月姫〜GR計画〜第3話『ナルバレック』
つかつかつか
と、廊下に足音が響き渡る。
ここは、埋葬機間が総本山……
シエルは先日のセルバンデス死亡の後が
余りにも手際が良過ぎる
と、思い参謀と言う指揮系統のトップの部屋に来た……
バン!
と、擬音を立てて
ドアを開ける
そのドアの先には
「ナルバレック……」
「おや? どうしました?
シエル」
苛立つシエルより にこやかに 笑う
ナルバレックが居た。
月姫〜GR計画〜
第3話『ナルバレック』
「いったい、どう言うつもりです!」
ダン!
と、シエルはナルバレックが事務処理をしている
テーブルを叩く。
「何がです?」
と、ナルバレックはそんなシエルを尻目にあくまで笑顔だ。
「セルバンデスが殺られました……」
と、シエルは目を伏せる。
「知ってますよ。
後任に残月を向かわせたはずですが?」
と、ナルバレックは笑顔を向ける。
「それが可笑しいと言うのです!」
ダン!
と、ふたたびシエルはテーブルに拳を撃ちつける。
「可笑しいとは?」
と、にこにことするナルバレック。
「セルバンデスが殺られてから
まだ、2日!
残月が後任として来るには準備が早過ぎます!」
「それで?」
と、にこにこし続けるナルバレックにシエルがキレた。
「ナルバレック!」
との言葉と共に
シエルはナルバレックの胸倉を掴みかかる
テーブルに片足だけ胡座を組むような格好をして
なおもシエルはナルバレックに食って掛かる。
「シエル……」
突如ナルバレックの表情が強張った。
「後任は常に用意し続けて居ます
それは別にあなた方を、ないがしろにしている訳ではありません。
我らのトップである七大天王が居ない時間は少しでも無い方が良いでしょう?」
と、ナルバレックはシエルに諭すように言った。
「それだけなんですね?」
「ええ、我らがカレーパ○マンに誓って……」
と、蔓延の笑顔でナルバレックは語るのだった……
次回予告!
七大天王に広まる
疑心暗鬼の波
その時
シエルは……
次回、月姫〜GR計画〜
第4話
「終結 七大天王!」
ご覧……あれ……
後書き シエルが主役みたいだな(笑)