第8話 姉、出陣


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海鳴の某所です。解ってる人は解ってると思いますけど、一応秘密です。くす。

ドダダダダァーーー!

「あら、真雪さんおでかけですか?」
騒がしく階段を降りて来た真雪さんをみて、愛さんはいつも通りにのんびりと尋ねます。
「ああ、ちょっとな。相川君、君に恨みは…無い事もない【注1】が、知佳に近づくたぁ〜いい根性してるじゃねか。」
真雪さん、いつもの三割増くらいに狂暴そうです。そして、真雪さんはテレビに向かって叫びました。
「叩っ切ってやるからそこ動くんじゃあねえぞ!」【注2】
その様子を見てわくわくしていた美緒ちゃんが言います。
「まゆ〜、あたしもいくのだ。知佳ぼーを捜すのなら任せてほしいのだ。」
「…許す、さっさと車に乗れ。」
真雪さんは、ちょっとだけ考える振りをしてから、そう答えました。
美緒さんには複雑な思いがあるようです。
「じゃあ、ボクは知佳の能力対策ってことで。」
「うちも行きます。仁村さん達だけじゃ話がややこしくなるだけです。」【注3】
リスティさんが名乗りをあげると、すかさず薫さんも名乗りをあげました。
…相変わらずの苦労性のようですね、薫さんも…
「「ちぇ〜。」」
薫さんの参加に明らかに残念そうになる年下組ですが…まぁ仕方ないでしょうね。
「あ〜もう、ついてきたきゃあ勝手にしろ。 行くぞ!!」【注4】
「お〜。」
「Let’s Go!」
「はい!」
そして、4人は出かけていきました。
「みんな〜、夕ご飯までにはかえってくるんですよ〜」【注5】
…愛さん、相変わらずです…
七瀬さん…早く帰ってこないと先輩の命が危ないです…
……まぁ、先輩が本気を出せば別、ですけどね……絶対、真雪さん相手には出しませんけど。

第8話の注釈
【注1】ラブちゃ箱の覗きの件、参照。
【注2】現在、木刀を装備中。
【注3】まったくもってそのとおり。
【注4】何処へ?
【注5】絶対!無理です。



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