第3部 しんいちろう強奪
第1話 第三部未来への遺産【注1】
なのは's view:
真一郎さんが生きてるって解ったけど……
何所にいるかは解らない【注2】んだって。
女神さまが探知機を「注文」していている間も私達は学校です。
どっかの誰かさん's view:
バス通学中のなのは達であるが…さて?
「あぁ〜!」
「いきなりどうしたの? なのは。」
「結局宿題やって無い……」
「あらま。」
「もう、間に合わないよう。」
ちーん
みんなで合掌。ついていけない七瀬嬢…呆気に取られながらも聞いたみた。
「何故に全員で合掌?」
「だって、私『達』の担任の先生って……」
「そう、大学でた後『俺より強い奴に会いに行く……』って、アメリカに武者修業に煎ったそうよ。」
「どんな先生よ……? ついでに『行った』よ! どんな風に間違えたら煎ったになるんだか……」
七瀬嬢、あきれ果てたようである。
「なのは、今日く〜ちゃん一緒じゃないの?【注3】」
「く〜ちゃんは宇宙空間に出た後遺症で……お家でお寝むなの……」
「寂しいね……」
「うん……」
フィアッセ's view というか、語りフィアッセ:
私は今労働中【注4】です。
「フィアッセさんが来てからお客倍増。そして良く働いてくれるし、お給料楽しみにしててね(はぁと)」
「あ、ありがとうございます(涙)」
と、私は嬉しくてさらに靜を出して働きました。
それが同情だともしらず……
「苦労してるんだねぇ……」
「ええ、何か『男』にだまされて借金があるとか…」
「美人で若いのに……」
「ほんと……」
…聞こえていなくて良かったです…
ななせ's view というか、語りななせ:
職員室で「何処かで見たような」先生に案内されて「解って」いた教室に向かったの。
そして、教卓の前で…自己紹介、よねぇ、普通は。
「皆さんに新しい『生贄』です(はぁと)」
「まて、今なんて言った?」
聞き捨てなら無い事を言った担任に、つい突っ込みを入れてみたんだけど…
「さぁ、皆さん宿題はやって来ましたか?」
『はぁーい』
シカトされた…だからつい声を出しちゃった。
「無視かい!! …大体、普通転校生を紹介して席に着かせてからでしょ?」
「あぁ、この教室の『ルール』を早く覚えてもらおうと思って。」
でも担任ってば、全然堪えてないみたい。さすが武者修行に煎った…もとい行った人よね。
…ところで、ルールってなに?
「はい、皆さんやって来てますね♪ で、高町さんの声が聞こえなかったのはどうして?【注5】」
「忘れました(びくびく)」
あっ、なのはが怯えてるみたい。どうしたんだろ?
どっかの誰かさん's view:
「では、こちらへどうぞ。」
いっそ、爽やかと言った方がいい声で、その担任教師はなのはを教卓の前へ誘った。
「はい…」
もちろんなのはに拒否権は無い。
で…怯えきったなのは嬢、おずおずと教卓の方へと移動すると…それそこ怯えきった声で、こう尋ねるわけだ。
「あの〜、つかぬ事をお伺いしますが……体罰ですか?」
『YES!YES!YES!YES!』
(何故クラス全員?)
七瀬が疑問を持ったが、もちろん声に出す事は無い。そう言う雰囲気では、すでに無いのだ。
ある意味ノリのいいクラスである…
「あの〜 せめて利き腕じゃない左だと嬉しいなぁ……」
『NO!NO!NO!NO!』
なにが利き腕じゃないといいのであろう?
とはいえ、すぐさまクラス全員に否定されてるが…
「やっぱり右でもないんですね(TдT)」
『YES!YES!YES!YES!』
「両方なんですね……」
『YES!YES!YES!YES!』
…だからなにが両方なのか? 答えは…次の彼女の台詞にある。
「オラオラなの〜…?」
『YES!YES!YES!YES!……』
そう、答えは「オラオラ」。それが何かというと…
「オラオラオラオラ(以下略)」
とにかく殴る、ひたすら殴る。そう、拳のラッシュである。
『OH MY GOD【注6】」
…ほんとにノリのいいクラスである…
ななせ's view:
あまりの展開につい、ぼぉっとしていた私だけど…そう、こうゆーことをやりそうな相手を思い出しちゃったのよねぇ…
つまり、
「そのオラオララッシュは…瞳!」
ってわけよ。
「そうですけど……? って、誰?」
どうやら瞳はこの私がわからないらしい。
…ある意味当然なんだけど…でも、しんいちろうってばすぐにわかったのよねぇ…
「七瀬よ……」
私は一方的にそう名乗ると更に宣言。
「ここで会ったが七年目ぇ!!【注7】 覚悟ぉ!!」
「ってどうして覚悟? どうして近づいて来るの?」
…瞳のくせにまだ気付かないみたい。まったく、終生のライバルを忘れるなんて…お仕置きよネ…
だから私はこう言うの。
「近づかなきゃ、あんたをぶちのめせないからでしょう…クスッ。」
「ふぅん……では充分に近づいて見なさい!【注8】」
フフフフフフフフ、瞳、勝負!!
ナレーター:
はぁ…七瀬さんと瞳さんが会うとこれだから…こまったものですね。
そんな困った教室内では、こんな微笑ましい会話がなされていたのでした。
「アリサぁ、今日も自習っぽいから……お願い。【注9】」
「あぁ、はいはい。では、今日は高校受験に役立つ数学を……【注10】」
担任なくとも生徒は育つ、とでも言うのでしょうか…
とにかく、このクラスの偏差値はずいぶん高いそうです。まぁ、この話には関係ですけどね。
第1話の注釈
【注1】今回はジョジョネタです。第三部も含めて話のタイトルです…
【注2】TVは全員見てません
【注3】オリキャラ。ポニテ希望(笑)
【注4】魔法のバトン代が借金であるからです(笑)
【注5】聞き分けれるらしいです
【注6】これがやりたかった(笑)
【注7】事実です
【注8】この時点でまだ気が付いてません(笑)
【注9】よく自習があるのでアリサは先生してます
【注10】このクラスの学力は中学生レベルです(アリサ教えるの上手過ぎ)
戻ることなく次へ行け