月姫〜GR計画〜第16話『全ての子カレーパ○マンの好きな物』
「そうだ!
俺がアルカノイドだ!」
黒い神父はそう語る。
それが合図に火蓋は切られた。
月姫――
――GR計画――
第2部――化物
――第3(16話)話『全ての子カレーパ○マンの好きな物』
琥珀の銃が唸りを上げる。
アルカノイドが弾丸を「弾丸」で叩き落す。
シエルの黒鍵が飛ぶと
翡翠がそれを受けとめ投げ返す。
当然ヘリは落ちる……
「あ、秋葉さま〜すいません〜」
「私は大壊球に行きます。琥珀と翡翠は【それ】を殺してらっしゃい」
「かしこまりましたー♪」「解りました」
空中でのこんなやり取り……
アルカノイドは【頭】から落ちて行く……
「おお、我等の香辛料よ……
ここに、ひとさじの慈悲を与えよ。
我は求める汝の味。
彼は知る汝の香。
そして、全ては知るであろう……汝の美味さを!」
「姉さん……あれは?」
「あはは〜、何かぶつぶつ言いながら頭から落ちて行きますねぇ♪
私達の美貌に可笑しくなったんですよ。きっと♪」
「そんな訳無いでしょう?
馬鹿ですか? あなた達」
「あはは〜
この高さで上下逆さで暴言を吐くあなたこそ馬鹿ですよ♪」
「こんのぉ!」
琥珀の言葉にシエルも銃を取り出す。
「へぇ……ブラッドスピア……
弾丸ではなく【槍丸】の銃ですか……
面白いものもってますね♪」
「これは痛いですよ」
「でしょうねぇ……当たれば」
「笑ってられるのも今だけです」
「いいえ、ずっとですよー」
行ってるうちに落ちた。
アルカノイドとシエルは頭から
琥珀と翡翠は綺麗に着地して……
「見て見て翡翠ちゃん。馬鹿ですよ〜♪」
「姉さん……」
瓦礫に埋まったアルカノイドとシエル。
簡単に瓦礫が吹き飛ぶ。
「シエル……
「あの割烹着は私が殺ります!!」
を頼む……」
シエルはすでに琥珀に走り寄る。
「まぁ良い……
お嬢さん……私の相手をしますか?」
にやりと笑うアルカノイドに恐怖を覚えつつ
翡翠はうなづく事しか出来なかった……
一方の琥珀とシエルはだんだんと落ちた市街地から市内へと入って行く。
(このまま行くと当初の予定地点まで行けますね……)
琥珀の策略だった……
場面は市街地。
翡翠の拳が空を切る。
「その間合いでは当たりませんよ……」
そう思うほど離れた地点。
「!」
なのに、翡翠は【目の前】に居た。
「……ふっ!」
空を切る音が断続的に響く。
アルカノイドは涼しい顔で受け流す。
「弾丸をも見る私にその程度では……」
アルカノイドは拳を構える。
「効かん!」
叩きこまれる拳は翡翠に当たらない。
「これが洗脳です」
「なるほど……
貴方は空間能力を持っていると……」
「言う必要はありません」
「私もですよ」
「!」
再び笑うアルカノイドに翡翠の恐怖を呼び覚ました……
「そちらに走って行って良いんですか?」
「何がです?」
「師匠の再生力は素手で殺せるレベルではありませんよ」
「それは良い事聞きました」
シエルは笑う
(これで戻らざるを得ませんね)と……
しかし
「翡翠ちゃんに教えた甲斐があったってものです♪」
「は?」
アルカノイドは一方的に殴られていた。
「何故だ……」
「言う必要はありません」
アルカノイドは考える……それで気がつく……
「我が拳に宿りし姉よ……
我が前のものを破滅させよ!」
「武具言語か……
しかも、ネタが自身の姉とはな……」
それがアルカノイドに向けられる拳。
「いかん……死ぬ……」
アルカノイドは死を覚悟した。
――――市内中央――
「状況はどうです?」
「これは遠野さま。予定より13時間遅れです」
「急ぎなさい。あんな球につぶされたくは無いでしょう?」
「は!」
その言葉と丁度同じ
微かに香は、香辛料。
「なんです? この匂い……」
「カレー?」
「彼?」
秋葉は知らないカレーの臭い。
他の全ての人は知るカレーの香……
「ふふふ……
諸君! カレーは好きか?」
「好きです♪」
「腹いっぱい食べたいか?」
「食べたいです♪」
「ならば食そう!
全ての食事よ、カレーたれ!!!」
「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」
「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」「我等がカレー○ンマンの為に!」
「王冠……」
秋葉の前に現れた王冠と数百のシスター・神父。
そして、カレーの香……
大壊球はカレーの香に包まれて……
次回予告。
全てはカレーを食す為なのか!?
そう思わせる王冠に秋葉は対じする……
次回、月姫〜GR計画〜
第17話
『上海に落つ……』
後書き、シリアスのつもりです(笑)