第4話 女神様は少々お茶目?


ナレーター's view:
時間を流星…もとい先輩の時間よりもすこし戻しますね……
そして舞台は地上…海鳴です。
「あなたは『テクニカル七瀬』にならなくては逝けません…って、何しているのよ?【注1】」
アリサちゃんが引き続き、七瀬さんに魔法少女を迫っていますが…なにやらなのはちゃんが妙な事をしているようです。
「ん、辞書引いてたの。」
「「何故?」」
なのはちゃん、2人に疑問に答えずに目的の言葉を捜しています。あっ、見付けた様ですね。
「ふ〜ん、【逝く】もう帰って来れないほど遠くに行くこと。または死ぬ事……」
ぽん。そう、二人の魔法少女が七瀬さんの肩に手を置きます。
「強く生きてね。」
「あきらめちゃ、駄目よ。」
…くす。2人ともお茶目さんですね(はぁと)
「そんな、慰め方いやぁぁ!」
もっとも、七瀬さんには洒落になってませんけど。
「あの〜。話を聞いてくれますか?【注2】」
そんな風に三人でじゃれていると、路地裏から金髪の美女が現れました。
ようやく、少しだけお話が進みます…

どっかの誰かさん's view:
♪ぴろぴろぴーん!! 金髪美女が現われた!!
> コマンド入力:逃げる
七瀬は逃げ出した。
しかし、回りこまれてしまった。
「だから、話を聞けって!」
アリサ【注3】の攻撃。
ミス!
七瀬は攻撃をかわした。
「あの話を……」
フィアッセ【注4】は説得を始めた。
七瀬は諦めた……

ナレーター's view:
美女の説得が功を奏したのかどうかはわかりませんが、七瀬さん、一応話を聞いてみる事にしたようです。
「で、何をしろって言うのよ。」
「ええ、実は……」
金髪【注5】の女の人はそう言うと、背中に大きな黒い羽を出しました。
なかなか不思議な個性です。
…誰ですか? おまえの方が不思議な生物だなんて言う人は? いぢめますよ?
「実は私、女神をやっているんですが…まずは、この羽を見て下さい【注6】。実は、この羽が『全て真っ黒くなると』人類は滅亡してしまうのです!」
「「「えぇぇ〜!!」」」
いきなりのマクロな話題に、3人の少女達はびっくりしてしまいました。
「あの〜、何故……皆さんで驚くんです?」
そんな七瀬さんの疑問は、彼女達の次の言葉にて解決する事になります。
「知らなかったからよ……」
「そんなヘビーな話だったなんて、知らないもん。」
「それはそうですよね。今始めて話したんですから♪」
…女神様、結構お茶目さんです。
「何よ? この金髪……」
「「さ、さぁ?」」
でも、3人とも、呆れているみたいです。当事者としては面白くないのかもしれませんね。
「こほん【注7】。とにかく、万能な【リリカル】パワーの【マジカル】そしてテクニックの【テクニカル】。この3人で人類を守って下さい!」
「ちょっと、待ちなさいよ!」
「はい? なんですか? アリサさん。」
女神様、のんびりとアリサちゃんに質問を促します。
「この最高の知能を誇る、わ・た・し・が、どうしてパワーキャラなのよ!」
「「「性格……」」」
アリサちゃんの問いに対する答えは間髪いれずに放たれました。しかも3人からです。
でも、アリサちゃんはそんな事くらいではめげません。
「良し、意気もあった所で女神のおばさん、やっちゃって♪」
「は、はい(はぁ…… 10も歳が上だとおばさんなのね…)」
女神様、ちょっと落ち込みながらも契約の儀式の準備を始めました。
「すごいよ。アリサちゃん。作戦だったなんて【注8】」
…この言葉に、アリサちゃんはさも当然という顔をしていますが…たぶん演技です。
冷や汗が出てますから…
しばらくして、女神様は両手から「何か」を生み出しました。
七瀬さん、もはや諦めたらしく呆然と見ているだけです。
その「何か」は…バトンでした。そして、そのバトンはそっと七瀬さんに渡されます……
「これは?」
「ブラッド・オブ・デスティニィ…あなたの魔力を増大させてくれるものです。」
「これで真一郎は帰ってこれるのね?!」
「はい(にっこり)」
女神様はにっこりと微笑みます。
「で、これを何時も持ってなきゃならないの?」
「あ、これはね♪ リリカル・マジカル……テクニカル…ほら、ペンダントになった。」
なのはちゃんが、赤い宝石のついたペンダントになったそれを七瀬さんに手渡します。
「ペンダントねぇ…… まぁ、指輪じゃなかった分感謝しないとね……【注9】」
溜息を吐きつつ、七瀬さんはそう呟きましたが…次の台詞は予想外だったようです。
当たり前ですけど。
「それでは、手続きはしておきますね。」
「なんの?」
「聖祥への転入です。」
「どうして?」
七瀬さんの疑問は当然です。
けれども、答えは彼女が欲しいものとは微妙に異なっていたようです。
「皆同じ歳だからよ♪」
「そうなの?」
「そう見たい【注10】」
「「じゃ、又明日。学校でね〜」」
そうして、二人の魔法少女と1人の金髪の女神様は帰っていきました。
(私はこれからどうなるんでしょう……【注11】)
…七瀬さんがそう思うのも無理ないですね。困ったものです。

第4話の注釈
【注1】すでに続きじゃないです(苦笑) 気になったというのもあります。
【注2】本当はリ箱のキャラを出したかったのですが…… まだ、ネタバレ駄目な為に3使用(笑)
【注3】もう誰かみんなわかってるよね?(笑)
【注4】頑張って女神様(笑)
【注5】ド○クエと言うかRPGネタは終りです(苦笑)
【注6】私としては『Vガンの予告風』に読んで欲しいです(笑)
【注7】誤魔化しているつもり「らしい」です。
【注8】当然、アリサにそんなつもりはありませんでした。
【注9】彼氏もちに彼氏以外から貰った指輪は危険です(たぶん)
【注10】そうしておいて下さい(苦笑)
【注11】どうしたらいいでしょう?(笑)



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