「あ〜
神咲さん」
「あ、はい
なんでしょう?」
事の起りは
何時もこんな風に起るのだろう……
〜教えて! 佳緒瑠先生!〜
「と、言う訳で
うちが恭也くんに勉強を教える事になった」
何が
「と、言う訳」
なのか恭也は解らなかったが
あえて突っ込む事もしなかった。
「手間を懸ける……」
そう言って
頭を下げる恭也……
(本当に
この子が陣内より少し上なだけの年齢なのか……)
実際は3っつも上ならそうとう違うのだが
薫も十分ずれているので
さして気にもしなかった。
で……
その薫と言うと
何故か、タイトスカートである
そして、場所はさざなみ寮
東北から南下してる最中なので
食料の調達と
安否の報告のため
しばらく不破親子ともども居つく事にしたのだ。
「なんで
うちがこんな格好に……(TдT)」
「神咲
こんな言葉を知ってるか?」
「なんね?
仁村さん?……」
じと目
で、薫にタイトスカートを履かせた
張本人に言う、薫。
「日本人は形から入る」
「そう言う
ことなんでしようか?」
「うん!
間違い無い(けけけ)」
「その笑い顔がとてつもなく
胡散臭いんですが……」
「ほれほれ
あたしに構うより
恭也くんを教えてやれ
手取り足取りな(けけけけけ)」
「やっぱり……
何かたくらんでる……」
何故か 陣内美緒が横で見てるいる
それが少々気になって……
まぁ、少々警戒した所で
何かが変わるはずも無く
薫は恭也に簡単な算数
その他を教えて行く
が
「陣内〜!
そこに名折れ
手打ちにしてくれる」
当然と言えば
当然か……
「はっは〜
馬鹿、佳緒瑠
殿中でござるよ〜」
「そうです、薫さん
ここは堪えて」
「ええい
せめて一太刀
せめて、一太刀
武士の情けじゃ
せめて一太刀〜!」
たびかさなる
妨害公作に
ついに
薫が切れた……
それを恭也が押さえつけてる
と
言った現状である。
「でも、なんで忠臣蔵なんや?」
「昨日のテレビじゃないかな?」
「神咲も結構
ノリ
が、良いな……」
「「「うんうん」」」
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