エピローグ


ナレーター:
「結局、なにがどうなったのよ?」
ここは先輩の自室です。
小さいままの七瀬さんが、先輩の膝の上にちょこんと乗ってそんな事を聞いていました。
…ちょっと羨ましいですね…
「私の前世の記憶はまだ残っているし………」
「記憶はね…もうななせの脳の中に刻み込まれてしまっているんだよ。だから消えない。幻想率を0にしてもそれによって変わった現象は戻らないからね。」
先輩が、わりと丁寧に説明しています。それでも、たぶん難しいですね。
「なるほど…それで、もう大きくなれなくなったわけか…」
「そう言うこと。」
そう、七瀬さんは、もう大きくなれなくなっていたのでした。
「大きくなれなくなったら…しんいちろう、わたしのことを嫌いなる?」
「なるわけないよ…ななせは、ななせなんだから…」
「うん♪」
ほんと、羨ましいですね。くすっ。

ななせ's view
結局…確かに起きてしまった事は変わりなく…学校は聖祥に変わったまま……
わたしは今日も学校へ向かうわけね…




戻ることなく次へ行け