜日(前? 後?)へ

後書
たまにはさくらを書かないと
って、理由で書きました♪
こう言うただ甘いだけのってどうですか?
ご意見・ご感想をお持ちしていますm(_ _)m

TOP掲示板