第5話 ななせ、始動!!


ななせ's view:
なにが何やらわけがわかんない【注1】まま、私は聖詳に通うことになった訳なんだけど…
その前にやることがあるわけで…
「そうよ!! 私たちには世界を救う氏名があるのよ!!」
アリサ、氏名ぢゃなくて、使命。
「そっ、そうとも言うわね(汗)」
…全くこの娘は天才のくせに漢字だけはダメなんだから…
それに私のやることは、そんなあやふやな事じゃなくて…
「そうだよ。いまは宿題やらなくちゃ!」
いや…そのなのは? 終わってないのはなのはだけ【注2】よ…
「えぇ〜!!」
えぇ〜、と言われも…
「くぅん。」
「ありがとう、くーちゃん。慰めてくれるんだね。」
「くぅん。」
「それじゃ、一緒に宿題やろうか?」
「くぅん?」
なのは…いくら久遠でも算数の宿題は出来ないと思うわよ…
まぁいいか。どっちも楽しそうだし。
…話がそれちゃったわね。私のやること、それは…
「「真一郎さんを救うこと!!」」「くぅん。」
解ってるんじゃないのよ…まったく…
「しんいちろうさん、ですか? どなたです?」
え? あなたは確か…女神の…
「はい。女神のフィアッセ・クリステラと申します。フィーちゃん、と呼んでくれると嬉しい、かな。」
「あら、女神のおばさんじゃないの。どうしたの?」
「…フィーちゃんって呼んでくれると…」
「で、おばさん、何か用?」
「…フィーちゃん…」
…ほら、アリサ。あんまりフィアッセさんをいぢめないの。
ああぁぁ、フィアッセさんもいい年していじけないの!! 
「いい年って……くすん…」
「追い打ちね。」
そんなつもりじゃ…
「えーとですね。真一郎さん、というのは七瀬さんの恋人さんでして、現在生身での単独大気圏突入を試みている【注3】勇者【注4】さんです。ねぇ〜、くーちゃん(はぁと)」
「くぅん。」
なのは…久遠…あんた達ってば…
「そうなんですか…世の中には凄い人もいるものですね。」
っと、フィアッセさん落ち込んでいたんぢゃ…っまぁいいわ、そろそろ時間だし。
さぁみんな! しんいちろうを助けに行くわよ!!
「「「おう!!」」」「くぅん!!」

第5話の注釈
【注1】そりゃまぁ、ねぇ…
【注2】七瀬は高校生だったし、アリサは天才ですからね。
【注3】時間軸的には現在グレートガイア【特別編】がスタートしたところです。
【注4】はい、勇者と書いて『ばか』と読みます。




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