第2話 大人になれるって事は…


しんいちろう's view:
大人になる…? あっ!!
…ひょっとして…ときどき街で見かける七瀬っぽい女の子は…
「(ぎくっ)なっ、なんのことかなぁ?」
そこで何故小さくなる? ひょっとしてなにか悪いことでも…
「そっ、そんなコトするわけないでしょ!!」
ううう…お兄さん、悲しい…
「泣くなぁ!!」
街で見かけたあの子は……
いつもの用に「かつあげ」をしていた……
「ちょっと、待ちなさいよ! それがどうして私になるのよ。」
だってなぁ、そいつは「舐めないでよ、七瀬なのよ、私。」って…
「……」
…あれ? どうしたの?
「…私じゃなぁーい!」
ホントにぃ?
「ホントよ!!」
ホントにホントにぃ?
「……ふふふふ…」
あっ、あのぉ…七瀬さん? その含み笑いは恐いんですがぁ…
「どうやら殴られたりないんじゃなくて…教育が足りない見たいネ…」
あぁぁぁそれは君のキャラクターと違うぅぅぅ!
「…大丈夫。イタイのは初めだけだから…」
それもいやぁぁぁ…

どっかの誰かさん's view:
「はぁはぁ……」
静かに息遣いが室内に響き渡る。
「ね…… 痛いのは最初だけだったでしょ?」
「うん……♪」
真一郎は艶やかに答える。
(そう…… 心配なんて要らない。今はこのぬくもりさえあれば……)
七瀬は恍惚とした表情を見せながら、そんな事を思うのだった。
………
……

まぁ、そんなのは幻想だけどな…
「和むなぁ!」
「な、何よ? いきなり。気持ち良かったんじゃないの?」
「そう言わないと、お前もっと殴るだろぉぉ…」


戻ることなく次へ行け